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平成30年 第3回糸島市議会定例会(第4日) 議事日程・名簿 2018-06-13
平成30年 第3回糸島市議会定例会(第4日) 本文 2018-06-13

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  1. 糸島市議会 2018-06-13
    平成30年 第3回糸島市議会定例会(第4日) 本文 2018-06-13


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       (午前10時00分 開議) ◯議長(田原耕一君)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。  ここで井上議員から発言の申し出があっておりますので、発言を許可します。井上議員。 2 ◯17番(井上健作君)  昨日の伊藤議員の発言に対する動議の中で差別発言があったように申しましたが、差別発言ではありませんので、その部分については訂正をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 日程第1 一般質問 3 ◯議長(田原耕一君)  日程第1.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可します。  9番波多江貴士議員の発言を許可します。波多江議員。 4 ◯9番(波多江貴士君)  おはようございます。総務文教常任委員波多江貴士です。ただいま議長の許可を得ましたので、通告に従い質問をさせていただきます。  きのうの質問にて4人中3人と通告内容が重複しております。その部分には十分留意して質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは早速、質問に入ります。  今回は観光のまちづくり中心市街地活性化についてという項目で通告しております。  観光振興基本計画の進捗と今後の課題について。
     3月議会の市長の所信表明の中でも稼げるまちにならなければならないというお言葉がありますが、本市における観光はその柱の一つであり、稼げるまちづくりには稼ぐ観光が地域に必要だと考えております。定住人口1人の年間消費額を旅行者の平均消費額に換算しますと、宿泊旅行者で24人分、日帰り旅行者で79人分の旅行消費額と同等と言われており、今後、長期的に見ると、減ることが予想される人口分の消費額を補うためにも観光に力を入れていくことは大切だと考えます。  そこでまず、稼ぐ観光とは何なのか、自分なりに言葉にしてみました。地域内の多種多様な資源を活用しながら、宿泊、飲食、交通、小売、体験、1次産業など、さまざまな事業者と連携し、魅力的な地域を創造することで交流人口から得られる観光収入を獲得し、経済のみならず、地域を活性化するということが稼ぐ観光と言えると考えます。  それらを実現するための施策の基本となるのが平成23年に策定されました観光振興基本計画と認識しておりますが、まず、本計画策定に至った経緯や目的、役割についてお伺いいたします。 5 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 6 ◯産業振興部長(平野謙二君)  観光振興基本計画の策定に至った経緯、目的、役割ということでございます。  2007年に地域経済の活性化と地域雇用の創造のため観光立国推進基本法が制定されまして、観光が21世紀の国の重要政策の柱に位置づけられました。これにより、交流人口を増加し、関連事業者売り上げ増加、それに伴う雇用の増加、これを図るとともに、新たな産業を創出し、市民所得の向上、地域内消費の拡大によって、税収増加につなげていくということとされたところでございます。  こういった経緯を踏まえまして本市では市の特性を生かしました持続可能な観光のまちづくりを目指して理念や方針を定め、市、市民、観光協会、各種団体などが一体となって推進していくことを目的といたしまして計画を策定したところでございます。  本計画は長期総合計画を補完しまして、地域資源を生かした観光の確立、観光基盤の整備、観光施設間のネットワーク化体験ボランティアの育成、観光情報の積極的な発信、あるいは提供、こういったものの施策を具体化する分野別計画として役割を持っているところでございます。 7 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 8 ◯9番(波多江貴士君)  持続可能な観光のまちづくりを目指し策定されたことを理解いたしました。  それでは、策定から8年経過しましたが、現在の状況についてどのように評価されているのか、お伺いいたします。 9 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 10 ◯産業振興部長(平野謙二君)  まず計画では、観光資源の魅力向上、誘客戦略の強化、観光推進の体制づくり、こういったものの6つの基本方針を掲げて取り組みを進めてきたところでございます。  その取り組み結果が本市のおもてなしの向上となり、観光入込客や、飲食店、あるいは宿泊施設などの増加につながっているというふうには考えております。 11 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 12 ◯9番(波多江貴士君)  今、部長がおっしゃったとおり、糸島市は各方面から脚光を浴び、テレビ局や雑誌社も盛んに糸島の魅力を紹介いただいております。観光入込客はこの10年で約200万人増加し、630万人を超えるまでになっております。このことは月形市長を初め、市職員の皆様の観光に対する努力と市民の皆様の御協力のたまものだと思っております。  糸島市観光振興基本計画の中で糸島の強みとして、歴史資源、自然資源、安心・安全な農林水産物、多くの工房やギャラリー、また、福岡都市圏からの30分という距離の有利さなどが挙げられております。  一方で課題として、低い回遊性、観光資源の活用不足、不足する観光基盤など、全部で10項目が挙げられておりますが、それらの解消は進んでいますでしょうか。 13 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 14 ◯産業振興部長(平野謙二君)  議員おっしゃいましたように、10項目の課題を掲げておりますが、まず、ハード面でございますけれども、案内サイン公衆トイレの設置・改修、こういったもののハード整備のほかに、ソフト面では国内外に向けた情報発信、プロモーション、観光ボランティアの育成・支援などについては効果が出てきているというふうに考えております。  おっしゃいました回遊性の低さや滞在時間の短さ、あるいは交通アクセス、宿泊施設の少なさ、また、インバウンドへの受け入れ態勢の弱さなど、こういった課題につきましては、体験型観光の推進やレンタサイクルの充実、外国語版観光パンフレットの作成・配布などによりまして、現在、課題解決に向けて取り組みを進めているところでございます。 15 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 16 ◯9番(波多江貴士君)  私もそのように認識しております。いずれも課題解決に向け、さらなる取り組みが必要だと思いますが、今回はその中でも回遊性を高めることが滞在時間を長くすること、稼ぐ観光につながるという視点に立ち、また、ことしより計画の見直しがされますので、それに反映され、平成33年度に策定される次の観光振興基本計画がより実効性のあるものとなるよう質問をさせていただきたいと思います。  まず、本市の2次交通についてです。  宿泊につなげるためには自家用車では来られない遠方の地域からより多くの方を誘客することも必要です。また、近年では若者の車離れやドライバーの高齢化もあり、徐々に車離れが進んでおります。観光を目的に糸島を訪問する方にとっては、2次交通が重要な交通手段となります。  そこで、お伺いいたします。本市を訪れる観光客のうち、自家用車以外で来られた方の割合をお願いいたします。 17 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 18 ◯産業振興部長(平野謙二君)  自家用車以外ということでございますが、観光入込客動向調査、これは平成27年から平成28年に実施をしておりますが、これによりますと、自家用車以外で糸島を訪れた人は約15%ということになっております。 19 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 20 ◯9番(波多江貴士君)  観光振興基本計画が策定されました平成23年の時点では8%だったと認識しておりますので、約倍増しておるということです。  その中でも公共交通を利用していらっしゃる方が市内を周遊する場合、現在どのような方法がありますでしょうか。 21 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 22 ◯産業振興部長(平野謙二君)  市内周遊の方法といたしましては、既存の路線バス、あるいはレンタカー、観光タクシー、それから、レンタサイクルといったものが考えられるというふうに思っております。 23 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 24 ◯9番(波多江貴士君)  今お伺いした中でも本市の玄関口であるJR筑前前原駅から観光ポイントを結ぶ2次交通アクセスであるバスの運行接続が大きな課題になっていると思います。観光ポイントを回遊するバスの交通アクセスは不便だし、目的地に好きな時間に行けないということを現実に耳にします。市内の観光地に行くことを目的としてバスを利用した場合の課題についてお伺いいたします。 25 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 26 ◯産業振興部長(平野謙二君)  課題といたしましては、観光地の場所が最寄りのバス停から離れている。また、路線バスの本数も限られている、こういったものが課題としては挙げられると思っております。 27 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 28 ◯9番(波多江貴士君)  振興基本計画の30ページ、不足する観光基盤の項目の中に2次交通アクセスの課題について記述があります。  内容は、本市は福岡市の中心部から前原までの交通アクセスはすぐれていますが、前原から観光地までの公共交通機関のアクセスは十分ではありません。高齢化やマイカー離れといった現象が進む社会においては、車を運転しない、あるいは車を持たない観光客に対する2次交通アクセスの整備が必要ですと。  8年前の中にも書いてあるんですが、観光客の動向調査、先ほど説明にありました平成27年から平成28年にかけて行われたものですが、訪問観光地ランキングの1位二見ケ浦、2位白糸の滝、10位幣の浜、このいずれの地域も最寄りのバス停から徒歩30分という現状です。それらの課題解決のため、基本計画策定以降、既に行った具体的な取り組みはありますでしょうか。 29 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 30 ◯産業振興部長(平野謙二君)  基本計画策定以降の平成24年度から平成25年度の2カ年でございますが、2年間、志摩方面の観光地を主にめぐる糸島周遊バスというものを実施したところでございます。 31 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 32 ◯9番(波多江貴士君)  その効果はどうだったでしょうか。 33 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 34 ◯産業振興部長(平野謙二君)  実際には1日5往復の運行をしておりまして、1日当たりの利用者が10人程度の利用しかございませんで、効果は薄かったというふうに分析をしております。 35 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 36 ◯9番(波多江貴士君)  では、その原因はどのように分析されていますでしょうか。 37 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 38 ◯産業振興部長(平野謙二君)  観光する場所が運行時間の関係でどうしても制限されるということ、それから、個々の観光客の方のニーズがそれぞれさまざまでございますので、そういったことからこの周遊バスの路線と合致していないということが利用が少なかったという要因ではないかというふうに考えております。 39 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 40 ◯9番(波多江貴士君)  では、その周遊バス以外に何か解決に向けた有効な対策はありましたでしょうか。 41 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 42 ◯産業振興部長(平野謙二君)  基本計画策定以降として、そういった取り組みについてはその周遊バスのみでございます。現在はレンタサイクル等も実施しておりますが、その時点ではその周遊バスのみでございます。 43 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 44 ◯9番(波多江貴士君)  そうなると、現在のところ観光振興の観点からの2次交通アクセスに関して主だった行動が見えてこないということになりますが、現状ではせっかく糸島市を訪れたのに、それから先のバスの接続が悪いために糸島市の魅力を堪能できないという状況が続いております。  これらを踏まえ、筑前前原駅から市内各観光ポイントを結ぶ交通手段を早急に整備することが必要だと考えますが、いかがでしょうか。 45 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長
    46 ◯企画部長(馬場 貢君)  公共交通、バス交通の担当のほうから答弁をさせていただきますけれども、市内のバス路線につきましては市民の生活を支える交通手段として確保をしております。いわゆる生活路線バスの位置づけでございまして、観光交流の利用につきましては付加的な役割と位置づけておりまして、観光利用に特化した路線、時刻の設定等については、現段階としては難しい状況であるということを御認識いただきたいと思います。  ただし、既存のバス路線におきましても、市内の観光ポイントでございます芥屋雷山線に応じれば、それぞれのバス路線の芥屋線、雷山線でアクセスできるようになっております。  また、二見ケ浦につきましては、先ほど波多江議員のほうから御指摘がありましたように、野北線のバス停から30分ほどかかるということで、現在、この二見ケ浦へのアクセスについて、バス事業者のほうで実証実験の検討がなされておるというところでございます。  なお、白糸の滝につきましては、これも議員御指摘がございましたけれども、白糸線、いわゆる白糸行政区のバス停からは徒歩30分ぐらいかかるということでございますけれども、新たに遊歩道が整備されたということで、ここをつないでいくことによって白糸の滝へのアクセスは可能になってきておるのではないかというようなところでございます。  答弁については以上でございます。 47 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 48 ◯9番(波多江貴士君)  ありがとうございます。二見ケ浦、その他期待をしたいと思います。  バス以外では、例えば、駅からでいえば、タクシーとか、レンタカーとかが可能性としてあると思いますが、タクシーでは費用がかさみますし、回遊性も低くなります。レンタカーは、先ほどお話しした車離れの高齢者からは敬遠されます。収益性が低く、運行事業者、また、補助を出す市にとっては厳しい状況というのは理解いたします。  しかし、私は市の玄関口と観光ポイントを結ぶ手段を充実させなければ、糸島の観光は新しいステップを踏み出せないのではないかと確信しております。ぜひお越しくださいというような姿勢に欠けるのではないかと思います。私はこの課題を解決する一番の方法は、やはりバスを走らせることと考えております。先ほどの周遊バスの件に関しましても、2年では期待する結果が出ませんでしたが、先ほどお話ししたように、自家用車以外の観光客が伸び続けている現状では、PRをしっかり徹底すれば、そして、継続すれば、乗客の伸びはこちらのアプローチ次第で十分実現できると思っております。  また、運行費用の軽減策のために収益性を上げるための方法として、例えば、他市の例を挙げますと、貨客混載というものがあります。これは民間の宅配業者と連携し、乗客と荷物を一緒に運べるようにするもので、平成28年に規制が緩和されました。例えば、宅配業者の集荷センターから距離のある地域の荷物をコミュニティバスなどで対象地域まで運び、そこで担当の宅配ドライバーに引き継ぐといったことが今後可能になるということです。