近年の本市を取り巻く環境につきましては,超高齢化社会が到来し
生産年齢人口の減少が見込まれる中,地域振興,
地域活性化対策は喫緊の課題となっております。これらの課題の克服に向けまして,平成28年3月に小松島市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略を策定するとともに,本年4月からは,“未来へ輝く 希望と信頼のまち こまつしま”を
まちづくりの基本方針とする小松島市第6次総合計画の下,地方創生や,よりよい
まちづくりに向けたさまざまな取り組みを進めているところであります。
このような状況の中,
南海トラフ地震等への震災の備えとして,災害に強い
まちづくりの要請や
インバウンド対策を含めた観光振興への対応等,今後,これらの重要課題に対応していくためには,周辺市町と一体となった国土強靱化や地方創生の礎となる
社会インフラの整備促進が必要不可欠であり,そのためには,本市における
四国横断自動車道の開通を契機に市全体及び周辺市町の
まちづくりにつなげていくことが重要であります。
このようなことから,
四国横断自動車道・
阿南-小松島間の早期供用を初め,これまで国や県に対し要望を続けている立江・櫛渕地区への
地域活性化インターチェンジの設置により,
本市南部地区の活性化を図るため,また,防災・減災機能をあわせ持つ観光振興や,
地域活性化対策につながる拠点となる地域振興に係る新たな価値の創造の実現に向けた検討を行うため,これらの方向性を示す
小松島南部地区都市再生整備事業を推進しているとこであります。
具体的に申し上げますと,
小松島南部地区の活性化につながる拠点となる地域振興に係る新たな価値の創造の実現に向けた取り組みといたしまして,平成29年8月に有識者会議を立ち上げ,地域住民や
まちづくりの専門家の方々のほか,国や県の担当者にも委員として参加いただき,去る8月18日には第1回目の検討会議を開催するなど,現時点におきましては,今年度末の取りまとめを目途に
本市南部地区の活性化について検討を行っているとこであります。
御理解のほどをよろしくお願いいたします。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)御答弁いただきました。
本市南部地区を初め周辺市町と一体となり,
高速道路開通を機に,また,
地域活性化インターチェンジの設置に向け,
南海トラフ地震による震災への対応,観光振興などを通じた
地域活性化の検討を図るために有識者会議を設置したとのことでございます。高速道路への
インターチェンジ設置は当然ではありますが,高速道路の事業者である国,また,その
アクセス道路となる道路管理者である徳島県が事業化に向け,さまざまな条件の下その取り組みを進めて,初めて
インターチェンジの事業化が認められ,その実現につながっていくと考えます。
そこで,質問をいたします。
現在の国及び徳島県の動向や協議はどこまで進展し,その実現は可能となるのか。その取り組みなどについての状況についてお聞きをしたいと思います。
[
まちづくり推進課長 小林 潤君 登壇]
◎
まちづくり推進課長(小林 潤君)議員から御質問いただきましたので,お答えをさせていただきます。
四国8の
字ネットワークを形成する
四国横断自動車道につきましては,沿線地域の人・物・情報の流れを飛躍的に高め,地域の生活にゆとりと潤いをもたらし,産業の振興や
南海トラフ巨大地震などの大規模災害への備えなど,地方創生を導く根幹的な社会基盤として早期供用が望まれているところであります。
このうち,有料区間である
徳島ジャンクション-徳島東間につきましては,平成31年度に開通予定であり,南に続く新直轄区間である
徳島東-津田間におきましては,昨年11月に,新直轄区間で初めて平成32年度に開通するとの発表がなされ,南へ向けさらなる高速道路の
開通見通しが期待されているところであります。このような状況の中,本市におきましては,各地区において,
トンネル工事や橋梁工事などの整備進捗が図られており,前原地区では
インターチェンジの姿がはっきりと見えてきております。
一方,立江・櫛渕地区における
地域活性化インターチェンジの設置につきましては,これまでも関係市町と協議を重ねるとともに,国,県に対しまして強く要望を行ってきたことなどもありまして,国においては,本年度から立江・櫛渕地区への
地域活性化インターチェンジの検討に向けた予備設計が進められております。また,徳島県におきましても,今年度から
インターチェンジの構造検討を始め,交通量の推計や経済的効果の検証など
高速自動車国道法に基づく
連結許可申請に向けた作業が進められているところであります。
本市といたしましても,国,県との連携をさらに密にしながら,
地域活性化インターチェンジの設置の実現に向け,
高速自動車国道法の
連結許可申請に必要となる
地域活性化に資する事業計画の策定に向けた取り組みを進めております。議員各位のさらなる御協力と御支援を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)御答弁いただきました。
御答弁では,現在,国において
インターチェンジの検討に向けた予備設計が進められており,徳島県においても構造検討や
交通量調査等が進められている。これら国や県の動きと連携し,本市も南部地区の活性化策の検討を進めているとのことであります。この南部地区における
インターチェンジが実現することで本市全域の活性化につなげていきたいとのことでありますが,私は,前原地区に建設が進んでいる
インターチェンジとどう関連づけていくかによって本市にとって本当の意味での地方創生が実現すると考えます。冒頭にも紹介したとおり,高速道路や主要県道の整備を機に,大きな集積をなしている徳島市に隣接しているというメリットを生かしつつ,他の市町村にはない小松島市独自の魅力を展開する必要があり,その上で小松島市圏を再形成しなければならないと考えます。
その一方で,前原地区での
インターチェンジやその
アクセス道路によって市街地に人・物が滞留することが見込まれますが,いわゆる一方通行にならないように,南部地区を初め各地域へどのようにその効果をつなげていくかが大きな課題であると考えます。このためにも,
中心市街地にある
徳島赤十字病院や福祉施設,商業施設を初め,本市の誇る港などの市街地を生かしたにぎわい,魅力づくりが必要であると考えます。
そこで,質問ですが,前原地区の
インターチェンジと
中心市街地,さらには,立江・櫛渕地区の
インターチェンジと連携,活用し,人・物を呼び込むための検討も必要と考えますが,その見解についてお伺いをいたします。
[
まちづくり推進課長 小林 潤君 登壇]
◎
まちづくり推進課長(小林 潤君)議員の御質問にお答えをさせていただきます。
四国横断自動車道は,本市の発展,活性化を図る上で重要な社会基盤となるものであり,本市と県内外地域との人・物の広域交流を促進するとともに,大
規模災害発生時における生活物資等の
緊急輸送道路としても機能するものと期待しているところであります。このような
