令和 4年12月第5回
定例会令和4年12月第5回定例会 真 庭 市 議 会 会 議 録 令和4年12月12日(月曜日) ─────────────── 議 事 日 程(第4号) 第 1
一般質問 第 2 議案第95号 令和4年度(2022年度)真庭市
一般会計補正予算(第6号)について 第 3 議案第69号 真庭市
個人情報保護法施行条例の制定について 第 4 議案第70号 真庭市職員の定年等に関する条例等の一部改正等について 第 5 議案第71号 真庭市
職員給与条例等の一部改正について 第 6 議案第72号 真庭市
蒜山高原自然広場条例の制定について 第 7 議案第73号 真庭市
スポーツ施設条例の一部改正について 第 8 議案第74号 真庭市
地域産業振興センター条例の制定について 第 9 議案第75号 真庭市コスモスの里特産品ふれあい
センター条例の廃止について 第10 議案第76号 真庭市
三平山観光施設条例の廃止について 第11 議案第77号 真庭市
農林漁業施設条例及び真庭市
中和地区農林漁業施設条例の一部改正について 第12 議案第78号 真庭市
都市公園条例の一部改正について 第13 議案第79号 真庭市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について 第14 議案第80号 真庭市
国民健康保険湯原温泉病院事業の設置等に関する条例の一部改正について 第15 議案第81号 真庭市合築駅舎条例の一部改正について 第16 議案第82号 真庭市
蒜山高原ライディングパーク条例の一部改正について 第17 議案第83号 真庭市
都市公園条例の一部改正について 第18 議案第84号 真庭市
蒜山ヒルズ条例の一部改正について 第19 議案第85号 真庭市
津黒高原観光施設条例の一部改正について 第20 議案第86号 真庭市蒜山なごみの
温泉津黒高原荘条例の一部改正について 第21 議案第87号 令和4年度(2022年度)真庭市
一般会計補正予算(第5号)について 第22 議案第88号 令和4年度(2022年度)真庭市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について 第23 議案第89号 令和4年度(2022年度)真庭市
介護保険特別会計補正予算(第1号)について 第24 議案第90号 令和4年度(2022年度)真庭市
介護保険特別会計(
介護サービス事業勘定)
補正予算(第1号)について 第25 議案第91号 令和4年度(2022年度)真庭市
温泉事業特別会計補正予算(第1号)について 第26 議案第92号 令和4年度(2022年度)真庭市
水道事業会計補正予算(第1号)について 第27 議案第93号 令和4年度(2022年度)真庭市
下水道事業会計補正予算(第1号)について 第28 議案第94号 令和4年度(2022年度)真庭市
国民健康保険湯原温泉病院事業会計補正予算(第2号)について 第29 請願第 4号 酪農経営の危機に対する支援についての請願書 第30 陳情第 5号
岡山県立勝山高等学校蒜山校地寄宿舎の建て替えについての陳情書 第31
委員会付託 ~~~~~~~~~~~~~~~ 本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件 日程第1から日程第31まで
~~~~~~~~~~~~~~~ 出 席 議 員(22名) 1番 緒 形 尚 君 2番 伊 賀 基 之 君 3番 黒 川 愛 君 4番 淺 野 和 昭 君 5番 吉 原 啓 介 君 6番 福 島 一 則 君 7番 柴 田 正 志 君 8番 妹 島 弘 和 君 9番 森 田 敏 久 君 10番 大 月 説 子 君 11番 伊 藤 義 則 君 12番 加 藤 大 悟 君 13番 西 田 文 子 君 14番 氏 平 篤 正 君 15番 長 尾 修 君 16番 入 澤 廣 成 君 17番 庄 司 史 郎 君 18番 小 田 康 文 君 20番 妹 尾 智 之 君 21番 古 南 源 二 君 22番 中 尾 哲 雄 君 23番 森 脇 正 和 君
~~~~~~~~~~~~~~~ 欠 席 議 員( 1 名 ) 19番 岩 本 壯 八 君