ドライバーの配達時間の確保やコスト削減のメリットがある一方、地元のバス会社にも一定の収入が入るということで、貨客混載は空きスペースの効率的な活用だけでなく、バス運行事業者の新たな収入源を確保し、赤字路線の解消や路線の拡大につながる大きなメリットとなり、導入する自治体や事業者もふえてきているということです。導入がかなえば、事業者、行政、乗客、三者にとってメリットのあるこのシステムを導入することは検討できないでしょうか。 49 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 50 ◯企画部長(馬場 貢君)  今、議員御指摘の貨客混載につきましては、本日、西日本新聞のほうにも宮崎交通の事例が掲載をされておりました。この貨客混載につきましては、今、議員、目的を言われましたけれども、物流網の維持と公共交通網の路線維持を同時に解決する方法として、主に中距離の都市間バスを利用し、利用都市間の貨物事業者の営業所を結ぶ形態で運行されておるというところでございます。  ただ、糸島市のこの路線バス、コミュニティバスのように、市内で完結する路線での事例については、他都市についても事例はないというふうな状況でございます。  また、この貨客混載の事業形態等につきましてはバス運行事業者の事業方針とも大きくかかわってくることでございますので、この点につきましては、今回は事業者の昭和自動車株式会社のほうに情報を提供し共有をさせていただきたいというふうに思っております。  以上です。 51 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 52 ◯9番(波多江貴士君)  まずは、ぜひヒアリングされて課題解決に向け、お互いに知恵を出し合われることをお願いいたします。  国の交通政策白書によりますと、平成27年度までの5年間に全国で廃止された路線は5,789キロメートルに達したとのことです。このままでは延伸どころか、廃止の可能性すら見えてきます。  昨年度に新たに策定した地域公共交通網形成計画の中にも、観光地までの2次交通アクセスが課題であり、今後、観光振興を図っていくためには、高齢化社会の一層の進展、行楽シーズンの車の渋滞の問題への対応の観点から、観光交流を支える移動手段として公共交通の役割にも留意していく必要があるとの言葉が公共交通に求められる付加的役割として記載があります。そして、市長がどこでもバス事業も新たに提唱されております。これらと観光振興基本計画を進めるに当たり、実効性のある課題解決策の検討を早急にお願いいたします。  次に移ります。  また、回遊性を高める2次交通の手段としてレンタサイクルを先ほど挙げられましたが、私もレンタサイクルの活用が欠かせないと思います。  では、現在の保有台数と貸出状況はどのようになっていますでしょうか。 53 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 54 ◯産業振興部長(平野謙二君)  現在のレンタサイクルでございますが、保有台数につきましては13台でございます。貸出状況でございますけれども、平成29年度の貸出実績につきましては延べ1,741回ということでございまして、今後も活用状況を見きわめながら増台も検討をしてまいりたいというふうには考えております。 55 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 56 ◯9番(波多江貴士君)  では、レンタサイクルを借りられた方々の移動先などは把握されていますでしょうか。 57 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 58 ◯産業振興部長(平野謙二君)  レンタサイクルの利用者につきましては、主に志摩方面を訪れてあると、観光されてあるというふうに認識しております。 59 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 60 ◯9番(波多江貴士君)  先週の木曜日の午後に二見ケ浦まで行ってきました。その間、自転車で観光してあるグループが4組いらっしゃって、自転車利用の増加を確かに感じたところです。  筑前前原駅からバスで移動した場合、現状で最寄りの伊牟田のバス停から二見ケ浦まで約2.6キロメートルを片道30分歩くことを考えると、筑前前原駅からのレンタサイクルの利用は有効ではあります。  しかしながら、筑前前原駅から二見ケ浦までは約9キロメートル、自転車の往復で約2時間かかります。貸し出しと返却地が観光協会の一つでは利用者にとって体力的にも時間的にも少々使い勝手が悪く感じます。  レンタサイクルの乗り捨てができるシステムは構築できませんでしょうか。 61 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 62 ◯産業振興部長(平野謙二君)  レンタサイクルの乗り捨てということでございますが、それにつきましてはDMO事業の中でも検討させていただいておりますが、その乗り捨てをした後の運搬コストが課題となっているという状況でございます。  ただ、乗り捨ての中継地となるポイントの駐輪場の確保を含めて、利用者が使いやすく、コストが上がらない手法を今後検討していきたいというふうには考えております。 63 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 64 ◯9番(波多江貴士君)  先日、伊牟田の交差点付近の飲食店の方とお話をしたところ、地域の観光の発展につながるなら、ぜひ返却地として協力したいという旨のお話もされておりました。その他点在する公共施設や、そういった場所を二丈、志摩、前原と市内数カ所に設置し、また、それぞれの地で借りることを可能とするシステムを導入できれば、旅の行程のバリエーションをふやし、交通不便地域への訪問もふやせ、回遊性、また、滞在時間の延長化にもつながりますので、早急な対応をお願いしたいと思います。  宗像市では返却と貸し出しを6カ所で行い、計57台のレンタサイクルを稼働させているということでした。観光客数は同等です。世界遺産もある地域で単純には比較できませんが、ぜひ調査をされてみてください。  次に、回遊性を向上させる方法として、各地域の観光資源を発掘、活用することで、観光客の多様なニーズに応え得る、行きたい場所、したいことをふやす方法があると思います。それら観光資源の新たな発掘についての取り組みをお伺いいたします。 65 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 66 ◯産業振興部長(平野謙二君)  これまで鯉攻めや写経体験、それから、そば打ち体験、豆腐づくり、糸島の自然食を生かした体験型観光、こういったものを充実することで地域資源の発掘に努めているところでございます。また、点在する史跡や遺跡、お寺などをウオーキングマップを通して紹介させていただき、地域資源の活用を図っているところでございますが、重要なのはこれらを結びつけた観光メニューの設定などが回遊性の向上、滞在時間の延長につながっていくというふうに考えております。 67 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 68 ◯9番(波多江貴士君)  まだ外に対して脚光を浴びていない地域性を持った特色のある観光資源を発掘し、それらを市内に点在させることが重要であると考えます。本市の人たちにとっては日常でも、都会や他地域の人たちにとっては非日常の体験であったりと、視点を変えれば、まだまだ埋もれた観光資源はあると思います。  この視点に立ちますと、現在、いわゆる中山間地域、農山村、漁村地域をモデル地区に設定して、地域の皆さんと一緒に人口減少地域の活性化の検討をされておりますが、この事業との連携も非常に有効であると感じます。こういった事業、地域との連携は現在されていますでしょうか。 69 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 70 ◯産業振興部長(平野謙二君)  議員おっしゃったモデル地区との連携以外の地域、それにつきましては、これまで地域との連携につきまして、龍国寺での座禅、あるいは長糸地区での歴史探訪ウオーキング、こういった体験事業、それから、JRのJRウオーキングなどを実施させてきていただいたところです。  おっしゃいますモデル地区につきましては、それぞれの地区に伝統行事や史跡などが多く残っていることは存じ上げております。これらの活用につきましては地域での合意形成、それから、PRの方法など、その状況を見ながら、各地域と私ども市とDMOが連携した取り組みを今後進めていくということになるというふうに考えております。 71 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 72 ◯9番(波多江貴士君)  観光を振興することは税収の増加のみならず、地域活性化や仕事づくり、また、交流人口をふやすことで移住定住にもつながります。相乗効果は必ずあります。そこはDMOの設立後の取り組みに期待をいたしております。  DMOが連携した取り組みを進めるに当たって、まずは、庁内での関係各課の連携体制も必要と考えますが、とれていますでしょうか。 73 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 74 ◯産業振興部長(平野謙二君)  DMOでは、糸島ブランドの強みである地域資源の有効活用、それから、海、山、町なかに点在します観光スポットをつないだ市内周遊の促進、それから、滞在時間の延長を目指したターゲット別の魅力的なコンテンツの造成、こういった3つの柱を掲げ、取り組みを進めているところでございます。  このことから、市では観光を軸といたしました産業振興の取り組みであるという位置づけで産業振興部所管の農林水産業分野、それから、商工分野を含めまして、企画部や教育部文化課などの関係部署との連携を図りながら進めているところでございます。 75 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 76 ◯9番(波多江貴士君)  私は今までの観光行政の問題の一つは、関係者の巻き込みやデータの収集・分析、また、民間的手法の導入の不十分さと、それらを推し進める調整役、牽引役の不足にあると思っています。これらを解決するものがDMOであると先日の同僚議員の一般質問で確認をしましたが、それを実現させる行政各課の連携も非常に重要だと思っております。DMO設立を機に、観光振興に皆さん心を一つにしてこれに当たってほしいと思っております。  次に、重要な観光資源として、糸島市は多くの文化財に恵まれております。現在、糸島市内に国並び県指定の文化財はどれぐらいありますでしょうか。 77 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 78 ◯教育部長(泊 早苗君)  国指定文化財が16件、県指定の文化財は25件ございます。 79 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 80 ◯9番(波多江貴士君)  では、カルチャーツーリズム、いわゆる文化財観光の現状についてお伺いいたします。 81 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 82 ◯教育部長(泊 早苗君)  教育部のほうからお答えいたします。
     現在、伊都国歴史博物館を中心に、市内全域の文化財の所在地を示したマップや平原遺跡を初めとする伊都国時代の遺跡、怡土城などの散策ガイドマップを作成するとともに、三雲井原遺跡、新町支石墓群などを紹介するリーフレットを作成しまして、博物館、資料館や観光協会、アクロスなどの公共施設に設置をいただき、観光にも活用いただいているところでございます。 83 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 84 ◯9番(波多江貴士君)  各取り組みを確認しました。しかし、現状ではこれらの歴史的価値や魅力を十分生かし切れていない現状があると思いますが、そのあたりの認識についてお伺いいたします。 85 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 86 ◯教育部長(泊 早苗君)  文化財や史跡につきましては、指定や公有化など保護を主体とする事業に取り組んでまいりました。近年では来訪者の多い史跡の除草回数をふやすなど維持管理の向上に努めておりますものの、観光面での整備活用は十分な状態とは言えません。  今後は史跡の整備や説明板の設置などの現地の整備や、これらを結ぶ回遊ルートのPR、市内サインの充実など、観光資源として活用しやすくなるように基盤を整備することも必要と考えております。 87 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 88 ◯9番(波多江貴士君)  そこで、部長、提案なのですが、文部科学省は文化財を活用した地方創生、文化財版クールジャパンとしてさまざまな文化財をもとにした地域のストーリーを日本遺産に認定をして、戦略的に発信し、海外からの観光客の誘致や地域の活性化につなげる仕組みを創設し、平成27年度より認定を開始しました。現在までに67件、2020年までに約100件程度を認定する予定であると聞いております。  先ほどお話にあったとおり、市内には国宝に指定されている内行花文鏡が出土した平原遺跡や三雲井原遺跡、新町支石墓群、一貴山銚子塚古墳などの貴重な文化財が多数存在しております。インバウンドを含めた観光客の方が、日本遺産があるのであれば少し足を伸ばしてみようとお考えになることも想定されます。この機会に日本遺産の認定申請に積極的に取り組んで、地域振興や地域のブランド化、さらなる郷土愛の醸成につなげていただきたいと考えますが、見解を伺います。 89 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 90 ◯教育部長(泊 早苗君)  議員仰せのとおり、日本遺産につきましては、平成27年に文化庁が新たに創設した事業でございまして、地域の歴史的魅力や特色などでストーリーをつくり、地域をパッケージにして文化遺産として認定する事業でございます。  この申請認定の条件といたしまして、歴史文化基本構想の策定や地域文化財の整備の促進など、活用のための土壌が整備され、建造物や遺跡、名勝地、祭りなどの構成要素が明確なテーマとともに地域の魅力として広く発信する体制の確保が求められています。  本市におきましては、現在、史跡の整備の取り組みを進めている途上の段階でございます。現状では申請に必要な条件が十分整った状態ではないと考えております。今後、日本遺産への申請条件となっている文化財の保全環境整備を進めますとともに、既に指定を受けました団体等の現状を調査するなど、今後の取り組みに向けての情報収集も必要と考えております。  以上でございます。 91 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 92 ◯9番(波多江貴士君)  まずは、基本的な整備が必要であることを確認しました。文化と経済、保存と活用の両立の実現を目指した取り組みをお願いいたします。  では、次の質問に移ります。  回遊性を高め、滞在時間を延ばし、宿泊型観光につなげる、これが本市の観光振興の最大の課題であると認識しておりますが、現在の宿泊者数の数、その全体に対するパーセントはどうなっていますでしょうか。 93 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 94 ◯産業振興部長(平野謙二君)  平成28年の宿泊者数でお答えをさせていただきますが、11万6,510人でございます。観光入込客数の1.8%というふうになっております。 95 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 96 ◯9番(波多江貴士君)  それは増加傾向に現在ありますでしょうか。 97 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 98 ◯産業振興部長(平野謙二君)  宿泊者数は年々増加傾向にございます。平成24年が3万5,300人、平成28年が11万6,510人ということでございます。 99 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 100 ◯9番(波多江貴士君)  増加してあることを確認しました。  では、取り組みに当たって今後の具体的な目標設定はされていますでしょうか。 101 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 102 ◯産業振興部長(平野謙二君)  宿泊者数につきましては、平成32年度までに16万8,000人にふやす目標を長期総合計画の中で定めさせていただいております。 103 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 104 ◯9番(波多江貴士君)  福岡県の自治体の平均が10%であることを考えると、本市に当てはめると64万人、糸島市のポテンシャルからすると、将来的には十分目指せる数字であると、また、目指さなければならないと思っております。  