高速交通ネットワークの形成や,既存の道路を賢く使う取り組み等を環境面に配慮しながら推進することにより,市民の生活圏の拡大や雇用の創出,地域経済の活性化,さらには,本市の持続的な発展と安定した成長につながるものと認識しているところであります。
このようなことから,前原地区での
小松島インターチェンジを都市軸とした商業施設や医療施設である
徳島赤十字病院,福祉施設,さらには,小松島特有の港や,現在整備を進めております日
峯大神子広域公園,脇谷地区など,都市機能が集積された
中心市街地と各地域が
道路ネットワークで連携することにより,市民の生活,利便性の向上や
救急医療体制の強化等を初め,観光客の周遊,既存施設との連携強化等の多様な効果を促進することで,市内一帯のにぎわい,活力,魅力ある
まちづくりの形成が図られるものと考えております。
今後におきましても,
中心市街地の活性化の促進とあわせまして,重要拠点へとつながる
道路ネットワークの形成についても,高速道路による
社会経済情勢の変化等に応じ,なお一層の交通の円滑化や地域の連携強化,活性化が図られるよう,しっかりと取り組んでいかなければならないと考えておりますので,御理解のほどをよろしくお願い申し上げます。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)御答弁いただきました。
御答弁では,
中心市街地とその周辺地域を初め,各地域等を
道路ネットワークで連携することで市街地のにぎわい,魅力を生かした
まちづくりの実現につなげるとのことであります。これから南部地区の
計画づくりの検討も進んでいくと思いますが,私からは,高速道路を生かした本市全体の
まちづくりが促進され,地方創生を実現するためには,市域全体を見据えた上で南部地区の果たす役割を明らかにすべきと考えますので,今後の検討に期待を込めて,この項目の質問を終わります。
続いて,2点目の
小松島市立図書館について質問をいたします。
去る7月30日の徳島新聞において,
公立図書館施設の本購入費,いわゆる資料費,この問題について報道がありました。
知的インフラの差が広がるという大変大きなショッキングな見出しでございました。内容はと言いますと,本購入費,いわゆる資料費の比較をしとるわけですけども,県内で
公立図書館を持つ18市町のうち本市の図書館の資料費は全体額で17位,ちょっと参考までに言いますと,1位が徳島市の5,742万円,2位,阿南市の1,400万円,3位,阿波市の1,240万円。本市は幾らかと言いますと270万円。後から聞きますけども,どうも270万円というのは,ちょっとこれ,額が大きいのでないかと。もう少し少ないようなのが実情のようでございますが,そういう記載がございます。それは,徳島市は人口が多いから当然でないかというお話もあるのですけども。
ここで,住民一人当たりの資料費という統計も出ております。これを見ますと,1位が牟岐町の542円,2位が海陽町の457円,3位が松茂町の449円,以下いろいろありまして,小松島市は19位ですね,70円というものでございます。
公立図書館中17位,18あるのですけども,そのうちの17位ということで大変低い額でございます。
また,8市で比較しますと,阿波市が320円,三好市が287円,徳島市225円,阿南市188円,鳴門市177円,美馬市155円,吉野川市152円,小松島市,最低でありまして70円ということになっております。
ここで質問をいたしますが,資料費の過去10年間の推移がわかりましたらお教えいただきたいと思います。
[生涯学習課長 大粟靖裕君 登壇]
◎ 生涯学習課長(大粟靖裕君)出口議員から御質問をいただきましたので,お答えさせていただきます。
市立図書館の図書の
資料購入費の御質問でございますが,ただいま,私どもの方に,去年,28年度から25年度まで4年間の資料はございますので,4年間についてお答えさせていただきます。
28年度の
資料購入費が203万8,705円,27年度が206万1,499円,26年度が209万3,585円,25年度が174万1,971円と,本市の
図書購入費については,ここ数年間,おおむね200万円前後で推移をしてございます。
以上でございます。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)これ,今の御答弁から言えば,多分,一人当たりの資料費の額も70円となっておりますが,これよりも低くなるだろうと思うのです。
そういうことで,非常に資料費が少ないという現状について教育長並びに市長はどういうふうにお考えになっておりますか,お聞きをしたいと思います。
[教育長 吉岡 誠君 登壇]
◎ 教育長(吉岡 誠君)ただいま出口議員より本市の
図書館図書購入費についての御質問がございました。
議員御指摘のとおり,8市におきましても,数字から見て非常に厳しい状況であるという現実を御指摘いただきました。そういう状況の中で,本図書館,本年度図書館におきましては駐車場も完成し,環境美化にも努め,本年度,6月からさまざまなコーナー,生き生き
生活応援コーナー,主にシニア層を対象とした新しいコーナーの設置,それから,現在新聞等で紹介されております話題本コーナー等々新しいコーナーを設け,市民の皆さんの要望に応えられる魅力ある
図書館づくり,より多くの市民の方が図書館を御利用いただけるような方策,対策を実践,実施しているところでございます。
図書購入費に関しましては,本年度の状況,利用者の声等,それから,
図書館そのものが持ちます,公共施設としての図書館のあり方等々も踏まえまして,本年度の状況を見ながら次年度の対応をという風に考えておりますので,御理解いただきたいと思います。
[市長 濱田保徳君 登壇]
◎ 市長(濱田保徳君)出口議員から
図書購入費の今後についての質問がありましたので,答弁させていただきます。
さきに教育長が答弁いたしましたように,現在取り組んでいます新コーナー等々の利用者の推移などを踏まえ検討してまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りますよう,よろしくお願いいたします。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)ちょっと質問をよく聞いといてもらいたいのですけども,教育長も市長も今後の運営をどうするのかということのお話が主だったように思うのです。私が聞いたのは,この非常に少ない,他市から比べて4分の1か5分の1ぐらいですね,資料費の現状についてどうお考えになっているかということを御質問させていただきました。できれば,もう一回,本音をお聞きしたいのですけども,いかがですか。
[教育長 吉岡 誠君 登壇]
◎ 教育長(吉岡 誠君)出口議員から再度御質問がございましたので,お答えをいたしたいと思います。
議員御指摘のとおり,先ほど私も申し上げましたけども,図書費につきましては非常に厳しい状況にあるという認識をしております。今後は,他市に比較して云々というのでなしに,先ほど来申しましたけども,図書館本来が持つ幅広い図書の充実を目指して,先ほど来お話しましたけども,利用者の方の御意見を聞いて,より充実した図書館,費用面に関しましても,その声に応えるための対応をしてまいりたいと思いますので,御理解よろしくお願いをいたします。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)市長も同じことをまたおっしゃるのだろうから聞きませんが。