~~~~~~~~~~~~~~~ 遅 参 ・ 早 退 議 員( 0 名 )
~~~~~~~~~~~~~~~ 説 明 の た め 出 席 し た 者市長 太 田 昇 君 副市長 伊 藤 敦 哉 君
危機管理監 池 田 敏 浩 君
総合政策部長 有 元 均 君総務部長 金 谷 健 君
生活環境部長 今 石 久 嗣 君
健康福祉部長 江 口 祥 彦 君
産業観光部長 木 村 辰 生 君
産業政策統括監 石 井 裕 隆 君 建設部長 頭 山 龍 一 君
会計管理者 橋 本 敏 郎 君
消防本部消防長 大 美 勝 君
蒜山振興局長 行 安 太 志 君
北房振興局長 大 塚 清 文 君
落合振興局長 河 本 京 子 君
勝山振興局長 河 島 賢 治 君
美甘振興局長 今 石 健 司 君
湯原振興局長 畦 崎 宜 久 君教育長 三 ツ 宗 宏 君 教育次長 安 藤 紀 子 君
湯原温泉病院事務部長 中 谷 由紀男 君
~~~~~~~~~~~~~~~ 事 務 局 職 員 出 席
者議会事務局長 三 浦 祥 靖 君 主幹 池 田 政 師 君主任 矢 鳴 孝一郎 君
~~~~~~~~~~~~~~~ 午前9時30分 開議
○議長(小田康文君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は22名で
あります。1名の方から欠席届
が出
ています。定足数に達し
ておりますので、これより令和4年12月第5回
真庭市議会定例会の4日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきまし
ては、タブレットに配信し
ておりますとおりで
あります。そのうち、日程第2、議案第95号は、本日追加提案されたものです。 議事運営としましては、
議会運営委員会の決定事項でお知らせし
ておりますとおり、本日は
一般質問を行った後、追加議案1件を上程し、市長の提案説明を受けた後、開会日に上程され
ています議案を含め
て日程順に議案質疑を行います。
補正予算議案9件につきまし
ては、
予算審査特別委員会を設置しまし
て、審査をし
ていただく予定にし
ております。その他の議案につきまし
ても
常任委員会へ付託される予定で
あります。本日は、提案の理由などに対する総括的な質疑を行います。
一般質問にならないようにお願いしたいと思っ
ておりますので、御協力よろしくお願いいたします。その後、請願、陳情の上程後に議案と請願、陳情の
委員会付託を行いますのでよろしくお願いします。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) それでは、日程第1、
一般質問を行います。 質問順位は配信し
ておりますとおりで
あり、その発言を許可いたします。 それでは、議席番号9番
森田敏久議員の登壇、発言を許可いたします。 9番
森田敏久議員。
◆9番(森田敏久君) 議席番号9番森田敏久でございます。 議長の許可を得ましたので、大項目2点について質問させ
ていただきます。 まず、最初の1項目め、歩行者の交通安全について。 昨今、
ハイブリッド車やEV車など、走行時に音
が静かな車
が増加し、聴覚や視覚に障がいの
ある人にとって、歩道
がない道路の歩行は危険
が増し
ております。令和4年3月31日現在、真庭市において
身体障害者手帳所持者2,123名のうち、聴覚または平衡機能の障
がい者194名、視覚障
がい者157名
が身体障害者手帳を所持し
ているということです。また、
身体障害者手帳を所持されてない方の中にも、聴覚や視覚に問題を抱えられ
ている方
が周りにも多く見受けられます。こういった状況下、運転手側から、聴覚や視覚に問題を抱えられ
ているなど、いわゆる交通弱者を視認しやすい施策
が必要で
あると考えます
が、見解をお伺いします。 また、児童・生徒の登下校の安全について伺います。
教育委員会、学校等
が通学路の危険箇所を毎年点検し
ていることは承知し
ております。市民の方から、登下校時、夏になると木の枝
が歩道にはみ出し、児童・生徒
が避けるために道路の
センター側に寄っ
て危ないと言われました。ちなみに、この箇所は歩道もなく、木は県の天然記念物、ちなみに栗原の四本柳です