では、本市の宿泊施設における1日当たりの宿泊可能人数は何人でしょうか。 105 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 106 ◯産業振興部長(平野謙二君)  市内の宿泊可能人数につきましては、1日当たり約1,100人というふうになっております。 107 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 108 ◯9番(波多江貴士君)  1,100人ということです。365で掛けますと、40万1,500人。現状で年間通して全施設の42%の稼働率が必要となります。また、先ほどお話ししました県平均の10%で考えると64万人、現状では施設としては足りないという状況になるんですね。  そこで、今後、宿泊者数を伸ばすためには、旅行の目的、そして、宿泊施設に対して多様なニーズを持った観光客に対応するためにも、いろいろな特色を持った宿泊施設が今後必要であると考えております。6月15日には民泊新法が施行され、宿泊施設の増加も期待されるところです。しかし、きのうの答弁にもありましたが、3月より申請の受け付けが始まっていますが、設備や営業日数に関する規制もあり、本市ではまだ3件の申請にとどまっているということです。  そんな中、厚労省はことしの1月末に、宿泊施設の不足を解消するため、宿泊施設の設置に関する規制緩和を行いました。主なものはホテルや旅館の客室数制限の撤廃です。今までは旅館は5室、ホテルは10室最低必要だったものを1室でも営業できるようにしました。これにより、古民家などを利活用する動きも始まっているとのことです。  本市においても、これを契機に幅広い特色を持った宿泊施設の誘致に積極的に取り組むべきと考えますが、いかがでしょうか。 109 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 110 ◯産業振興部長(平野謙二君)  これまで本市では、ホテル及び旅館にかかわる固定資産税の特例条例、こういったものや地区計画を定めまして、宿泊施設の誘致に努めてきたところでございます。これらの取り組みによりまして、現在もホテルの立地が計画されているという状況でございます。  また、議員おっしゃいました民泊新法に基づく届け出、おっしゃったとおりでございます。まだ低調な状況でございますが、さまざまな事業者がいらっしゃるというふうに考えております。その事業者のそれぞれの状況、形態を見きわめながら、観光施策との連携も今後検討が必要であるというふうに考えております。 111 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 112 ◯9番(波多江貴士君)  数カ所回遊するために宿泊するということもあると思うんですが、この旅館に泊まりたいからという切り口の宿泊型観光もあると思います。  現在、利活用できる空き家も市内に1,830戸あるとのことでした。それらの中には趣のある旅館として再生できるものもあるかもしれません。こういった部署との連携、これもお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 113 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 114 ◯産業振興部長(平野謙二君)  議員おっしゃいますとおり、そういった空き家、あるいは古民家、そういったものを利用した民泊を始められる方もいらっしゃると思います。そういった部署との連携は図ってまいりたいというふうに考えます。 115 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 116 ◯9番(波多江貴士君)  民泊だけではなく、旅館、そういった施設としての感覚、認識、また、それに対する誘致活動、ぜひそういったものもお願いしたいと思います。  最後に、中心市街地活性化について伺います。  本市の玄関口である筑前前原駅、また、そこは観光協会の立地する地域でもあります。旅行者にとっては旅のスタートに当たり観光協会へ訪問する。また、レンタカーやレンタサイクル、バスを利用する方にとっては、出発点の地域でもあると思います。この方たちが旅のスタートや終わり、また、マイカーの方たちが旅の途中に立ち寄りたくなるような、そんなまちづくりがかなえば、回遊性の向上に取り組む上で非常に効果が高いと考えます。このことの認識についてどうお考えか、お聞かせ願いたいと思います。 117 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 118 ◯産業振興部長(平野謙二君)  中心市街地におきましては、唐津街道前原宿の名残を残します史跡や古い建物、商店街まで地域資源になり得るものがあるというふうに考えております。  現在の観光協会の窓口におきまして、駅周辺の施設や建物、それから、各店舗の案内をしておりまして、一部の店舗におきましては市街地散策と飲食を組み合わせたイベント等を実施しており、大変好評を得てあるというふうに聞いております。  これを中心市街地の全体の取り組み、あるいはにぎわいづくりにつなげていくには、単なるイベントで終わることなく、定常的な集客できる仕掛けが求められているというふうに考えております。そのためには今後も、商店街や各個店と市と十分な議論が必要であるというふうに考えております。 119 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 120 ◯9番(波多江貴士君)  その商店街や各個店との連携した取り組み、それが必要であると、私も同じ考えてございます。  そこでまず、中心市街地の空き家状況、空き店舗の状況をお伺いいたします。 121 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 122 ◯産業振興部長(平野謙二君)  中心市街地の空き店舗状況でございますが、店舗数627カ所に対しまして空き店舗が70店、うちテナントが29店舗、募集してあるのが29店舗という状況でございます。
     うちにおきましても新規起業者応援補助金等を活用いたしまして、中心市街地に空き店舗を改装されたという件数がございますが、平成28年に7件、平成29年度に6件、計13件がそういった空き店舗の改修事業を活用されたというところでございます。 123 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 124 ◯9番(波多江貴士君)  糸島新聞にも記事が載っておりましたが、ここ2年で同地区で13店舗が開業するなど、まちづくりに取り組む方々の尽力により、徐々に活性化が進んでおります。しかし、課題は空き店舗数に対してテナント募集している数が半数以下であるということがあると思います。これらの原因について把握されていますでしょうか。 125 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 126 ◯産業振興部長(平野謙二君)  具体的な数値として持ち合わせているものではございませんけれども、この空き店舗の調査に関しまして職員が歩いて調査をしてまいっておりまして、テナント募集等の看板を調査したものでございます。テナントが出ていない理由等をそれぞれ聞き取ったわけではございませんが、平成25年度に開催をされました「前原商店街を元気にしよう!」討論会、これにおきましてアンケートや聞き取りをした内容でございますが、併用住宅で他人に貸すのが抵抗がある、あるいは老朽化しており、貸すための修繕費が必要である、あるいは既に倉庫として利用をしているといった理由は伺っております。 127 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 128 ◯9番(波多江貴士君)  テナント募集が進んでいない今おっしゃった原因なんですが、それに対する解決に向けた取り組みは何かありますでしょうか。 129 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 130 ◯産業振興部長(平野謙二君)  課題解決につきましては、地域や商店街の中でテナントを募集する仕組みや入居希望者の情報収集、取りまとめなど、市と連携した仕組みを今後議論していく必要があるというふうには思っております。 131 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 132 ◯9番(波多江貴士君)  この部分、テナント募集に結びつかない、表に出てこない、この部分に関しては何か行政の力、また、信頼性を生かした取り組みが必要に感じております。例えば、二の足を踏んである家主に対して、そこを行政が借り上げ、地域の発展に資する施設や、例えば、チャレンジショップとして再生させ、地域の起爆剤とさせることも考えられると思いますが、その点はいかがでしょうか。 133 ◯議長(田原耕一君)  平野産業振興部長。 134 ◯産業振興部長(平野謙二君)  市といたしましては既に空き店舗対策といたしまして新規起業者応援補助事業に取り組みをさせていただいて、空き店舗の改装費用を交付させていただき、空き店舗を減少すること、それから、新規起業の開業を支援することといったことに取り組んできたところでございます。  先ほど申しました「前原商店街を元気にしよう!」討論会、こういったものがありまして、そこにお集まりになった皆さんで計画をされて、空き店舗の情報発信、あるいは空き店舗お見合いシステムの構築、議員おっしゃいましたチャレンジショップなど、討論会の参加者で考えられて実施をされてきたところでございます。  個人、地域が今後課題に向き合いまして行動されることが地域の活性化につながり、私ども市といたしましてはこうした内発的な取り組みと市の補助事業との連携を含めて、そういった支援が必要であるというふうには考えております。 135 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 136 ◯9番(波多江貴士君)  地域、商店街、各個店と二人三脚での取り組みをぜひ期待したいと思います。  中心市街地の活性化について西日本新聞社グループと連携した取り組みが進められていると耳にしました。  まず、西日本新聞社と連携した取り組みが始まったきっかけについてお願いいたします。 137 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 138 ◯企画部長(馬場 貢君)  昨年の秋に本市の月形市長と西日本新聞の柴田社長の対談がございまして、その中で情報発信力などの新聞社の力を本市のまちづくりに生かせないかというような話になりました。そういう中で具体的に検討を開始しようと、トップ同士の判断でこの取り組みにつきましてはスタートした次第でございます。 139 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 140 ◯9番(波多江貴士君)  トップ同士の判断で西日本新聞社グループと連携した取り組みを開始したということですが、連携をすることで具体的にどういったものを目指してあるのでしょうか。 141 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 142 ◯企画部長(馬場 貢君)  新聞社といたしましては地域に根ざした新聞社として西日本新聞社グループは地域の課題解決に新聞社の力を生かしたいというような気持ちを持っておられました。また、本市といたしましても海沿いの観光地や新鮮な農林水産物、また、元気な糸島を新聞等のメディアで発信してもらうだけでなく、課題でございます商店街のシャッター街化や耕作放棄地の増加、少子・高齢化など、本市の課題にもメディアに目を向けてもらい、課題解決につなげられないかというふうに考えておりました。双方の思いが一致したこともございまして、新聞社の持つ情報収集力や情報発信力、そして、市行政が持つ信頼性やまちづくりの総合力を結びつかせて、地域の課題解決を目指していくことということになりました。  以上でございます。 143 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 144 ◯9番(波多江貴士君)  新聞社との連携のきっかけ、主な目的は理解いたしました。  それでは、現在、具体的にどのような取り組みを検討されているでしょうか。 145 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 146 ◯企画部長(馬場 貢君)  現在、新聞社のほうと協議を重ねておりますけれども、その中で大きく3つの方向性というか、取り組みに絞られてきたところでございます。1つ目は商店街、中心市街地の活性化。2つ目は農漁業を生かした交流の促進。3つ目は空き家の活用などによる人口減少地域対策でございます。  ただ、3つを同時に進行していくということにつきましては、ちょっと困難性があるということで、まず、成功例を出していこうということでございまして、次の取り組みにつながると考え、現在は商店街の活性化を優先的に検討を進めておるところでございます。 147 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 148 ◯9番(波多江貴士君)  私としましても、今お話にあった商店街の活性化を新聞社と連携して検討されているということは、新たな取り組みで、どのような成果が生まれるか、興味深く感じております。  商店街の活性化についての具体的な検討内容をお知らせいただけますでしょうか。関係者もいらっしゃると思いますので、言える範囲で構いません。 149 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 150 ◯企画部長(馬場 貢君)  それでは、ちょっと言える範囲で答弁をさせていただきたいというふうに思いますけれども、市民の有志の方が商店街でまちづくり会社を設立され、商店街の活性化や糸島全体を盛り上げる事業、また、そのような事業を展開するための収益事業などを企画されております。それを受けたところで、西日本新聞社グループがこの企画内容を見ながら事業へのサポートについて検討を進めていただいておるところでございます。  以上です。 151 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 152 ◯9番(波多江貴士君)  理解いたしました。  最後に、市長にお伺いいたします。  糸島市のトップとしての判断で新聞社との連携を始められたわけですが、この半年間の検討状況、特に商店街の活性化に向けた検討を踏まえて、市長は、今、新聞社との連携をどのように感じていらっしゃいますでしょうか。 153 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 154 ◯市長(月形祐二君)  新聞社の連携につきましては、西日本新聞の柴田社長との対談の中でぜひ取り組んでいこうということで始めさせていただきました。  まず、西日本新聞社グループが本市の課題解決のために本気で取り組んでいただいているということには、私からも感謝を申し上げたいというふうに思っております。  そして、商店街、中心市街地の活性化につきましては、商店街の中で事業を起こしたいという市民の皆さんと、その事業に対し支援を行う新聞社、これを行政がつないでいくという、これまでにはない形での行政支援だというふうに思っております。我々が何度もチャレンジをしてきておりますが、なかなか前に進まない、これを新しい発想で中心市街地の活性化を図っていくという形では、こういう形が成功事例となれば、本当に地域課題の解決に向けた民間との協働事業として大変期待をしているところであります。 155 ◯議長(田原耕一君)  波多江議員。 156 ◯9番(波多江貴士君)  ありがとうございます。私もその点がポイントであると感じております。民の取り組みを民が支援する、それを行政がつなぐという形は、商店街の活性化だけでなく、今後のまちづくりの重要なポイントになると思っております。  また、これまでは補助金頼りのところがあり、補助金がなくなれば取り組みも終わるという感じでした。しかし、今回は行政が潤滑的な役割を担いながら、民間のスキルを生かした取り組みを民間がその内容を精査しリスクを負いながらもサポートする、まさに民間活力を発揮する取り組みであり、取り組みの継続性、採算性の面からも地域課題の解決につながっていく取り組みであると期待しております。  地域活性化とは稼ぎをつくることです。稼ぐために皆で投資をして事業をつくり、事業に即した組織をつくり、事業と組織に即した制度をつくる。事業も組織もないのに、拙速に組織だけつくっても意味はありません。DMOが拙速であるとは申しませんが、そうならないかと非常に危惧しております。質問に関しては、並里議員、小島議員と重複するため省きますが、DMOが自立性と継続性を持った組織となることを切に願いまして、今回の私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 157 ◯議長(田原耕一君)  これをもちまして、波多江議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は11時5分の予定です。       (午前10時55分 休憩)       (午前11時03分 再開) 158 ◯議長(田原耕一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、17番井上健作議員の発言を許可します。井上議員。 159 ◯17番(井上健作君)  皆さんおはようございます。ただいま議長の許可を得ました総務文教常任委員会の井上健作でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  私、今回の一般質問を思ったのは、5月の6日、日曜日の、先ほどからよく出ております西日本新聞の朝刊を見させていただきました。その中に、監査委員、議員枠必要なのかと疑問符を打たれて最初に大きな文字で書かれておりました。大体、これは何やろうかと。名誉職でもないのに名誉職、独立性にも疑問だというような新聞記事を見まして、どういう改正が行われていたのかなと思いました。  そういった中で調べてみますと、地方自治法の一部改正、これが参議院で決定をされました。そういった中で、この改正法が平成28年度からこの問題について話がされたというような文章を見まして、どういった改正が昨年6月9日に公布されたのかというような経緯について、まずはお知らせ願いたいと思っております。 160 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 161 ◯総務部長(洞 孝文君)