少ないのは事実でしょう,ほかから比べて少ない。それは,当然,誰が見たってそう思いますよ。問題は,それは,他市と比較する必要はないというお考えもあるかもわかりませんけども,資料費が少ないということは新しい本がどんどん買えないという現状には間違いないだろうと思うのです。その辺りを,これ,ずっとさっきも推移を4年間聞きましたけども,ほとんど変わっていない。このままで行くと,それと,私も図書館を時々利用させてもらっとるのですけども,非常にと言いますか,よそと比べてそんなにサービスとかそういう面では劣ってはいない。むしろ,小松島市がすぐれとる点はようけあるだろうと思うのです。そういう風に現場は努力をしよるにもかかわらず資料費が上がらんということは,これは,財政上の理由なのですか。お聞きをしたい。
いや,急な質問で申し訳ないのですけども,これは,教育長の範疇ではないだろうと思いますし現課である生涯学習課の範疇でもないだろう。むしろ,現場はもっとお金がありゃあ本も買えるのにと思っとるのが本音だろうと思いますので,その辺りについて,財政及び市長のお考えはどうですかということをお聞きしよるわけです。
[総務部長 豊栖弘明君 登壇]
◎ 総務部長(豊栖弘明君)出口議員からは,図書費が少額であることの理由が財政面からの理由かといった御質問であったかと思います。
本市の財政事情が非常に厳しい状況であったことが現在の図書費の少額な状態につながってきているということにつきましては,否定できない事実であろうかと思います。今後の増額については,当然,検討すべき1つの事項だろうというふうに財政側からも考えるところでございますが,いろいろ,図書に関して言えば,電子書籍等とか事情が変わってきておりますので,そうしたことも含めてどの程度の図書費を予算化していくのが適切なのかといったことについて,十分,今後,研究,検討をしてまいりたいという風に考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)今までは財政状況が非常に厳しかったということで,資料費についてはそのままで少額のまま据え置かれておったと。今後については検討したいという御答弁ですけども,検討検討を重ねていつまでも毎年毎年同じようなことになるというのが,一番,私は,行政としてはだめだろうと思うので,200万円前後の資料費がずっと長年続いておるということは,私は,むしろ,検討をしていないからそういうことになるのでないかと。おっしゃるように,電子書籍とかいろいろありますけども,そういうのにも対応するためにも資料費というのは重要な要素になるわけですから,早急に次年度の予算編成をする上で,是非,これは,資料費はふやしていただきたいと思いますが,市長,いかがですか。
[市長 濱田保徳君 登壇]
◎ 市長(濱田保徳君)今,出口議員の質問,資料費の増額ということで,今,私も教育の面では,施設の充実,そしてまた,全体の予算編成をする中で,今,部長がおっしゃられましたように,大変厳しい折から,少しは財政が好転はしたとはいえ,まだまだ厳しい状況でございますので,それを含めて今後の予算編成の中で増額ということを検討させていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)市長,あなた,よくそういうことをおっしゃるけども,一体,財政状況は好転をしてきとるわけでしょう。それで,予算のことになると,依然として厳しいというお話がいつも出てくるわ,この問題だけでなしに。だから,それは,何でもかんでも大盤振る舞いというわけにはいかんのはよくわかりますけども,選択と集中ということで考えておられるのはよくわかります。よくわかりますが,是非,この図書館の資料費の増額については検討を重ねたうえで,次年度からは増額をされますように強く期待を込めてお願いをしておきたいと思います。
もう一点,図書館に関して,ちょっと答弁が先になったようですけども,貸出者数という統計もあるわけです。これは,2011年と2016年度との比較でありまして,松茂町においては6,723人の減,小松島市においては5,161人の減ということで18市町中2番目に減少者数が多いわけです。いわゆる図書館を利用する人が,貸し出しをする人が減ったと。その減りぐあいが県下2番目であるという統計も出ております。
貸出者数のもう一方の統計であります,1人当たりの,住民1人が年何回貸し出しを受けとるかということの統計も載っております。海陽町においては10.8冊,阿南市において8.6冊,松茂町8.5冊ということで,これも,18市町中16番目に小松島市があります。小松島市は2.3冊ということで,非常に,これも,貸出者数が少ないし減ってきておるし,1人当たりの貸出者数も非常に少ないということが言えるだろうと思うのです。
この現状について,当然,ふやしていかないかんし,図書館の利用をもっと呼びかけるとか,これをふやしていく方策を,もう一回,お聞きしたいと思います。
[生涯学習課長 大粟靖裕君 登壇]
◎ 生涯学習課長(大粟靖裕君)出口議員から御質問をいただきましたので,お答えさせていただきます。
議員おっしゃるように,
市立図書館の年間貸出者数は,平成28年度が1万9,723人,27年度で2万1,486人,平成26年度で2万2,089人というように,過去3年間を顧みますと減少傾向となっております。また,徳島県内28の
公立図書館の貸出数も,3年前と比較しますと23の
公立図書館で減少しております。
本市の場合を見ていますと,徐々に人口が減少するとともに,特に子どもの数が減少し,数多く借りられておりました絵本等の貸し出しが減ったこと。また,高齢化が進み読書人口が減ったことが原因と上げられます。
後の,図書館の運営につきましては,先ほど教育長も御答弁させていただいたように,本年6月に駐車場の完成にあわせて三つの新しいコーナーをスタートさせました。生き生き
生活応援コーナーでは,シニア層がいかに生き生きとした生活を送るかということをテーマに図書を約500冊集めました。話題本コーナーでは,本市の市民に特に人気のある本,新聞で紹介された本を集めました。現在,この2つのコーナーは突出した貸出者数を記録しております。さらには,小松島情報コーナーを設置し観光分野等様々な情報を提供しております。
これらの取り組みの成果として,図書の貸出数は,本年6月から8月の3カ月間で,前年度と比較しますと計429人,約8%増加しております。そして,新たな取り組みとして防災コーナーを設置し,本市の大きな課題である防災について,市民の皆様の意識高揚に役立てたいと考えております。現在,開催している絵本の読み聞かせ,読書会,製本講座等,各種の講座や英語読み聞かせ教室などの充実,特に,シニア向けの講座の充実を図りたいと考えております。