     改正の経緯はということで答弁をさせていただきます。  今回の地方自治法の改正でございますが、今後、進行します人口減少社会にあっても、それぞれの地域経済の安定、そして持続可能な地域社会の形成が求められる中で、内閣府の諮問機関でございます地方制度調査会、この調査会の人口減少社会に的確に対応する地方行政体制及びガバナンスのあり方に関する答申、これを踏まえて改正されたものでございます。  この地方制度調査会でございますけれども、地方行政体制のあり方、議会制度や監査制度等の地方公共団体のガバナンスのあり方等について調査、審議が行われております。長、そして議会、監査委員等、住民が役割分担の方向性を共有しながら、それぞれが有する強みを生かして事務の適正化を確保することが重要であるということで提言をされたものでございます。  以上です。 162 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 163 ◯17番(井上健作君)  今、部長がおっしゃいましたように、平成28年3月16日にこういった地方制度調査会が内閣総理大臣に出したということから始まっておると私も認識しております。そういった中で、平成29年6月2日、参議院本会議でこれが決定をされ、そして9日に公布というような流れだと、私も認識をいたしております。  そういった中で、まず先ほど部長がおっしゃいましたガバナンスのあり方、外部資源の活用による行政サービス等々の大きな項目が出てきたと思っております。  そういった中で、改正の背景、どういった背景があったのか、この点についてお伺いを申し上げます。 164 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 165 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど背景の概要は答弁をさせていただきました。  今、井上議員言われますように、ガバナンスのあり方、どういった内容かということのお尋ねでございます。  まず、答申の内容を要約いたしますと、人口減少社会において合意形成が困難な課題が増大をしてくる。そして、地方分権改革における自己決定権が拡大をしてくること、また事務の複雑化、多様化をして行政サービスの提供体制が変化をしてくる、このような変化がございます。これを受けまして、先ほど申しましたように、地方公共団体の事務の適正化の確保が大変重要であると、こういった背景がございます。  以上です。 166 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 167 ◯17番(井上健作君)  おっしゃいましたように、ガバナンスのあり方、これは行政のあり方等についてなんですが、それともう一つは外部資源の活用による行政サービスの提供ということでございます。  そういった中で、それではガバナンスのあり方については、この後、私の資料の中で見てみますと、長、監査委員等、議会、住民が、役割分担の方向性を共有しながら、それぞれが有する強みを生かし事務の適正を確保することが重要であるということが書かれております。  こういった中で、そうしたらどういう改正がこの中で行われたのか、この項目についてもお知らせ願いたいと思っております。 168 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 169 ◯総務部長(洞 孝文君)  今、議員言われましたように、長、監査委員、議会ということでそれぞれの分野におきまして改正が行われています。  今回の地方自治法の改正でございますが、大きく4つの項目がございます。1点目といたしまして、内部統制に関する方針の策定、これは長に属するものでございます。2点目といたしまして、監査制度の充実、強化。3点目といたしまして、決算の不認定の場合における長から議会等への報告の規定整備。4点目といたしまして、地方公共団体の長等の損害賠償責任の見直し。この4つが大きな改正の内容でございます。 170 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 171 ◯17番(井上健作君)  それでは、まず改正の内容について4項目上げられました。  そういう中で、1)の内部統制に関する方針の策定、この内部統制というのはどういうことなのか。ちょっと私にも理解ができませんので、どういった内容を言ってあるのか、この辺のところの御説明をお願い申し上げます。 172 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 173 ◯総務部長(洞 孝文君)  非常にわかりづらい言葉でありますが、まず、地方公共団体の首長でございますけれども、事務を適正に執行する義務と責任がございます。事務処理の適正を確保する上で、業務上の危険性といいますか、業務上のリスクを管理する取り組みが必要でございます。  リスク管理といいますけれども、簡単にこれを説明いたしますと、業務上における危険が現実のものとなる前に必要な対策を講じたり、危険の発生を予防、抑制するとともに、万一、発生した場合においても被害を最小限にとどめることのできるような体制、対応策を整えていく、これが内部統制でございまして、非常に重要なツールの一つとされたところでございます。  以上です。 174 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 175 ◯17番(井上健作君)  それでは、次の2番目の監査制度の充実強化というのは、幾つか項目があると思いますけれども、簡単にこの監査制度の充実強化というのは、どういう項目でこういったものを定義されたのか、お知らせ願いたいと思います。 176 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 177 ◯総務部長(洞 孝文君)  監査制度の充実強化に係ります地方自治法の改正点でございますが、4項目ございます。  まず1点目でございますが、監査基準に従った監査等の実施。2点目といたしまして、監査委員の権限の強化。これには勧告制度の創設と合議不調時における──合議不調時におけるといいますものは、各監査委員の意見が一致しない場合でございます、この合議不調時における各監査委員の意見の公表。3点目といたしまして、監査体制の見直し。4点目といたしまして、包括外部監査を実施する地方公共団体の実施頻度の緩和。この4項目が改正となっております。 178 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 179 ◯17番(井上健作君)  あとは、また細かく聞かせていただきますけれども、先ほど申しました改正の概要の中で、1つがガバナンスのあり方、それから(2)の外部資源の活用による行政サービスの提供。この中でも改正の具体的な内容について書かれておると思いますが、この辺について御説明をお願い申し上げます。 180 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 181 ◯総務課長(平野真也君)  先ほど議員がお尋ねの外部資源の活用の部分でございますけれども、今回、地方自治法ではございませんが、地方独立行政法人法が改正をされております。  この内容につきましては、1点目が窓口業務におきまして公権力の行使にわたるものを含めた包括的な業務を、地方独立行政法人の活用を可能とするために、当該法人の業務に申請等関係処理の事務が追加されたものでございます。  もう一点が、業務の適正を確保するための体制整備に関する事項の業務方法書への記載の義務づけ等が実施をされたものでございます。  以上でございます。 182 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 183 ◯17番(井上健作君)  あと、また詳細についてはお伺いしますけれども、そういった中で基本的に今回の地方自治法の一部改正については、大きくはそのような枠の中で決められて、一方では4点、それから一方、先ほど課長がお答えしたところでは2点の改正が行われたと、私も自覚をいたしております。  そういう中で、地方自治法の改正の概要についてですが、先ほど出ておりました内部統制とはということでお聞かせ願って、これは執行部の特に問題、改正でございます。  そういった中で、2)の監査制度の充実強化についてお伺いをさせていただきます。  監査委員は監査基準に従うこと。今、糸島市にこの監査基準というのはありますか。 184 ◯議長(田原耕一君)  柴田監査事務局長。 185 ◯監査事務局長(柴田和浩君)  現在のところは策定しておりません。 186 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 187 ◯17番(井上健作君)  そうでございますね。この自治法の改正によって、この監査基準に従うことということで、今後、この監査基準というのはつくらなければいけないと考えてよろしいですか。 188 ◯議長(田原耕一君)  柴田監査事務局長。 189 ◯監査事務局長(柴田和浩君)  議員おっしゃられるとおり、策定の必要がございます。 190 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 191 ◯17番(井上健作君)  それでは、各公共団体が監査基準をつくる。この監査基準をつくるという方法、どういったやり方でこの監査基準をつくられるのか。専門家の弁護士とか税理士とか、そういった方々がこれをつくるのですか、お伺いします。 192 ◯議長(田原耕一君)  柴田監査事務局長。 193 ◯監査事務局長(柴田和浩君)  平成32年4月1日以降は、監査等を実施する場合、監査基準に従う必要がございます。この監査基準は、各自治体の監査委員が個別に定めることとされております。  監査基準の策定につきましては、総務大臣が指針を示すことになっており、国においても現在、検討が重ねられているところでございます。  監査委員としましても、国が示す監査基準案の公表があり次第、速やかに糸島市監査基準を策定できるよう情報収集に努め、調査、研究に取り組んでいるところでございます。 194 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 195 ◯17番(井上健作君)  まだ、この監査基準については、一応、今回の改正は昨年6月9日で上がったわけですが、4月1日、これは施行ということで私も理解しております。  しかしながら、監査基準というのはまだできていないということでございまして、これは国のほうが行う、指針を出してくるということでございますので、後でまた、その期日についてはお伺いしますけれども、こういったことで今は総務省、国からの指針を示していただいて、そして糸島市もつくるということで理解をさせていただきます。  それでは、監査制度の充実強化について、その他の見直しの実施が書かれておりますね。勧告制度の創設、それからロが監査専門委員の創設、それからハ、議選監査委員の選出の義務づけの緩和、条例により包括外部監査を実施する地方公共団体の実施頻度の緩和等々が4点上げられております。  まず、具体的にイの1番目の勧告制度の創設について説明をお伺いします。 196 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 197 ◯総務課長(平野真也君)  それでは、私のほうから答弁させていただきます。  今回、監査委員の権限の強化の中で勧告制度の創設というものがなされております。
     これにつきましては、監査委員は監査の結果に関する報告のうち、特に措置を講ずる必要があると認める事項につきましては、理由を付しまして必要な措置を講ずべきことを勧告することができることとされたものでございます。  監査委員は、尊重義務のある勧告を行うことができることになりましたので、勧告を受けた長などは勧告に基づき講じた措置につきまして監査委員に通知することとされたものでございます。  以上です。 198 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 199 ◯17番(井上健作君)  1点目については理解をさせていただきます。  それじゃ、次に監査専門委員の創設、これは一応、4月1日以降となっておりますけれども、監査専門委員の創設、監査専門委員というのはどういう役割を果たす監査委員なんですか。 200 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 201 ◯総務課長(平野真也君)  この監査専門委員につきましては、基本的には監査委員が選任するわけですけれども、常設または臨時の監査委員ということで位置づけられておるところでございます。  基本的には、監査委員につきましては専門の学識経験を有する者の中から、今回、監査専門委員を選任することとされておるものでございまして、その監査委員の委託を受けまして、その権限に属する事務に関し必要な事項を調査するということになっております。 202 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 203 ◯17番(井上健作君)  これは監査委員の業務の緩和等にもつながってくるんじゃないかなと、専門職の方がそれに携わっていただくということで理解してよろしいですか。 204 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 205 ◯総務課長(平野真也君)  この分につきましては、今、業務の緩和ということが述べられましたけれども、基本的には専門性をより高めるという分の効果が期待されるところだろうと思います。 206 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 207 ◯17番(井上健作君)  それでは、常勤じゃない、非常勤なんですが、監査委員の方とは別に専門委員を設置するということですね。 208 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 209 ◯総務課長(平野真也君)  別に設置するということでございます。 210 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 211 ◯17番(井上健作君)  それでは、後でまた小さいところは聞きますけれども、3番目の議選の監査委員の選出の義務づけの緩和というのが4月1日に改正が出ておりますね。  こういった中で、議選監査委員の選出の義務づけの緩和という具体的な内容、どのようにして議選監査委員の緩和というのを理解したらいいんですか。 212 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 213 ◯総務課長(平野真也君)  基本的に、今、全自治体で議員の方から監査委員になっていただくという制度になっておるわけですけれども、今回の地方自治法の改正で、条例で定めれば議員のうちから監査委員を選任しないことができるということになったものでございます。 214 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 215 ◯17番(井上健作君)  それから、4番目の条例により包括外部監査を実施する地方公共団体の実施頻度の緩和、現行は毎年会計年度ということであります。この内容についてどのように理解したらいいか、ちょっとわかりづらいんですが、御説明をお願いします。 216 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 217 ◯総務課長(平野真也君)  この包括外部監査につきましては、基本的には都道府県、指定都市、中核市が義務づけになっております。その他の自治体におきましては、条例で定めればこの包括外部監査を受けることができるわけでございますが、そういった条例で定める自治体におきましては、基本的には毎会計年度これを実施しなければならないとされておるところでございますけれども、今回の地方自治法の改正によりまして、条例で定める会計年度におきまして当該会計年度に係る包括的外部監査を締結できるものということで、要は条例でこの包括外部監査の頻度を定めることができるというふうになったものでございます。 218 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 219 ◯17番(井上健作君)  なかなかわかりづらいことなんですが、これは平成30年度の4月1日施行ということになっております。  それで、毎会計年度ということになっておりますが、これは来年の会計年度から実施ということになるわけですか。 220 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 221 ◯総務課長(平野真也君)  この包括外部監査につきましては、外部監査の一環でございまして、これは条例で導入するかどうかという部分を自治体で定める必要がございます。糸島市においては、そういった条例は定めておりません。  ですから、糸島市で外部監査をこういった形で導入するとなれば、その頻度について今度は条例で定めることがまたできるということでございます。 222 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 223 ◯17番(井上健作君)  理解をさせていただきました。  それでは、今の内容について、私がお聞きしたいことが何点かございます。  この新聞の中にも監査委員のことについて書かれておりますけれども、それじゃ、今、課長がおっしゃいました政令都市、それから県、それと地方都市これは糸島市と。県は47都道府県、それから政令都市ということで区分けをされておりますが、現在の監査委員の人数についてお伺いをします。例えば、福岡県とか政令都市、それから糸島市、内訳もよろしくお願い申し上げます。 224 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 225 ◯総務課長(平野真也君)  まず、法令上の人数のほうからお答えをさせていただきたいと思いますが、基本的には都道府県、政令市につきましては4人、その他の市町村につきましては2人というふうに自治法上なっております。  今、お尋ねの福岡県につきましては、識見の監査委員が3名、議選の監査委員が1名という状況になっております。(「糸島市」と呼ぶ者あり)  あと、政令市でございますけれども、まず福岡市でございますが、識見の監査委員がお二人、議選の監査委員がお二人、北九州市につきましては、識見の監査委員がお二人、議選の監査委員がお二人、それから熊本市でございますけれども、識見の監査委員がお二人、議選の監査委員がお二人という状況でございます。 226 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 227 ◯17番(井上健作君)  そういった中で、この新聞にも書かれておる、監査委員の任期は規則ではどのように決まっていますか。 228 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 229 ◯総務課長(平野真也君)  自治法上、議員の任期によるということになっております。 230 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 231 ◯17番(井上健作君)  それでは、福岡県も福岡市も議員の任期で行われていますか。 232 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 233 ◯総務課長(平野真也君)  これは議選の監査委員さんの経験年数ということで調査があっておるわけですけれども、この中で基本的には都道府県につきましては、これは延べ人数でなっておりますので、ちょっと団体数とは一致しませんが、1年未満の経験の方が45人、1年以上3年未満の方が42人、それから3年以上5年未満の方がお一人という状況でございます。 234 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 235 ◯17番(井上健作君)  今、全国的なことをおっしゃいましたけれども、福岡県はという僕は主語でお尋ねしたわけです、どうなっていますか。それと福岡市の政令都市。 236 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 237 ◯総務部長(洞 孝文君)  今、課長のほうから全国的な都道府県の状況を答弁いたしましたけれども、福岡県の議選の監査委員さんの任期についての情報は持ち合わせておりませんので、申しわけございません。 238 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 239 ◯17番(井上健作君)  この新聞には、福岡県は議選の監査委員は毎年かわっているんですよ。福岡市も僕はそうだと思っております。  こういったことというのは、だから新聞にたたかれるわけですよ。名誉職なのかとかという、やっぱり思いができる。私はこういったことは、やっぱりなくしていかなければならない。これは糸島市とは直接は関係ございませんけどね、やっぱり福岡県の一部でございますので、その辺のところは今後とも私も注視して見ていきたいと思っております。  それでは、今、全国的なことをおっしゃいましたけれども、これが昨年6月9日に公布されたわけですが、本年度4月1日以降、議選の監査委員をなくした自治体についてお伺いします。 240 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。
    241 ◯総務課長(平野真也君)  これは新聞報道の情報でございますけれども、九州内の各県、政令市では当面は議員枠の撤廃はないと回答をしておりますが、全国的にいいますと、大阪府や滋賀県の大津市、それから岩手県の宮古市、愛知県の大府市、こういった団体につきましては、議選の監査委員を廃止しているという状況でございます。 242 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 243 ◯17番(井上健作君)  これは、なぜほとんどの自治体がやれなかったか。多分やれなかったと思います。昨年6月にこれが公布されて議選の監査委員を排除する、抜けるというようなことは、やはり行政としても大変困難なことだろうと、私は理解をいたします。  しかしながら、大津市、今、課長がおっしゃった3市については、大阪府もなんですが、よくできたなと。これは議会の発案による議会案で提出しているからなんです。この情報について、糸島市では情報の提供、執行部には来たと思います。議会にも来ていると思います。確認をしましたら来ていました。しかし、これを中身まできちっと検索して考慮してやった自治体が、4月1日から改正されたと私は思っております。  だから、やはりそういうものがことし4月1日に公布されたということで、なかなかこれを変更するというのは難しいと私も理解をいたしますけれども、私はこれは今後の問題として糸島市でも検討をしていかなければいけないと思っております。  それでは、糸島市の監査委員の業務の日数、どのくらいの日数で監査委員の仕事をなさっているのか。議員選出の監査委員ともう1人いらっしゃいます監査委員、この差もあるのかなと、ないのかなと。ある地方自治体もあります。この辺について、特に糸島市の業務の日数、どのくらいあるんですか。 244 ◯議長(田原耕一君)  柴田監査事務局長。 245 ◯監査事務局長(柴田和浩君)  監査委員の業務日数についてでございますが、本市の状況を申し上げすと、平成27年度から平成29年度までの3カ年の平均で識見監査委員70日、議選監査委員64日ほどの執務日数となっております。  この差につきましては、9月の定例議会で代表のほうだけが報告なさったりですとか、それ以外の式典等で識見監査委員が代表を務めますので、6日間の差が出ておるところでございます。  以上です。 246 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 247 ◯17番(井上健作君)  この日数については、他市との差というのはあるんですか。 248 ◯議長(田原耕一君)  柴田監査事務局長。 249 ◯監査事務局長(柴田和浩君)  統計資料等がございませんので、正確な数字は把握しておりませんけれども、監査委員の福岡ブロックにつきましては、中部10市の中から朝倉市を除いた9市で構成しておるところでございますけれども、その中で情報交換をやはり行っております。その中で活動状況に各市とも大きな差異はございませんので、業務日数につきましても糸島市と同等の日数であると思料しておるところでございます。  それと、新聞報道ではございますけれども、先ほどの九州7県と3政令市の場合は、22日から67日という情報が掲載してありました。  以上です。 250 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 251 ◯17番(井上健作君)  今、最後におっしゃいました平均22日間と67日。糸島市は最高の67日に近い70日を監査業務されておる。なぜこんな差があるのかなと不思議でなりません。何日せろという規定がないということもあるでしょう。  そういった中で、ここにも載っておりました。報酬の差、どのくらいの報酬をいただいているのか。これは臨時の公務員である監査委員の方々には申しわけないんですが、私はこれは知っておくべきだと思いまして質問をさせていただきます。 252 ◯議長(田原耕一君)  柴田監査事務局長。 253 ◯監査事務局長(柴田和浩君)  報酬月額につきまして、本市の場合、識見監査委員11万円、議選監査委員4万9,500円となっております。  先ほどの中部10市でございますが、平均をとりますと、識見監査委員で約11万2,800円ほど、議選監査委員で約3万8,100円ほどとなっておりますので、福岡の中部10市においては、糸島市の金額は平均に近い数字であるのかなと思います。  ちなみに、先ほどの7県、3政令市の平均でございますが、非常勤のほうだけ述べさせていただきます。識見監査委員が22万円程度、議選監査委員が9万7,000円程度ということで、ちょっと規模が違いますので、報酬の額も本市とはかなり乖離しておるところでございます。 254 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 255 ◯17番(井上健作君)  よくわかりました。そこそこの自治体で報酬の金額が変わるというのは、当然だと思っております。  そういった中で、ちっちゃいことをまた聞きますけれども、糸島市の場合、日当は支払われておりますか。 256 ◯議長(田原耕一君)  柴田監査事務局長。 257 ◯監査事務局長(柴田和浩君)  先ほどの中部10市もそうなんですけれども、糸島市の場合、月額でございますので、報酬としては定額制でございますが、費用弁償については、糸島市の場合ですと1日に当たり2,200円が支給されることとなっております。  以上です。 258 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 259 ◯17番(井上健作君)  大変内容がわかってまいりまして、やはり監査委員さんというのは厳しいなと思う部分もありますし、どこが妥当なのかというのは、私じゃ判断できませんけれども、議選の監査委員と識見者、監査委員長さんの報酬差額等、同じような時間出られていてこうなのかなというような気がしますけれども、これは議会の中でも今まで討論も質疑もやっておりませんので、今は言えませんけれども、この辺のところの緩和についても何とかしなければいけない時になっているんじゃないかなというような気がしております。  そういった具体的な問題についてただいま行いましたけれども、3番目の決算不認定の場合における長からの議会等への報告規定の整備、これが平成30年度の4月1日から出ております。  9月には決算特別委員会も開催されます。このとき、もし不認定という事態が起こった場合の対応について、またこの不認定の場合の市長の議会等への報告規定の整備、これについてはどのように考えたらいいか、執行部の考え方をお知らせ願いたいと思います。 260 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 261 ◯総務部長(洞 孝文君)  今回の地方自治法の改正によりまして、決算の認定に関する議案が否決された場合、当該議決を踏まえて、必要と認める措置を講じたときは速やかにその措置の内容を議会に報告することとなっております。また、これを公表しなければならない、このように改正をされたわけでございます。  今回、これまでは不認定であっても特に法的効果を生じないこととされておりました。今回の改正によりまして、決算審査を通じて議会の監視機能が適切に発揮をされる、そして議会と首長との関係が活性化をしていくというふうに効果があると考えておるところでございます。 262 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 263 ◯17番(井上健作君)  これは、特に市長が議会へ報告するということで、これも監査委員が一番、これを認めて決算特別委員会に提出しているわけです。これは監査委員の意見を聞かれると私も思っております。聞かなければいけないということも明記されていると思いますので、よろしくお願い申し上げます。  それから、4番目の地方公共団体の市長、町長等の損害賠償責任の見直しについて御説明をお願い申し上げます。 264 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 265 ◯総務部長(洞 孝文君)  損害賠償責任の見直しについては、2点ございます。  まず1点目でございますが、首長、そして職員等の地方公共団体に対する損害賠償責任について、その職務を行うにつき善意で重大な過失がないとき、このときは損害賠償責任額を限定して、それ以上の額を免責する旨を条例で定めることが可能となりました。議会は、この条例の制定または改廃に関する議決をしようとするときは、あらかじめ監査委員の意見を聞かなければならない、このようになっております。  2点目でございますが、住民監査請求後の権利放棄における損害賠償請求権等の放棄などを議決しようとするときは、あらかじめ監査委員の意見を聞かなければならない。この2点が改正内容でございます。 266 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 267 ◯17番(井上健作君)  この文章ではそういうふうになっていると思いますが、具体的に、例えば職員の不祥事によってこういったことが起こった場合、また、これは例えばです、市長が何か不祥事を起こして、よく新聞に出ておりますね、自分の給与を1年間返すとか、こういったものもこの案件の中に含まれるわけですか。 268 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 269 ◯総務課長(平野真也君)  今、議員がおっしゃられるとおりでございます。そういったものも含まれるということでございます。 270 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 271 ◯17番(井上健作君)  本当にいろいろ地方自治体でも大きな都市圏、それから国会議員等々のいろんなものも出ております。  こういった中で、やはりここについてはやっぱり明確に市民にわかりやすい僕は明記が今後、必要じゃないかと思っておりますので、これは平成32年4月1日ですので、今後、これをわかりやすい状況の中で私は検討をしていただきたいと思っております。  それから地方自治、これは先ほど最初に言いました、2つに分かれておりますよというような質問もさせていただきましたけれども、その中に地方独立行政法人、私は糸島市の場合、特に市民部にございます窓口業務、それから下水道の窓口業務、これは実際にもう委託をしているわけです。  しかしながら、私はこの地方独立行政法人の業務への窓口関連業務の追加となっておりますけれども、今まで糸島市で行った委託、窓口業務についての考え方について執行部の御意見を聞かせていただきたいと思っております。 272 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 273 ◯総務課長(平野真也君)  基本的に、今、本市の場合、窓口業務を民間委託している部分につきましては、受付があって、例えば証明書の交付でありますとか、そういった部分の窓口業務の委託をしておるわけですが、今回の独立行政法人法の改正によりまして、一部に例えば審査でありますとか交付決定、こういった公権力の行使がある部分、こういった部分が民間委託では難しいという部分がございますので、そういった部分を一括して委託ができるようにということで今回、改正がされたものでございます。 274 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 275 ◯17番(井上健作君)  それでは、実際、今、糸島市で2つの窓口をそれぞれの会社が受け持っていますけれども、今後、この独立行政法人の設置というのは、この中で義務づけにはならないんでしょう、なるんですか、その辺のところをお聞かせ願いたいと思います。 276 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 277 ◯総務課長(平野真也君)  これはあくまでできるという規定でございまして、しなければならないという規定ではございません。 278 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 279 ◯17番(井上健作君)  それじゃ、各市町村の条例によってこれは決定をされ、必ずする必要はないと、問題はないということになってまいりますね。  また、中身が大変、行政に関係する大きな問題を委託しなければいけないということになれば、これは独立行政法人をつくらなければいけないということで理解してよろしいですか。