このように,図書館としての取り組みを重ねていき,学びと生きがいの創造の場となる図書館,一人一人の居場所となる図書館,出会い・交流が生まれ文化の拠点となる図書館を目指して取り組んでまいりたいと考えておりますので,御理解賜りますよう,よろしくお願いいたします。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)るる御答弁をいただきました。
担当課の方では一生懸命やられておるというのがよくわかりました。私は,過日,牟岐町の町立図書館,牟岐町の町議会議員さんの御紹介をいただいて視察をしてまいりました。何で牟岐町かということになりますと,徳島新聞の記者の方から,出口さん,牟岐町は非常に活発に図書館活動をやっていますよというお話をいただいたので,それでは早速見に行こうと思って行ってまいりました。今,課長の方から御説明があったようなことを既に取り組んでおられとるわけです。いろんなイベント,催しを図書館主催という形でやられておりますし,これ,読書手帳というのですか,これは,町立図書館が出しておるのですけども,こういう読んだ本の題名とか書いた人とかということで子どもにこういうのを配っておる。もちろん大人ももらえるそうですけども。それから,いろんな展示会,牟岐笑海族団の海族展とか,こういうものをほとんど毎月やられておるというようなことで,子どもだけでなしに大人も交流の場になっておるという活動を,説明を聞かせていただきました。すばらしいなとは思ったのですけども。これぐらい言うたら失礼ですけども,こういうことは本市においても取り組みはできるのでないかと。お金も多少はかかるでしょうけども,人の努力ということでやれる話が非常に多いということを考えました。
是非,今おっしゃっていただいたような取り組みを進めていただいてやっていただきたいとは思いますが,1つ御提案をしたいのですけども,以前,何年か前に武雄市へ図書館の視察に参ったことがございます。あそこは,企業名を言うたらいかんのかな,某コーヒー関係の全国チェーンを出しとるとこですけども,そこと業務提携をして図書館運営をそこにお願いしとる。図書館の中でコーヒーも飲めるしいろんなイベントができるということですばらしいなと思いましたし,最近できました徳島市の大型の商業施設,これも,名前も言うたらいかんので言いませんけども,御存じだろうと思うのですけども,4階に本屋さんがございます。その本屋さんの一角に,これは,本屋さんが運営しよんのですけども,普通の本屋さんなのですけども,商品として本がいっぱい置いてある。どれでも好きなものを持ってコーヒーコーナーの所で好きな飲み物を飲みながら1時間でも2時間でも好きなだけ本を読んで結構ですよというふうなサービスも始まっております。それは,確かに,飲み物をこぼしたらどうするのだとかいろんな問題はあるだろうけども,そういうこともどんどん民間でさえやられとるわけですから,私は,そんなに難しい取り組みではないと思います。
そういうことも考えていただいて,せっかくあれだけの図書館ですので,是非,市民に,より親しまれるような施設にしていただきたいと思います。これで,御答弁は結構です。終わります。
続いて,
広域ごみ処理施設についてということで,この問題につきましては,今議会の一般質問でも私が6人目の議員になります。5人の方々からそれぞれ立場は違いますが,それぞれの立場からの質問がございまして私が聞くことはほとんどないのですけども。2点ほど,一部重なりますが,御容赦いただいてお聞きをしたいと思います。
まず,
広域ごみ処理施設についての市の基本的な考え方として,去年できました小松島市第6次総合基本計画,“未来へ輝く 希望と信頼のまち こまつしま”という中に,一番冒頭から行きますと,市長の「はじめに」ということで御挨拶がございます。国・地方とも人口減少局面を迎えた現在,地方自治体が目指すべき
まちづくりについては,人口減少を踏まえた効率的な行政運営の視点とともに,地方の創意工夫を生かした施設の取り組みの推進などが大きなテーマになっております。こうした諸課題を背景として,このたび,平成29年からの10年間を計画期間とする「小松島市第6次総合計画」を策定し,本市が目標とする都市像を,“未来へ輝く 希望と信頼のまち こまつしま”といたしましたという御説明があります。
そして,
まちづくりの政策と基本目標,その政策の一番最初に,政策1として,安全・安心で快適に暮らせる
まちづくり,この中に,誰もが安心して暮らしていける
まちづくりのため,水と緑の豊かな,繰り返しますが,水と緑の豊かな自然環境を生かしながら,住環境や都市基盤の整備を行うとともに,いつどこで起こるかわからない自然災害に対しての不安を払拭できる防災・減災対策の強化を図る等,より安全・安心な日常生活が確保できる体制を充実させ,安全に快適に暮らせる
まちづくりを目指します。そして,基本計画として,具体的に,ごみ処理,し尿処理などの生活関連施設の整備ということで,本市のごみ焼却施設は,昭和58年の竣工から30年以上が経過し老朽化による修繕箇所の増加にかかる費用の増大が避けられない状態となっており,新たな整備を行うことが必要な状況です。このため,同様の課題を抱える近隣自治体と広域連携による施設整備の協議を進めてまいります。ということで,これによって,いわゆるごみ焼却施設については広域で取り組むのだということが書かれてございます。そういう意味から,私は,ごみ施設の広域化というのは,これは,むしろ,避けられない状況だろうという理解はいたしております。
ただ,そう理解しとるだけに,そして,不幸な佐那河内村での出来事がありました。ああいうことにならんようにするためにも,広域ごみ処理の施設の建設についてはいろんな十分な配慮が必要であるという観点から質問をさせていただきます。
8月31日の徳島新聞読者の手紙欄に,これも,今議会での一般質問に藍沢課長がお答えになっておりましたけども,ちょっと重複しますが,御紹介したいと思います。
読者の手紙欄に,これは,その前にいろいろ不安があるということで読者の手紙がありました。それに答える形で徳島市市民環境部環境施設整備室の方から,「勝浦川へは排水せず,環境面も十分に配慮。この計画では,一般廃棄物の焼却施設やリサイクル施設など,ごみを処理する際発生する汚水は焼却炉内で排ガスの冷却に利用する予定ですので,勝浦川へは排水いたしません」と,はっきり書かれとるわけです。私も非常にびっくりしたのです。いわゆるクローズドシステムをとるのと違うかいなという話はありましたけども,ここまではっきりと表明をされたのはこれが初めてだろうと思うのです。
この点についてお聞きをしたいのですけども,この徳島市市民環境部環境施設整備室の見解について,この整備方針は事実なのでしょうか。事実とすれば,なぜ今まで説明をしなかったのか。お聞きをしたいと思います。
[市民生活課長 藍沢隆史君 登壇]
◎ 市民生活課長(藍沢隆史君)議員からは,8月31日の徳島新聞の読者の手紙に施設の建設主体であります徳島市の方が,新しい施設について,勝浦川へ排水しないというような整備方針を示しております。そういった部分について事実なのかという御質問がございましたので,まず,お答えしたいと思います。
建設主体であります徳島市の環境施設整備室から施設の整備方針について,この新聞でお示ししますとおり,我々もそういった認識でございます。
それから,もう一点の,なぜ今まで排水しないという部分の方針を明確にしなかったのかというような御質問がございましたけども,これまでも,本市の12月,それから,本年3月定例会議の高木議員の一般質問でもお答えしておりますが,また,6月の定例会議の杉本議員の一般質問にも同様の趣旨があったのですが,基本的には,排水等,プラント排水に関しましては基本は外部に流さない,再利用するクローズドシステムを検討し排水への影響がないような施設を考えていると,このときはまだ決定的な言い方ではないのですが,こういったような状況でございました。
これまでも,徳島市の住民説明会の中で同様の趣旨の質問がありまして,徳島市の方で,基本的には,プラント排水ですね,施設内で使う水については再利用するということで,基本,施設外には流さないというようなことを説明申し上げておりましたが,正式には,この8月から徳島市のホームページを立ち上げているとこでもございます。この中で,住民説明会の中で寄せられた質問ということで排水についての質問がございました。この中でも,クローズドシステムということで排水をしないというような方針を基本的にはそういう整備方針を示しているとこでございます。
こうしたことから,施設の部分に関しましては,読者の手紙という部分での質問に答えて,このタイミングで徳島市がお答えしたという経緯をたどっておりますので,今の状況はこういう状況でお答えしたということでございます。
以上でございます。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)状況については十分わかっておるつもりなのですけども,ちょっと繰り返しますが,私は,大きな問題だと思うのは,こういう形で,最も大事な,今,いろいろ反対とか不安になられておる市民,各種団体がありますが,そこの一番大きな不安の材料というのは,水をどうするのかと,勝浦川が汚れたら困るでないかというのが一番大きな問題なのですよ。そのほかにも,それは,ごみの収集車の通行とかいろんな問題はありますけども,小松島市3万8,000人市民の水の供給源である勝浦川,また,農業用水の供給源である勝浦川が汚染されたときに困るでないかというのが一番大きな不安の材料の原因なのです。それにこれだけ明確に答えが出とるのであれば,なぜそれをもっと市は声高に叫ばないのか,非常に不思議な気がして質問させていただきました。それは,いいことですからほんでええでないかということかもわかりませんが,後でまた協議の場のときに言いますけども。
こういう形で,新聞事例と言うたら新聞に失礼ですけど,我々にも何にも確定的な話がない状況の中でぽんとこういう情報が出るということは,決して好ましいことではないと思いますよ。まして,住民,市民にしたら,何もいっちょもわからんという形になりますので,気をつけていただきたいと思います。
それと,もう一点,これは,私も何回も藍沢課長にお聞きをしてそのときそのときの御返事はいただいとったのですけども,事務委任における協議の場づくりについてということでございます。
一般質問2日目の高木議員の質問の中に,私はこの点だけは共鳴をしました。行政,議会,市民の3者の合意形成が優先されるべきではないのかという質問に対して,私は,そのとおりと,この点だけは賛成をいたしております。この高木議員の質問に対して芳賀市民環境部長の答弁の中に,当然,住民自治,議会制民主主義の観点から取り組んでおるという御答弁がございました。
一方,所管課であります市民生活課の藍沢課長の答弁の中には,小松島市からのいろんな要望とかいろんなことについてどうするのかという,私も聞きました。この答弁の中には,そういう小松島市の考え方を伝える場として,1つは,事務方の作業部会,それから,もう一つは,首長間の連絡会議において提案をしていく,提起をしていくという御答弁がございました。これは,藍沢課長の答弁と芳賀市民環境部長の答弁に,私は,大きなそごがあるように思うのです。もっと言いますと,それでは,事務方の作業部会,首長間の連絡会議,この中に市民,住民,議会はどこにありますか。事務方の作業部会であれ首長間の連絡会議であれ,そこには住民,議会の関与は想定をされていないのではないのでしょうか。このことについての御見解をお伺いしたい。
[市民生活課長 藍沢隆史君 登壇]
◎ 市民生活課長(藍沢隆史君)議員からは,私の金曜日の高木議員への御答弁,本市として必要な対策などは事務方である作業部会,また,首長レベルでの連絡会議等を通じてしっかりと要請してまいると,市長からも,これは,答弁をしている話でございます。それと,芳賀部長の方がお答えしておりますが,これも,高木議員の質問で,合意形成の部分がございました。この部分に関しましては,具体の対応対策をもって住民の方,もしくは,その前提となる住民の代表である,まずは市議会の方に御説明を申し上げるという意味合いで申し上げたとおりでございます。
それで,今,御質問がございました,見解の違いというような認識に対する御答弁をさせていただきたいと思います。
初日の,井村議員からの,広域ごみ処理に関しましての市民への意識啓発,不安視されている方への意識啓発や事業への理解に関する質問がございましたが,これに対して,ごみ処理施設の広域整備の事業推進に当たりましては,市議会などの場を通じまして事業進捗の経過説明などを行うとともに,さまざまな情報を広く活用した情報収集を市民の方々にも適正に図っていくと,理解に努めたいという形で申し上げました。高木議員からの質問に関しましては,あくまでも,要請事項の部分に関しましては,どういったような事務組織を使って要請していくかという部分で,そういった作業部会でありますとか連絡会議の中を活用する中でしっかりとものを申し上げたいということでありまして,あくまでも,内容に関しては,事業の進捗状況でありますとかそういった分に関しては,議会の方にもちろんながら報告する中で,その中で議会からいただいた意見等も踏まえてしっかりと必要に応じて要請していくという趣旨には変わりございませんので,そういった意味で相違があるというものではないということの認識でございますので,御理解賜りたいと存じます。
◎ 議長(
北野恒男議員)小休いたします。
午前11時06分 休 憩
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午前11時16分 再 開
◎ 議長(
北野恒男議員)小休前に引き続き会議を開きます。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)見解の相違ではないという御答弁だったのですけども,もちろんそうだろうと思います。いろいろ立場もありますし,そのときの情勢も大きく左右するという御説明は十分わかりました。わかりましたが,わかりません。