    280 ◯議長(田原耕一君)  洞総務部長。 281 ◯総務部長(洞 孝文君)  今回の地方独立行政法人法の改正でございますが、公権力の一部行使まで含めた包括的な業務委託を可能とするために制度化されたものでございます。  しかしながら、こうした一連の業務まで委託した場合、市民の方が窓口を訪れたことを契機として、その抱えている問題対応への他部局との連携、さらには効率性を含め、1つの独立行政法人で複数の自治体の窓口業務を行う場合は、窓口業務とそれ以外の業務の連携がさらに困難になる、これらの課題も指摘されておりますので、今後も慎重に対応する必要があろうかというふうに考えております。 282 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 283 ◯17番(井上健作君)  それでは、もう最後のほうになりますけれども、最終的には市長のお考えもお伺いしたいと思っておりますが、先ほど私がぽつんぽつん施行年月日を言いましたね。これを、今回の、今ずっとお話、また聞かせていただいた施行日の日にちが違っていると思うんです。この辺のところで、この案件については4月1日以降ですよとか、これをまとめて言っていただきたい。そうするほうが、またわかりやすいし、理解もしやすいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 284 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 285 ◯総務課長(平野真也君)  それでは、地方自治法の改正されました中で大きく4点ございますが、まず1点目の内部統制に関する方針の策定等、こちらにつきましては平成32年4月からということになっております。  それから、2点目の監査制度の充実強化の中で、監査体制の見直し、それと包括外部監査の頻度の緩和、こちらにつきましては本年4月1日から施行という形になっております。  それ以外の監査の関係でいきますと、監査基準の策定でありますとか監査権限の強化ということで、勧告制度の創設、あるいは合意不調時の意見の公表、こういったものは平成32年4月からの施行となっております。  それから、3番目の決算不認定の場合におきます長から議会への報告規定の整備でございますけれども、こちらにつきましては平成30年4月からの施行ということになっております。  それから最後でございますが、地方公共団体の長などの損害賠償責任の見直し、こちらにつきましては平成32年4月からという形になっておるところでございます。  以上です。 286 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 287 ◯17番(井上健作君)  4番目のおっしゃいました、地方公共団体の長の損害賠償責任の見直しというのは、私の資料の中では平成29年6月以後は適用されると、公布された後はなっておりますけれども、これはそのまま理解していいんですかね。 288 ◯議長(田原耕一君)  平野総務課長。 289 ◯総務課長(平野真也君)  多分、今、おっしゃっている分は、住民監査請求があった場合の報告の部分であろうと思います。今、おっしゃってある分につきましては、先ほど言いましたように、地方公共団体の長などの損害賠償責任の見直しの部分につきましては、平成32年ということになっておるところでございます。  以上です。 290 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 291 ◯17番(井上健作君)  私の説明が不足しておりました。住民監査請求が行われた場合、6月9日以降の分はこれに適用しますよということで理解していいですね。ありがとうございます。  それで、あと12分ございますけれども、早目に終わりたいと思っておりますが、月形市長、これが昨年6月9日以降に国のほうから来たと思いますけれども、日にちも違いますけれども、今後の考え方、特に監査委員関係、それから行政についての緩和措置とかいろいろ法改正が行われておりますけれども、まとめてその辺のところの市長の御意見をお聞かせ願いたいと思います。 292 ◯議長(田原耕一君)  月形市長。 293 ◯市長(月形祐二君)  このたびの地方自治法の一部を改正する法律についての考え方ということでございますが、まず監査委員のことについて申し上げさせていただきたいと存じます。  今回、自治法が改正をされまして、各自治体が条例によって議選の監査委員を置かないことができるとされたところでございます。  しかしながら、監査体制における議選監査委員の役割というのは、監査の実効性、あるいは幅広い見地からの監査といった部分では私は重要であるというふうに認識をいたしております。  また、先ほども話題になっておりましたが、議選監査委員の短期間での交代ということが専門性の確保という点で課題であるというふうに言われておりますが、本市では短期間で交代されるような選任もなされておりません。こういった中では現体制が望ましいというふうに考えております。  それと全般的なものも加えて申し上げますと、決算認定についてでございますが、これまで決算認定につきましては、否決をされた場合も、これが議決ということになりましても、特に法的な効果は生じないということにされておりました。今回の改正によりまして、決算審議を通じて議会が示した不認定理由に対する私の説明責任というものが明確化をされるということになっております。また議会の監視機能がより適切に発揮されることに伴いまして、議会と執行部との関係もより活性化をしていくんではないか、そういう効果が考えられるというふうに思っております。  また、いろいろな私の免責の責任の問題、あるいはそういった問題も含まれておりますが、こういったこれから非常に複雑化、そして多様化をする行政の中では、この地方自治法の改正をしっかりと受けとめながら業務の執行に当たってまいりたいというふうに考えております。 294 ◯議長(田原耕一君)  井上議員。 295 ◯17番(井上健作君)  ありがとうございました。  なかなか監査委員のことについては、やはり議会から選任した監査委員でございますし、なかなか執行部のほうからやめますばいとは言いづらい部分もございます。これは議会そのものが、私は執行部の監査機関だと思っております、全員が。だから、いろんな質問、質疑をやるわけです。これによって私は一つの監査。お金の面についてはどういう使い方とかというのは、これは執行部の管轄でございますけれども、それが正確かどうかというのが監査委員さんのお仕事だと私は思っております。  そういった意味でも、これはやはり議会全体、20人の議員がどのように今後思われるか、これはこれからの議会の問題として捉えていきたいと私は思っております。  そういった中で、また執行部に対しても今回、いろんな部分が出ておりましたけれども、今、市長がおっしゃいましたように、やはりこれに従って行うか行わないかというのは、やはり執行部、それから職員の皆様とよく相談されて私はやっていかなければならない課題だと思っております。  何とぞ今回の質疑、また答弁について大変ありがとうございました。これで私の一般質問を終了いたします。 296 ◯議長(田原耕一君)  これをもちまして、井上議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお再開は午後1時の予定です。       (午前11時57分 休憩)       (午後0時59分 再開) 297 ◯議長(田原耕一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  午前中に続いて一般質問を行います。  4番後藤宏爾議員の発言を許可します。後藤議員。 298 ◯4番(後藤宏爾君)  市民福祉常任委員会の日本共産党の後藤宏爾です。皆さんこんにちは。ただいま議長の許可を得ましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。  多少波多江議員の質問と重なるところもあると思いますが、御容赦ください。  糸島市は、古代から、中国、朝鮮半島の窓口となって発展してきたところだと思います。文化財の活用等については、3月議会で質問いたしました新町遺跡展示館等の維持管理について、市は必要な維持管理は行っている。今後は観光資源や市民の体験学習資源としての活用も視野に入れて、維持管理に努めていきたいと答弁をされました。それは志摩の志摩歴史資料館と平原の伊都国歴史博物館も該当するものと私は受け取っておりました。しかし、市の個別施設計画の案の取りまとめ状況の概要についてを見ますと、志摩歴史資料館について、怡土地域に設置している伊都国歴史博物館と機能が重複する部分ありと規定し、将来的に志摩歴史資料館を廃止し、伊都国歴史博物館に機能を統合するとされています。私はこの2つの博物館と、その周辺の遺跡について見て回りましたが、歴史が違うと感じています。  そこで、文化財維持管理に関連して、志摩歴史資料館と伊都国歴史博物館の今後の活用について質問します。  まず、志摩と怡土の地域性について伺いたいと思います。  平成21年3月31日に発行されました「志摩町史上巻」などによると、糸島半島の古代以来の志摩郡が、かつて志摩国だったことを示す重要証拠は、第1に、太宰府の天満宮所蔵の国宝「翰苑」の記事であり、第2に、志摩町の一の町遺跡から弥生時代の中後期の大規模集落が発掘され、北部九州において最大級の建物跡や方格四神鏡などの銅鏡、大量の土器の出土状況と景観などが壱岐国の都とされる原の辻遺跡、国特別遺跡ですけれども──と酷似していること。第3に、志摩国にその後の発展をもたらすとある多数の前方後円墳が志摩地域に集中しているなどなどです。  また、志摩国は中国の前漢、秦、後漢のみならず、朝鮮半島の百済との国交関係、特に最近は、その武寧王の生地説も出てきています。海辺に位置する立地条件がもしできず、志摩地域が独自に発展してきた歴史があります。そこでまず伺いますが、志摩地域の遺跡の性格についてどう感じておられますでしょうか。 299 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 300 ◯教育部長(泊 早苗君)  志摩地域の遺跡の性格についてということでございますが、志摩地域にも国指定史跡、新町支石墓群など重要な遺跡が多数存在しています。  志摩地域の遺跡の特徴は、玄界灘に面していることから、漁業や中国、朝鮮半島との交易に従事した人々の営みを示す遺跡が多いことでございます。 301 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 302 ◯4番(後藤宏爾君)  わかりました。  私が最初にこの質問をしたのは、「魏志倭人伝」に記された邪馬台国を構成する国々の志摩国と伊都国が、それぞれ独立した国であり、現在まで独自に発展してきたことを示唆したかったからです。  ここに糸島市が発行している「広報いとしま」がありまして、2013年3月1日号なんですけれども、これには「縄文前中期の糸島は現在とは異なり、糸島半島の東西から深く海が湾入していた」と述べられています。  もう一度志摩町史の上巻を見ましたら、175ページに図3で、前方後円墳の分布でそれがわかりました。志摩国自体が島として存在しており、1953年、昭和28年の集中豪雨では、糸島南部と北部とは分断された写真、今津湾から加布里湾が海水などで連結していたんですけど、それが志摩町史下巻の564ページから565ページに見ることができたんです。  その糸島半島のうち、志摩地域が斯馬国として伊都国とは別個に独立し、大和朝廷の形成以前には、朝鮮半島との対外交渉に大きな役割を果たしていたと歴史家の方も述べています。これは今の志摩を考える上でも重要な認識と私は考えていますが、市としての考えを伺いたいと思います。 303 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 304 ◯教育部長(泊 早苗君)  まず、中国の「翰苑」という書物には、伊都国の側に斯馬国があったと読める記述がございまして、斯馬国の存在を主張する歴史家の意見があることは承知しております。  また、日本最古の戸籍から8世紀には志摩郡が成立していたことがわかっており、志摩地域では特色のある歴史があったと認識しています。 305 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 306 ◯4番(後藤宏爾君)  そうですね、私もそう思っています。それを踏まえて、志摩歴史資料館と伊都国歴史博物館とが併存していることは、私は市民の文化的な知的共有財産として意義あるものだと感じています。  私、展示内容を見てきたんですけど、どちらも工夫されていました。地域性豊かな独自性を持ちながら、歴史認識を高めるもの、そして地域のコミュニティとして大いに活用していくことが今後必要だと思います。  市は採算のことを言っておられましたけれども、志摩歴史資料館を廃止することで、志摩地域の方々にどんなデメリットとなるかを考慮していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 307 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 308 ◯教育部長(泊 早苗君)  志摩歴史資料館は、志摩地域の貴重な文化財を適切に保存、管理していく責務を持っております。また、それらを展示することにより、志摩地域の歴史、文化を広く紹介する目的もございます。  一方、糸島市の公共施設等総合管理計画では、基本方針として、市内の類似施設については、統合していく方向性を示しておりますので、志摩地域の重要な文化財や歴史的特性などをきちんと後世に伝え、残していけるような機能を持たせる配慮をしなければならないと考えております。 309 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 310 ◯4番(後藤宏爾君)  志摩地域の歴史、文化を後世に伝える機能を持たせる配慮をしなければならないについては同意いたしますけれども、これは本当に大事なことだと思います。志摩歴史資料館と伊都国歴史博物館というのは、2つ存在してそれが果たせると私は思っています。