私は,冒頭と言いますか,この問題について佐那河内村の例を出しましたが,私は,発言の趣旨は,佐那河内村にとって不幸だったという話ではなくて,佐那河内村は佐那河内村でああいう選択をされたのですから,それは,それで,当然と言うたらおかしいですけども,結構だろうと思うのですけども。私は,広域のごみ処理施設こそがこれからの人口減少の時代の効率的な施設整備だろうと思いますので,そういう観点から,できれば,今回の話,わざわざ市長が行って頭を下げて徳島市にお願いをしてこのたびの話が復活したということですので,私も,そういう意味でも,広域のごみ処理施設が完成されることを願っておる1人として,繰り返しますが,だからこそ心配をしとるわけです。
市長がいつもおっしゃるように,1期目も2期目も,市長は公約として,議会とともにというお話をよくいただきます。議会の皆さんに相談をして議会の御意見も十分尊重して物事を進めていきたいとおっしゃる気持ちは本心だろうと私は信じておりますが,ただ,ちょっと最近の市長のやり方を見させていただいて思うことは率直に申し上げます。ちょっと議会に対する配慮が欠けとるのでないかと。配慮と言うたら何かおかしいですけども。公約である,議会とともに議会の皆さんと相談をしながらという話が,はっきり言って,決まってしまってから議会に出してくるという話が非常に多いのです。こういうことを言うのはへそが曲がっている私ぐらいだろうと思うので,市長,辛抱して聞いていただきたいのですけども。これでは市長の公約にも反しますし,我々議員としては行政に文句をつけざるを得んようになってまいりますので,この問題に限らず,十分な相談,説明を事前に議会にやっていただきたいと思います。
この問題の最後の提案として御提案をしたいのですけども,今言ったような観点から,当然,本市議会も,もちろん関係市町の議会もそうでしょうけども,この計画についての十分な関心は持っておるだろうと思います。そして,議会の意見も反映をされるような施設づくりというのが,当然,やるべきであろうと思いますので,具体的な連絡と言いますか,協議方法として,例えば,議長,文教委員長ぐらいの,議会からそういう人たちが寄って連絡協議会が,連絡会議,何でも結構です,検討会議でも結構ですから,そういうものを,そういう組織を是非早急に立ち上げていただきたいということを御提案したいのですけども,市長,いかがですか。
[市長 濱田保徳君 登壇]
◎ 市長(濱田保徳君)出口議員の再問にお答えいたしたいと思います。
今,担当課長からも申しましたように,このたびの2市4町によるごみ処理施設の広域の事務手続方向を,法的には徳島市が事業主体となりますので,今後の施設整備基本計画の策定による協議を経まして,事務担当者による作業部会や首長会によります連絡協議会の中で進めていきたいと思いますので,よろしく御理解をお願いいたします。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)事務方の作業部会とか首長間の連絡会議ということはさんざんお聞きをしております。その上で,それとは別に,例えば,各市町の議会の議長さん,そして,担当課である,本市でしたら文教厚生常任委員会の委員長さんぐらいが定期的に会合を持ってこの広域ごみ焼却施設の検討協議をする場を設けてみてはどうですか,そういうお気持ちはありませんかという質問でございますので,よろしく御答弁をお願いしたいと思います。
[市長 濱田保徳君 登壇]
◎ 市長(濱田保徳君)再々問にお答えいたします。
あくまでも事業主体主が徳島市でございますので,徳島市等々と検討を,徳島市の思いを踏まえて検討してまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りますよう,よろしくお願いいたします。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)今の御答弁は納得ができません。何で徳島市にそこまで気を遣うのですか。事業主体であるから何もかも徳島市の言うとおりせないかんでないかと。どなたかの主張に,全くそのとおりでないですか。そうではないと私は信じて市長に御提案を申し上げていましたので,何で徳島市にそういうものをこしらえたらいかんかどうかということをお伺いせないかんですか。その辺がよくわからんですよ。徳島市の意向を聞くったって,そんな徳島市の意向を聞くような話でないでしょう。むしろ,関係市町の,首長は連絡会議があるのですから,その場ででも,議会がこういうことを言いよるんだと,お宅どうですかというような話ができないのですか。
[市長 濱田保徳君 登壇]
◎ 市長(濱田保徳君)出口議員の質問。
あくまでも事業主体主は徳島市でありますので,小松島市といたしましても,庁内で協議をした中を持って行って,それの協議の場には立てますけど,あくまでも,徳島市の意向なりを聞いて事業を推進していきたいと考えております。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)あくまで,徳島市が事業主体であるから,役所内で,行政でいろいろ相談したことは,それは,作業部会で反映されるだろうと。だから,そういうことをおっしゃるのであればまた質問が最初から繰り返さないかんのですよ。それでは,一体,議会制民主主義ってどこへ行ったのですか。議会の意見はどういうふうにお考えになるのですか。
[市長 濱田保徳君 登壇]
◎ 市長(濱田保徳君)出口議員の質問にお答えいたします。
今,私も,徳島市の意向ということで,こういうふうな定例議会等々を通して首長間による連絡協議会の場で申していきたいと思いますので,御理解を賜りますよう,よろしくお願いいたします。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)今の御発言は,かみ砕いて言いますと,市長の方で議会の皆さんの意見も十分聞いて,それを首長間で協議しますと。それでは,それでは直接議会がこの問題に関与するわけにはいかんわけですよ。その場がないでないですか。市民がいろんなことを心配で議員に聞かれて,それではどうするのですかと,議会としてどう思とるのですかと,議員としてどうですかと言われたときに,その思いというのはどこへ持っていくのですか,それでは。市長に頭を下げてこうしてくださいということをお願いして,それを市長が首長会議で言うて,それが徳島市に伝わってという形になるのですか。それが本当に議会制民主主義なのですか。私は違うと思いますよ。
残り3分になりましたので,これ,また,所管の委員会で,私も文教厚生常任委員ですから,議論をしたいと思いますが,市長もお考えを,もう一度,じっくり考えていただきたいと思います。不本意ですけども,この問題,今日はこれで置きます。
最後の1点,通告をしてございますので,時間が余りありませんが,質問をしたいと思います。
住宅新築資金等貸付事業についてでございます。事業の概要について質問をする予定だったのですけども,時間がありませんので,私なりに,この
住宅新築資金等貸付事業についての所感と言いますか,問題点を1点に絞ってお聞きをしたいと思います。これも,所管の委員会がありますので,そのときに詳しく聞くとして,1点だけ。
法的有効性,いわゆる時効についてでございますが,これは,この