     先ほど志摩地域の歴史について私は質問しておりましたが、志摩地域の歴史と並び、怡土地域も糸島の中では独自に発展してきた地域だと思っています。  また、ここで志摩町史上巻の150ページを見ましたら、魏使はなぜ伊都国に駐在し、ここから投馬国、邪馬台国への方角などを教えられながら、陸上を直進せずに海辺を水行したのだろうかとあり、伊都国、邪馬台国時代における太宰府的な役割を持たせた形ではないかとも指摘されています。確かに周辺の状況、遺跡の状況等を見れば、それを物語っているように思います。怡土地域についての認識をここで伺いたいと思います。 311 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 312 ◯教育部長(泊 早苗君)  怡土地域の歴史認識についてでございますが、一番の特徴は、伊都国が存在したことでございます。国指定遺跡三雲井原遺跡や平原遺跡に代表される遺跡がそれを裏づけています。  その後、8世紀には、国指定遺跡の怡土城が築城され、中国や朝鮮半島に対する国防の最前線と位置づけられるなど、怡土地域にも特徴的な歴史がございます。 313 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 314 ◯4番(後藤宏爾君)  私もそう思っております。それを踏まえて、志摩と伊都という2つの博物館の意義について質問したいと思います。  志摩と怡土という2つの異なる地域が独自性を保ちつつ発展してきた経緯を2つの博物館で学び、糸島の歴史を考え、深く認識する、私はそれが2つの博物館が存在する意義だと思っています。なぜ伊都に統合する必要があるんでしょうか。 315 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 316 ◯教育部長(泊 早苗君)  先ほどもお答えいたしましたが、糸島市の公共施設等総合管理計画では、基本方針として、市内の類似施設については、統合していく方向性を示しています。  機能統合につきましては、現在、個別施設計画の策定を進めている段階でございまして、詳細な内容についての答弁は差し控えさせていただきたいと存じます。 317 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 318 ◯4番(後藤宏爾君)  お答えはわかりました。ですけれども、私は自治体が率先して博物館などを整理し、統合していく必要は全くないと思っています。  糸島市には、原始、古代から多くの遺跡があり、斯馬国と伊都国の所在も確認されて、歴史を学ぶ上でも貴重な場所だと思います。その上で2つの博物館の存在は重要です。  ここで3月議会の質問の確認になりますけれども、改めて問いますが、文化財の維持管理を市はどう考えておられますか。 319 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 320 ◯教育部長(泊 早苗君)  文化財の維持管理につきましては、適宜文化財の保護に必要な維持管理を行っておりまして、史跡等につきましては、除草、樹木の伐採等を中心に作業を行っております。  糸島市は貴重な文化財の宝庫であり、観光資源として、また市民の生涯学習のフィールドとしての活用も視野に、今後も維持管理に努めてまいりたいと考えております。 321 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 322 ◯4番(後藤宏爾君)  そうですね、私もそう思っています。文化財に対する市民の理解を深め、文化財行政を充実させるためにも、文化財担当者が状況を適切に把握し、貴重な施設の維持管理を十分に図るためにも、文化財に関する予算の拡充を強く求めたい、私は3月議会でそう質問しました。しかし、地域性も全く違う志摩歴史資料館と伊都国歴史博物館が、機能が重複しているとして無理に1つにしようとしています。私はその必要はないと再度申します。  糸島の歴史を学ぶセンターとしての役割を伊都国歴史博物館に持たせる、持たせたいというのであれば、ここではちょっと詳細には触れませんけれども、私案として文化財センターをつくるなり、志摩歴史資料館と伊都国歴史博物館を結ぶ歴史散策ができるような2つの博物館の活用を図る、そういった対策などが必要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 323 ◯議長(田原耕一君)  泊教育部長。 324 ◯教育部長(泊 早苗君)  遺跡の出土品の整理業務につきましては、主に高祖調査事務所で行っておりまして、合併前の1市2町で保管していた出土品につきましては、今後は三雲収蔵庫に集約して管理する計画を持っておりまして、文化財センターの設置については考えておりません。  また、博物館などを結んだ歴史散策につきましては、文化財マップや伊都国散策マップに歴史散策のモデルコースを紹介し、見学者の希望に応じたコースで歴史散策ができるよう取り組んでおります。  以上です。 325 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 326 ◯4番(後藤宏爾君)  わかりました。  志摩歴史資料館の今後の活用方法について、私の提案ですけれども、識者と市民を交えた公開シンポジウムなどを設けて、幅広く学ぶ機会を設け、議論していくべきだと私は思いますが、検討されていますか。 327 ◯議長(田原耕一君)  中村公共施設マネジメント推進室長。 328 ◯公共施設マネジメント推進室長(中村隆暢君)  幅広く議論していくべきではないかということにつきましては、公共施設マネジメントという観点から、私のほうから答弁をさせていただきます。  現在、市が策定しております公共施設等総合管理計画において、志摩歴史資料館を含みます博物館のマネジメント方針につきましては、将来的には広域的施設として移転集積が可能な施設は集約化を図り、類似施設につきましては、市内に1カ所設置をすることを基本としているところでございます。  まず、この点を御理解いただき、その上で、志摩歴史資料館だけでなく、志摩初地区周辺には多くの公共施設が立地をしており、その多くの施設が第1期であります平成31年度から平成42年度において改修時期を迎えます。このことから公共施設等総合管理計画の基本原則であります総量削減、施設の集約、複合化等の方針を踏まえまして、今年度、市民と行政の協働でアイデアや工夫を出し合いますワークショップを開催いたしまして、市民意見を反映した形で施設の配置案を検討していくことにしているところでございます。  以上でございます。 329 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 330 ◯4番(後藤宏爾君)  市民と行政はワークショップを設けてと言っていますけれども、市民の声を本当に反映しているかどうか、私は疑問だと思っています。私は志摩歴史資料館と伊都国歴史博物館は、再度申しますように、地域の歴史を学ぶ上でも、糸島の歴史をトータルで学ぶ上でも、並行して存在してこそ価値があるものだと思っています。2つの貴重な博物館を1つにする、一方を廃止するというのは、志摩と怡土の地域性を無視した強引なやり方であって、糸島の歴史をトータルで学ぶことには全くつながらないと思っています。志摩歴史資料館と伊都国歴史博物館の2つの博物館をつなぐ歴史散策ができるようにコミュニティバス等の交通手段の充実が必要なのではないかと思います。  そこで、次のコミュニティバスの充実についての質問に移らせていただきたいと思います。  まず、先ほどの質問でも波多江議員、そして、きのうの質問でも伊藤千代子議員が質問されていましたが、コミュニティバスの充実についての質問に行きたいと思います。  糸島市は2010年1月1日に前原市に隣接する志摩町と二丈町を合併して誕生した市ですが、旧志摩町、二丈町に住んでいる方々の交通手段の状況は、余りよいとは言えない状況です。  私は、旧二丈町の福井地域、吉井地域に住んでいる方々と話を聞く機会があったのですが、その地域では、自主運行バスが火曜日、水曜日、木曜日の週3日運行されています。しかし、現在、深江のナフコまでしか運行されていません。  そこで、糸島市のコミュニティバスの状況について、まずはお伺いしたいと思います。 331 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 332 ◯企画部長(馬場 貢君)  糸島市内のバス交通につきましては、高速バスの「いと・しま号」を除いて3種類ございまして、それは路線バスとコミュニティバス、そして自主運行バスの3種類でございます。  そのうち、コミュニティバスにつきましては、旧前原市地域と旧1市2町の庁舎間を運行する9路線、16系統、今の状況については以上でございます。 333 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 334 ◯4番(後藤宏爾君)  ここの手元に2つの時刻表があるんですけれども、1つは旧二丈町の福吉校区自主運行バス「福吉号」時刻表と、糸島市コミュニティバスの時刻表なんです。「福吉号」については、最終が福吉公民館は午後1時、ナフコ発が午後2時10分です。特に水曜日は深江のマルキョウで売り出しがあるため、予約でいっぱいになってしまう、そんな声もあります。  そこで、まずは旧二丈町の状況について聞きたいと思います。 335 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 336 ◯企画部長(馬場 貢君)  旧二丈町地域を運行するバス交通の状況につきましては、昭和自動車株式会社が運行しますコミュニティバス、初深江線と福吉校区、一貴山校区におきましては、地域と行政が協働で運行する自主運行バスが運行されております。  以上でございます。 337 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 338 ◯4番(後藤宏爾君)  私は自家用車の免許を返上したお年寄りの方々の立場に立って考えてみると、買い物や病院に行くのに交通手段がそれでは少な過ぎると思うんです。そういった悩みがあると思います。自主運行バスについては、現在どれほどの支援を糸島市はなされているのか、お伺いしたいと思います。 339 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 340 ◯企画部長(馬場 貢君)  自主運行バスにつきましては、必要経費を市の予算で賄っておりまして、1校区当たり、年間約130万円程度の支出をさせてもらっております。  以上です。 341 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 342 ◯4番(後藤宏爾君)  バスの車両代、修繕代、運転手の手当を含めてで考えてよろしいですか。 343 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 344 ◯企画部長(馬場 貢君)  そのとおりでございます。 345 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 346 ◯4番(後藤宏爾君)  そのバスの車両代、修繕代、運転手の手当として年間130万円ほどを補助している、そうおっしゃられましたけれども、福吉校区自主運行バス「福吉号」の時刻表を見れば、午前9時からと午後1時からの2回しか福吉校区からは運行していないのでは、とても充実していると私は到底思えません。増便をするべきだと思いますが、検討されていますか。 347 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 348 ◯企画部長(馬場 貢君)  自主運行バスのルート、また、時刻、便数につきましては、地域の協議会において利用状況等を踏まえて検討いただいております。
     もちろん、ボランティア、運転手の関係もございまして、今の便数等になっておるということで御理解をよろしくお願いいたします。 349 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 350 ◯4番(後藤宏爾君)  わかりました。  現在、旧二丈町では、糸島市コミュニティバスの時刻表を見れば、筑前深江駅までは運行しております。初深江線として交流プラザ志摩館前から前原、加布里を経由して、上深江から筑前深江駅まで行くルートですが、そこから福吉までが途切れている、そんな状態です。福吉校区から乗りかえなしで、直接前原駅前までのルートを設けるべきだと私は思います。  市長は、住民福祉の向上という原点に立ち返って、市民の皆様が人々の生活を安心して送れるよう、安心のまちづくりに力を入れてまいりますと述べておられます。それについては、私も同意いたします。  その趣旨に立つのであれば、旧二丈町の住民の交通手段の深江、福吉校区までのルートを直接設け、前原までも直接行けるようにしていくべきだと私は思いますが、いかがでしょうか。 351 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 352 ◯企画部長(馬場 貢君)  福吉校区から前原駅までの移動についての御質問だというふうに思います。この分につきましては、JR筑肥線による移動が一番安全で安心した移動手段ではないかというふうに思いますので、どうか御理解をよろしくお願いいたします。 353 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 354 ◯4番(後藤宏爾君)  JR筑肥線だけでは、ちょっと二丈町とか志摩町のほうは足りないと私は思っています。それはきのうの伊藤市議の質問でも明らかになったではありませんか。  それでは、話は変わりまして、伊都国歴史博物館と志摩歴史資料館のアクセス等について、ここで伺いたいと思います。  これについては、旧二丈町の状況については、もうわかりました。糸島には市の歴史を知る上で貴重な博物館が志摩と怡土にあると、先ほどの一般質問のテーマで私は質問しました。これについてもアクセスがよいとは言えない状況です。  時刻表では、志摩歴史資料館から筑前前原駅前までの最終便は午後5時20分、伊都国歴史博物館から筑前前原駅前までの最終便は、井原山線の平日で午後6時53分、土日祝日ですと午後5時13分、午後からしか来られない人にとっては、これではゆっくりと博物館の展示や周囲の遺跡を散策できる状態ではないと私は思っています。どちらの博物館も周囲の状況を見ると、遺跡も多く、ゆっくりと散策できるよう、交通手段の充実は課題だと思いますけれども、検討はされていますか。 355 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 356 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員も御存じだろうというふうに思いますけれども、伊都国歴史博物館の開館時間が9時から17時までということになっております。先ほど議員も申されましたけれども、この伊都国歴史博物館へのアクセスの分の最終便は、平日が18時53分、土日祝日が17時13分ということで、先ほど申しました開館時間9時から17時という分につきましては、十分ごらんいただく時間があるのではないかなというふうに思っております。  それともう一つ、志摩歴史資料館の開館時間につきましては、10時から17時までということになっておりまして、こちらも議員御存じだと思いますけれども、最終便が平日、土日祝日、どちらとも17時20分ということで、閉館します17時からすると20分の余裕があるということで、こっちのほうも十分博物館、歴史資料館をごらんいただく時間は確保できているのではないかというふうに考えております。  以上です。 357 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 358 ◯4番(後藤宏爾君)  午前から来た人にとっては、それは多分ゆっくり見られると思うんですよ。僕が言っているのは、午後から来た人にとってみればと言っているんです。それも含めて、その文化財の活用の観点から考えると、志摩歴史資料館から伊都国歴史博物館までのバス路線、これも考慮するべきだと私は思っていますが、いかがでしょうか。 359 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 360 ◯企画部長(馬場 貢君)  多分、議員は志摩歴史資料館から伊都国歴史博物館まで直行するバスのことを言われておるんだろうというふうに思いますけれども、本市のバス交通につきましては、波多江議員のところでもちょっと申させてもらいましたけれども、市民の皆さんの暮らしを支える生活路線バスということが基本でございまして、志摩歴史資料館から伊都国歴史博物館への移動につきましては、直行するバスはございませんけれども、乗りかえの部分で志摩歴史資料館最寄り初のバス停から、前原駅に向かうバスに乗りまして、前原駅のほうで、井原山線に乗りかえるということで移動できますので、どうかこのような形で御利用いただければというふうに思っております。  以上です。 361 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 362 ◯4番(後藤宏爾君)  乗りかえなしでと言っていますけれども、乗りかえることによって移動することができると言っていますけれども、乗りかえなしで行くルートも考えるべきだと、そのほうが便利になるのではないかと私は思っているんです。  旧1市2町で取り扱いが違うのは理解するにしても、地域の身近な交通手段としてのバスは欠かせない存在です。ここで糸島市と同じように合併して誕生した京都府の京丹後市の例があるので調べてみました。  京丹後市では、バス運行は住民福祉施策であるという指針で、方針で糸島市と同じように200円バスを運行しております。バス事業者や、主に利用する高校生とも協議を積極的に積み重ね、ダイヤ、停留所、車両、情報提供、マナー向上等の速やかな改善に努めたこともあり、利用者がふえているとあります。利用者が全体実証運行前に比べて約1.6倍、9万3,000人から15万1,000人にふえたともあるんです。  糸島市にこれを当てはめてみますと、その場合は協議の対象者は、免許を返上したお年寄りの方を含めた地域の方々と、糸島市が言っておられますように昭和バスに当たりますが、京丹後市のような取り組みで住民の交通手段としてのバス路線を確保することを検討してみてはいかがでしょうか。 363 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 364 ◯企画部長(馬場 貢君)  市におきましても、公共交通の分については、その重要性にかんがみまして積極的に取り組みを進めておるというふうに思っておりまして、市のほうでは、公共交通に関する計画を策定をさせていただきました。