住宅新築資金等貸付事業の償還がなかなかできない。累積で今年度でしたら2億3,000何百万円,多少は減ってはきとるのですけども,まだ残債があるということで,過日の6月定例会議本会議及び6月定例会議文教厚生常任委員会において,広田議員の方から,法的有効性,時効に関する質問に対して,所管する人権推進課の答弁が,法的有効性はあると,地方税法では徴収権の消滅ということで明記をされておりますが,今回の件については民法の適用になる。民法には消滅時効というのが書かれていない。よって,年数に関係なく債務者に請求することができるという解釈であると。また,この件についても政策法務室に相談して確認しているという御答弁でありました。もっと平たく言えば,時効は成立しないのだと,この問題については時効はないのだということだったのですね。
それが,今回の定例会議の議案説明会における議案第82号,訴えの提起についての説明時における政策法務室法務官の説明,これは,時効は債務者が主張,援用すれば当然成立するとの答弁でありました。これは,大きく食い違っております。一体時効はあるのかないのか,これだけをお聞きしたいと思います。
[市民環境部長 芳賀 真君 登壇]
◎ 市民環境部長(芳賀 真君)出口議員の御質問にお答えいたします。
住宅新築資金等貸付事業に関する民法上の時効でございますけれども,これにつきましては,先日の議案説明会で御説明申し上げたとおり,民法により消滅時効が民法167条に消滅時効10年ということが書かれておりまして,それは,民法第145条により,本人が時効の援用を意思表示した場合になされるということでございます。
これにつきまして,6月の委員会において担当課長が消滅時効がないという表現をいたしましたけれども,私も,これにつきましては,もう一方の公的な債権についての時効を我々が扱う場合に,例えば,税法によりますと5年で時効が参ります。そうすると自動的に,得られなかった債権というものは請求権がなくなりまして不納欠損ということを行っておるわけでございます。そういったことが,私や担当課長,我々行政を扱う者の頭の中にありましたもので,それと比較して民法の方の消滅時効はないというような表現をしてしまったということで,私も,そういったことが頭の中にありましたもので,民法と公法の時効について御説明できたと思ってしまい,その場で訂正することをいたしませんでした。
実際には,先日の議案説明会で法務官が説明したことが最も正しい説明でございますので,6月定例会議において,そういった,その場で訂正をすべきでしたけれども,私がそういうことができませんでした。まことに申しわけありませんでした。
[14番
出口憲二郎議員 登壇]
◎ 14番(
出口憲二郎議員)時間が来ましたので,質問はこれ以上しませんが,非常に納得できん答弁が続きましたので,これも,所管の委員会で議論をしたいと思いますので,これで終わります。
本日は,ありがとうございました。(拍 手)
◎ 議長(
北野恒男議員)12番 吉見議員。
[12番 吉見勝之議員 登壇]
◎ 12番(吉見勝之議員)おはようございます。
やまももクラブの吉見勝之です。9月定例会議で発言の機会を得ましたので,通告順序に従って質問させていただきます。
大きく分けて,1番目に小学校について,2番目に図書館の新駐車場について,3番目,災害時の水の確保について,4番目,選挙の投票について,5番目,市民への広報手段について,6番目,市税の差し押さえについて,以上6項目についてお尋ねいたします。御答弁よろしくお願いします。
まず最初に,小学校の再編についてお伺いします。
濱田市長が2期目を迎えるに当たり,今年1月の新聞報道,1月17日の徳島新聞では,小学校再編計画を見直すために改めて有識者会議を立ち上げるとありました。今定例会議の市長の所信の中では,市長から,秋には有識者会議を立ち上げ検討,協議していきたいとの説明がありましたが,小学校の再編に向けて,今後どのように取り組んでいくのか,お伺いします。
[教育政策課長 西照保彦君 登壇]
◎ 教育政策課長(西照保彦君)吉見議員からは,小学校の再編に係る有識者会議,また,今後の学校再編に関する取り組みにつきまして御質問をいただきました。
まずは,学校再編に係る有識者会議につきましては,議員からもございましたが,今定例会議の冒頭,市長から議案説明の中でも申し上げておりますが,想定を上回るスピードで児童数が減少するなど,現行の学校再編計画策定時,これは,平成24年度に策定をされておりますが,そのころから大きく状況が変化をしており,今後,小学校の再編を進めていくためには現行の学校再編計画を見直す必要性も生じているところでございます。このようなことから,市長からも申し上げておりますが,この秋,10月を目途に有識者会議を立ち上げまして,今後の小学校再編について検討協議を図ることといたしております。
なお,有識者会議につきましては,今定例会議の補正予算案でも関係予算案を提案いたしております。委員構成といたしましては,12名で構成する会議とし,内訳といたしまして,学識経験者3名,保護者代表3名,教育関係者2名,福祉,公民館,企業及び市民の代表から各1名となっており,本年度,平成29年度内におおむね4回程度の開催を予定いたしております。有識者会議での検討協議の状況にもよりますが,年度内には再編計画の見直し等について取りまとめができるよう努めてまいりたいというふうに考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。
[12番 吉見勝之議員 登壇]
◎ 12番(吉見勝之議員)ありがとうございました。小学校の再編は,有識者会議を踏まえて年度内には見直し作業を取りまとめるとのお答えでありました。私自身,やっと動き出したかという感じはありますが,小学校再編は,子どもたちや保護者はもちろん,地域の関心も高いと思います。本市にとってよりよい小学校再編となるよう努めていただきたいと思います。
次に,小学校のランドセルについてお伺いします。
6月定例会議で質問しましたが,小松島市の小学校ではランドセルを指定しているのではなく,ランドセルの使用を推奨しているという答弁がありました。また,ランドセルに比べるとリュックサックはやわらかく,教科書やノートの端が折れてしまうという点でランドセルが保護者から選ばれているというお答えであったと思います。しかし,内側に固い素材を使用し教科書やノートの型崩れがしないようになっているリュックサックがあります。6月定例会議では写真で見ただけで余りわからず,「議会だよりSeventeen」を編集するとき,現物を取り寄せ使ってみて,これはよいと確信しました。昼休みに現物を持ってきますので,ちょっと忘れたきましたので。
本市の小学校で推奨されているランドセルは,児童にとって重く,保護者にとっても高価なものとして大きな負担になり,高価なものを買えない家庭の生徒に対するいじめが起こる可能性があります。そこで,軽くて価格が安く,また,通学時だけでなく遠足や社会見学にも使えるリュックサックを採用されてはいかがでしょうか。6月定例会議でも言ったように,京都府宇治市,亀岡市,城陽市は全面使用,滋賀県,大阪府,奈良県の一部が使用しています。また,朝日新聞29年8月30日,25面生活欄には,「ラン活,焦りすぎないで」の最後の方に,安いかばんの自治体もと,経済的な負担に配慮し安価なかばんを使用する自治体もある。京都府宇治市など西日本の一部の自治体では,ナイロン製のリュックが普及している。価格は種類によって異なるが,8,000円から1万円前後,数年前から教育委員会や議会などからの問い合わせがふえているという。子どもの貧困などが社会問題になりランドセルよりも低価格ということで注目されているようだと製造元は話しています。
再度,市教委の考えをお伺いします。
[学校課長 前田和成君 登壇]
◎ 学校課長(前田和成君)吉見議員からは,ランドセルの機能を持ち合わせており,しかも安価であるリュックサックを通学用かばんとして使ってはどうかとの御質問がございましたので,お答えいたします。
市内の小学校ではほとんどの児童がランドセルを使用していることもあり,入学時にはランドセルを購入する保護者が多いようです。6月定例会議でもお答えいたしましたが,ランドセルを使用するかそれ以外のものを使用するかは保護者の判断に委ねられております。吉見議員のおっしゃるとおり,安価であり内側の素材もしっかりしており,教科書やノートの型崩れもないことから,議員のおっしゃった都道府県,あるいは市町村など,一部の小学校においてそういったリュックサックが採用されているものと考えます。
市教育委員会といたしましては,ランドセルを使用している児童が多くを占めている現状ですが,ランドセル機能を兼ね備えたリュックサックもあるということを各学校へ周知したいと考えています。通学用かばんについては,これまでと同様に,各学校と保護者が多様な観点から協議していただいた上で,最終的には耐久性や値段等を総合的に判断して保護者の方が選択するものと考えております。御理解いただけますよう,お願いいたします。
[12番 吉見勝之議員 登壇]
◎ 12番(吉見勝之議員)各学校への周知とのお答え,ありがとうございます。小学校の校長先生の集会で是非このリュックサックを手に取り説明してください。保護者に対しても,是非,現物を見せてさわらせて判断を誤られないようにしてください。価格が安く利用価値のあるリュックサックの使用は,学校と保護者の協議により柔軟な対応をしていただきたいと思います。
次の質問に移ります。
図書館の新駐車場についてのお伺いです。市バス跡地に
市立図書館やたぬき広場などを利用する,市民が駐車できる大変大きな駐車場が完成し,利用者はもとより,付近住民の皆さんが大変喜んでいます。しかし,その駐車場の一部を民間団体の駐車場として貸し出しています。個人の駐車場契約は口頭なので簡単に契約しておりますが,今回完成した駐車場の貸し出しについて,どのような手続を経て貸し出しがなされたものか,お教えください。
[生涯学習課長 大粟靖裕君 登壇]
◎ 生涯学習課長(大粟靖裕君)吉見議員から,新しく完成しました駐車場の貸し出しの手続等についての御質問をいただきましたので,お答えさせていただきます。
市公有財産を使用しようとする者は,小松島市公有財産取扱規則第25条,使用許可の手続,第32条,貸付手続に基づきまして申請書を借受人から市に提出していただきます。申請項目にあります使用目的等を市公有財産取扱規則第22条,使用許可の範囲,第31条,貸付契約の内容に準じて審査をし,該当項目であれば使用の許可を行います。
以上でございます。
[12番 吉見勝之議員 登壇]
◎ 12番(吉見勝之議員)ありがとうございます。
市有財産を借りて使用することについては簡単にはできないことがわかりましたが,次に,その駐車場料金は,個人においては,地主さんと口頭などで契約し,駐車代は1台1カ月幾らというふうになりますが,市有財産の場合はどのような算出方法で決定し,今回の市有財産の賃借料である土地使用料は毎月幾らになるのか,お教えください。
[生涯学習課長 大粟靖裕君 登壇]
◎ 生涯学習課長(大粟靖裕君)吉見議員から,毎月の土地貸付金額についての御質問をいただきましたので,お答えさせていただきます。
市有財産の場合は,1台1カ月幾らというのではなく,小松島市行政財産使用料条例第3条,使用料,第2項第1号,土地のみの使用の場合,そして,第3項,年額として1年未満の場合は月数によって計算する,に基づき,市有財産貸付料金算定表により固定資産税評価額を公簿面積で割り平米当たりの単価を出し,その単価に貸付面積と100分の3を乗じて年間貸付金額を算出いたします。
このたびの契約につきましては,駐車場完成が平成29年6月でございましたので,6月から平成30年3月までの10カ月で11万8,549円となっております。
以上でございます。
[12番 吉見勝之議員 登壇]
◎ 12番(吉見勝之議員)ありがとうございます。
市有財産を借りて使用する土地賃借の算定についてはわかりましたが,現に駐車場として使用し,1台に換算しますと月1,000円弱となります。駐車場代金としては安い。あの面積は72台の駐車スペースがありますが,企業計算ですると,駐車場の耐用年数10年,工事1,274万円割る10年,年間127万4,000円。127万4,000円割る72台,12万7,400円。1台,年間です。これ,12万7,400円を12カ月で割ると1万2,740円になります。減価償却的には約1万2,740円が1台,1カ月当たりの値段になります。
周辺の駐車場代金は,舗装している所は5,000円前後と聞いています。企業計算の耐用年数よりも周辺の駐車場代金よりも安い1,000円弱は破格の値段です。駐車料金を比較すると,民間料金の場合,5,000円掛ける12カ月掛ける12台,72万円。図書館の駐車場代金1,000円掛ける12カ月掛ける12台,14万4,000円。この差,年間57万6,000円。どう見てもおかしいでしょう。小松島市行政財産使用条例などの見直しを検討される考えはないのでしょうか。
[生涯学習課長 大粟靖裕君 登壇]
◎ 生涯学習課長(大粟靖裕君)吉見議員から,土地貸付料の算定方法の条例規則の改定などについての御質問をいただきましたので,お答えさせていただきます。
市有財産で土地を貸して使用料金を算定する場合,先ほども申しましたように,市有財産を使用した面積に貸付料の算定の基であります固定資産税評価額と100分の3を乗じて行う方法で算出しております。この貸付契約は,市有財産である土地の使用料に対しての貸付料という考え方が基本にございます。条例の改定等については,現在,考えておりませんので,御理解のほど,よろしくお願いいたします。
[12番 吉見勝之議員 登壇]
◎ 12番(吉見勝之議員)お答えいただきました。
課長の方は,条例の考えはないと言っていますから,上部の副市長とか市長の方はどうでしょうか。考えはないのでしょうか,将来的にわたって。
[副市長 孫田 勤君 登壇]
◎ 副市長(孫田 勤君)先ほど担当課長から申し上げたとおりでございます。
[12番 吉見勝之議員 登壇]
◎ 12番(吉見勝之議員)お答えをもらいました。
検討はないとのこと。ちょっとおかしいん違いますか。市バス時代にも貸していたと聞きますが,今までは課長が答弁した計算方法でよかったが,このように公になれば,市民感情からも見直しを検討されるということを強く要望します。