そういう中で、バス事業者と地域住民、行政の三者の協力がないと、この公共交通は守れないというような考え方のもとに、市民が利用しやすいような地域住民やバス事業者と協議を重ね、費用対効果も考慮した中で、現在の公共交通サービスを提供しております。  そういう中で、糸島市地域公共交通網形成計画の中に、市民による地域公共交通の運営の参画というような目標を掲げておりまして、行政、交通事業者、地域住民の三者で構成するバス利用促進協議会の設置をバス沿線校区の中で進めさせてもらっております。  この協議会におきまして、バス利用者などから御意見をいただき、御意見を踏まえた改善策をバス事業者と協議することということにいたしておりまして、適宜改善を図っておるところでございます。  このバス沿線校区、6校区につきましては、長糸、雷山、怡土、可也、桜野、引津、6校区におきまして協議会を開催し、今後におきましても改善とバス利用の促進に取り組んでいくということでございます。  以上です。 365 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 366 ◯4番(後藤宏爾君)  バス利用促進協議会を通じて検討していく、そのことについては、私も積極的に応援したいと思います。ぜひ市が主体となって検討してほしいと思います。  糸島市コミュニティバスの時刻表を見ると、九大線は平日運行を見たら、最終便の時刻は、波多江発前原駅北口経由で午後10時10分とバス路線は充実していますが、それ以外の路線だと午後6時から7時代がほとんどでした。糸島市内を走行しているコミュニティバスの最終便はそれぞれ何時か教えていただきたいと思います。 367 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 368 ◯企画部長(馬場 貢君)  平日のコミュニティバスの下り最終便の時刻でございますけれども、白糸線が18時45分、雷山線が18時35分、曽根線が19時35分、井原山線が17時45分、川原線が19時17分、前原今宿線が19時40分、初深江線が17時20分、九大線が22時10分、市街地循環線が18時45分となっております。 369 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 370 ◯4番(後藤宏爾君)  ありがとうございます。  私は歴史散策として、伊都国歴史博物館と史跡等をめぐり、志摩歴史資料館を結ぶルートや、福吉校区から筑前前原駅前までのバス路線の確保を検討し、市民の交通手段を充実させることが糸島市の活性化につながっていくと思います。  京丹後市の例からもわかるように、新技術の導入等による地域交通の確保は、自治体が地域の交通政策に責務を持つことが前提であること、さらに、タクシー、バス、有償運送事業者などが協働して地域の交通を確保する政策と仕組みを自治体が主体となって確立することが重要と考えます。  波多江駅から九州大学までJR等の鉄道を280億円から290億円もかけて通そうと計画しているようですが、それよりも(「計画じゃないよ、計画じゃないよ」と呼ぶ者あり)それは失礼しました。通そうとしているようですが、採算もとれないと思いますし、市民にとって何ら恩恵もないと思っています。それよりも福吉校区から前原駅までのバス路線の充実を夜の便の増便など、市が積極的にコミュニティバスという交通手段を確保するべきだ、私はそう訴えまして、次の質問に移りたいと思います。(発言する者あり) 371 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 372 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほども申しましたように、バス交通につきましては、議員仰せのように市も責任を持った中で市民の皆様のことを考え、バスの充実を図っておるということでございますので、御理解をいただきたいというふうに思っております。  なお、今申されました中に、九大キャンパスへの交通アクセスにつきましては、その調査の結果を議会のほうに報告させていただいたものでございまして、今、後藤議員が言われるような計画ではございませんので、発言につきましては、今後におきましても注意をいただきますようによろしくお願いいたします。 373 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 374 ◯4番(後藤宏爾君)  波多江駅から九大までの、そのJRを通そうとする、そういったこと自体、採算がとれないものだと私は思っています。これについては、(発言する者あり)もう一つ──これについては終わりにします。  次に、糸島市の駅のトイレの洋式化とバリアフリーについて伺いたいと思います。 375 ◯議長(田原耕一君)  馬場企画部長。 376 ◯4番(後藤宏爾君)続  ちょっと質問をまだしていないんですけど。質問を移っているんですけど。 377 ◯企画部長(馬場 貢君)  議長から指名いただきましたので、よろしゅうございますか。  私が申したのは、今、後藤議員が言われた部分で計画であるというような発言の部分でございます。この分につきましては、調査の分でございますので、まだ今言われたような波多江から伊都キャンパスへの新交通の部分が計画だとか、構想だとかいう段階ではございませんので、その点について発言を注意してくださいというお願いをしたまででございます。  以上です。 378 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員に申し上げます。 379 ◯4番(後藤宏爾君)  はい。 380 ◯議長(田原耕一君)  今、企画部長が申しましたことをしっかりと耳に入れとってください。よろしくお願いします。  後藤議員。 381 ◯4番(後藤宏爾君)  わかりました。  では、次に、糸島市の駅のトイレの洋式化とバリアフリーについて伺いたいと思います。  私は波多江駅から鹿家駅までの状況を把握するため、3月議会が終わった後に見てまいりました。各駅によって状況はさまざまでした。  私は各駅の状況を見てきたところ、問題と思うところが多くありました。波多江駅の南側は階段のみで全く進んでいません。バリアフリーが全く進んでいません。美咲が丘駅については、階段しかなく、エスカレーターもない。国道側から駅に入るのに、荻浦の踏切を使っていかないと行けない。障がい者用の入り口はスロープだけ。付近の住民に聞くと、入り口が限られているため、使いづらい、そういった声もあります。加布里駅は階段のみでバリアフリーは整備されているとは言い難い状況、これが前原市域の状況です。  これは旧二丈町の状況を見ても同じような状態で、一貴山駅、本当にここは問題なんだと思いますけれども、単線の駅で仕方ないにしても、無人駅で夜になると本当に怖いです。大入駅は利用者が少ないにしても、階段しかなく、出入りは国道側からしかできません。狭い踏切を利用して2番線乗り場からのほうから出入りしなくてはならない。福吉駅は平成8年、1996年に橋上駅になったのですが、階段のみ、障がい者用のスロープはありますが、美咲が丘駅同様に全く使いづらい。鹿家駅については、駅舎が小さくなったため、バリアフリーは整備していないと、これだけ問題点がありますが、この現状についてはどう考えておられますか。 382 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 383 ◯建設都市部長(井上義浩君)  市内には既存の駅が9駅ございますが、まだバリアフリーは十分ではないと考えております。
     それで、平成18年に施行されましたバリアフリー法に基づき整備を進めております。  国の基本方針では、平成32年度までに平均利用客数3,000人以上の駅に対して、バリアフリーを可能な限り実施することとされております。市内の駅で平均利用客数が3,000人以上の駅は、筑前前原駅、波多江駅、それから、新駅の糸島高校前駅となりますので、この3駅を優先的にバリアフリー化を図っておるところでございます。 384 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 385 ◯4番(後藤宏爾君)  お答えはわかりました。  私はそれぞれに早急な改善策が必要かと思います。特に駅の現状において、最も改善が望まれるものは、見たところ、一貴山駅、福吉駅だと思いますが、一貴山駅は単線ですが、昼間は雰囲気も明るい駅だと思います。しかし、問題は夜なんです。人気がなく、周囲が暗くなり、本当に怖いんですよ、先ほど言ったように。  一貴山駅で選挙活動のときに朝立ち等で活動していて、利用客の状況を見ていましたら、利用客には高校生なども多く、部活や塾などで夜遅く帰宅されたときが本当に心配です。万が一の対策などは考えておられますでしょうか。 386 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 387 ◯建設都市部長(井上義浩君)  一貴山駅の出入り口周辺には、防犯灯が5基設置されておりますし、地域での見守りによる市民協働の安全・安心なまちづくりを実践していただいております。 388 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 389 ◯4番(後藤宏爾君)  これについてはわかりました。  一貴山駅については、防犯上の対策も検討していただく上でも、JRに対して、駅員の配置等を要望するなども含めて検討していただきたいと私は思います。  次に、福吉駅についてですが、ここもバリアフリーが全く進んでいない駅の一つだと思います。階段のみです。エスカレーター、エレベーターの設置が望ましいと思いますが、検討されていますか。 390 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 391 ◯建設都市部長(井上義浩君)  まず、駅員の件につきましては、福吉駅と一貴山駅が無人駅となりました平成26年に議会でも議論をされております。市としましては、駅員の存続をお願いしましたが、JR九州が経営方針のもと、無人化されておることでございまして、市としてはやむを得ないと判断しております。  次に、福吉駅の自由通路は、おっしゃいましたように平成8年度に整備しておりまして、比較的新しいことと、利用者が3,000人未満でございますので、現在、改修等は検討しておりません。 392 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 393 ◯4番(後藤宏爾君)  お答えはわかりましたが、利用者が3,000人未満であるにしても、利用している駅ですよね。私は検討していくべき課題だと思っております。  そして、福吉駅には、地元の人からは休憩室と呼ばれているインフォメーションセンターもあります。しかし、利用者からは、朝の8時から夜の8時までしかあいていないと言われて苦情が出ています。インフォメーションセンターは、朝8時前に利用しようとしても、閉まっているため、あきらめる人もいます。せめて6時ぐらいから利用できるよう検討してもらえないでしょうか。 394 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 395 ◯建設都市部長(井上義浩君)  インフォメーションセンターの開館時間につきましては、地元のニーズを確認した上で、その変更について検討したいと考えております。 396 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 397 ◯4番(後藤宏爾君)  お答えはわかりました。  福吉駅のインフォメーションセンターについては、検討していただけるとのことでしたので、それ以外の既存の駅についても、利用客の立場を考慮して対策を立てて、使いやすい駅にしてもらうよう、糸島市として積極的にJR九州に働きかけるべきだと思います。  既存の駅のバリアフリー化を図っていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。 398 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 399 ◯建設都市部長(井上義浩君)  バリアフリー化につきましては、バリアフリー法に基づいて、利用者3,000人以上の駅を優先して整備をしていきたいと考えております。  その他の駅につきましては、ほかの事業との緊急性、あるいは必要性を比較しながら判断をしたいと考えております。  次に、JR九州への働きかけにつきましては、筑肥線複線化電化期成会を通じまして、各駅施設の要望を行っております。 400 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 401 ◯4番(後藤宏爾君)  各駅施設の要望を行っているのであれば、ぜひそうしていただきたいと思います。  その問題については、トイレの問題とも密接にかかわってくるのですが、駅のトイレの状況を糸島市はどれくらい把握しておられますか。 402 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 403 ◯建設都市部長(井上義浩君)  各駅のトイレの状況につきましては、全て把握をしております。 404 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 405 ◯4番(後藤宏爾君)  全て把握しているとのことでしたので、私は波多江駅から鹿家駅までのトイレの状況を見てきました。JRの管理にある駅の中のトイレには確かに洋式はあります。利用客が多い筑前前原駅北口のトイレは和式しかありません。南口については、障がい者用のトイレは洋式ですけど、それ以外は和式です。美咲が丘駅については狭くて使いづらいです。和式ですし、一貴山駅については、これはJRの管理しているトイレがあるにしても、男女共用で和式です。筑前深江駅については、新駅舎の傍らにトイレはなく、旧駅舎の傍らまで行かなくてはいけない。福吉駅は北口にはトイレはなく、南口にしかない。インフォメーションセンターのトイレも含めて和式です。鹿家駅はトイレがない状態で、駅前で商いをしている民家に「トイレを貸してください」と言うお客さんもいると聞きます。この現状についてはどう思いますか。 406 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 407 ◯建設都市部長(井上義浩君)  駅周辺のトイレにつきましては、JRが駅舎関連施設として整備したものと、市が自由通路関連施設として整備したものがあること、それから、洋式トイレは便座に不特定多数の方の肌が接するということから嫌がる方が多い時期があったということ。それから、近年は高齢化による膝への負担、あるいは家庭のトイレがほとんど洋式であることを踏まえまして、新設するトイレは洋式としていること、そういったことから、さまざまな状況であると考えております。  それから、現在、駅にトイレのない鹿家駅、それから、大入駅につきましては、以前、JRに確認しましたところ、駅にトイレを設置しないかわりに、トイレつきの車両を運行されているということでございました。 408 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 409 ◯4番(後藤宏爾君)  トイレつきの車両を運行しているとのことですけれども、人の生理的現象というのは本当にさまざまで、それでも間に合わないケースもあると思うんです。現状を見ると、本当に各駅によってばらばらです。課題は多いです。対応に苦慮されるとは思いますが、波多江駅から鹿家駅までの駅の外側と筑前深江駅については、東口と西口の近くにトイレを設置し、お年寄りや障がい者の方々が利用しやすいよう、各駅のほとんどのトイレの洋式化を図っていくべきだと思います。検討をお願いしたいと思います。 410 ◯議長(田原耕一君)  井上建設都市部長。 411 ◯建設都市部長(井上義浩君)  トイレの設置、あるいは改修につきましては、ほかの事業との緊急性、あるいは必要性を判断しながら考えたいというふうに思います。 412 ◯議長(田原耕一君)  後藤議員。 413 ◯4番(後藤宏爾君)  ほかの事業との緊急性や必要性を比較しながら判断したいとのことですけれども、これは本当に緊急なことだと思いますので、ぜひトイレの洋式化については要望したいと思います。  糸島市の波多江駅から鹿家駅の現状を見てきたところ、さまざまです。特にバリアフリーが進んでいるところとおくれているところ、改善が求められます。また、トイレについても、洋式化は急務だと思います。既存の駅のバリアフリー化とトイレの洋式化を求めて、私の本日の質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。 414 ◯議長(田原耕一君)  これをもちまして、後藤議員の一般質問を終了します。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれをもちまして散会いたします。       (午後1時41分 散会) Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...