が、許可なしで伐採はできないようです。 また、登校時、付き添っ
ているボランティアの方に、この時期、霧
が深く、
ある歩道のない直線道路で自動車はかなりスピードを出し、霧のため児童
が確認できないこと
があるとのことです。その
ボランティアの方は
点滅誘導棒を持っ
て児童の横、道路の
センター側を歩い
て自動車に注意を喚起し
ているが、怖い思いをすること
が多々
あると言われ
ておりました。各季節ごと、登下校時に合わせた
危険箇所点検が必要と思います
が、見解をお伺いします。 また、霧や積雪で見にくい場所を登下校する児童をいち早く運転手
が認知できる施策
が必要と考えます
が、見解をお伺いします。 次に、未就学児童の発達障がい
児早期発見、早期療育の重要性と
個別指導教室の設置をということで、
発達障害教育推進センターによると、発達障がい
がある子どもは、早期から発達段階に応じた一貫支援
が重要で
あり、早期発見、
早期支援を行うこと
が極めて重要で
あるとし
ております。 乳幼児期は、言葉の発達をはじめ、
コミュニケーション能力等を含め、学校における学習、集団生活、その後の自立、社会参加の基盤をなす大切な時期で
あります。この時期に適切な支援
が受けられないと、就学後の学習面や生活面に様々な困難を抱え、情緒不安や不
適応行動等の2次障がい
が生じること
があるということです。ただ、診断は早期で
あるほど不確実性
が高く、確定診断
がつきにくい。また、
担当者等が可能性に気づい
ても適切な判断
が困難で、保護者も受容
が困難な時期でも
あります。母子保健から福祉・医療、教育の
関係機関が断片的な支援になりがちで、生涯にわたるような支援になりづらいなどの課題
があると思います。このような課題に対して、真庭市はどのような対応をし
ているのか、見解をお伺いします。 本年4月に
発達発育支援センターが設立され、2名の
専門コーディネーターが支援に関わっ
ております
が、幼稚園、保育所における
支援内容や支援体制はどのようになっ
ているか、見解をお伺いします。 また、保育の担当者においても専門の知識
が重要になっ
てくると思います
が、その点について研修等はどのようになっ
ているのか、お伺いします。 言葉の教育は5歳から6歳
が重要で
あるとされ
ており、ちょうど
小学校入学前の時期に当たります。また、様々な発達障がいにおける支援は、先ほど述べたように
早期支援が重要で
あります。
学校教育法施行規則で、通級指導の対象は小学校、中学校の児童・生徒と規定され
ております
が、未就学児を対象とした個別指導を実施する教室を設置すること
が必要
があると思います
が、見解をお伺いします。 以上、大項目2点、この場から質問させ
ていただきます。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。
◎市長(太田昇君) 森田議員の御質問にお答えいたします。 まず1点目は、歩行者の交通安全の関係でございます。 聴覚、視覚に問題を抱え
ている交通弱者に対する施策ということでございます
が、議員御指摘のとおり、特に聴覚、視覚に障がいの
ある方にとって、歩道
がない道路などを通行することは非常にリスクを伴います。私も意識し
て車で通るだけじゃなく
て、時に歩道
がどうなのかなというようなことを、いろんな道路、市内の道路を見るんですけども、残念ながら真庭市の場合、全体交通量の問題も
あるんでしょうけども、県の管理する国道、県道を含め
て歩道
が不十分だなというの
が実感です。市道はというと、交通量
が少ないんで、そこまでの規格になってないということも
あります
が、もうちょっと歩道整備できないのかなと。ただ、沿道にも家
が張りつい
てますんで、なかなか難しいわけです
が、今、313号線、これ大分こちらもきつく言いまし
て、落合のとこですね、開田のところ、県としては大分苦労し
て歩道整備をし
ていただい
てます。 障がいの
ある方の視認については、盲導犬を連れ
ていたり、白いつえを携え
ているなど、一目で私どもに分かる場合も
ありますけども、全ての障
がい者を一目見
て、この人、障
がい者だというような、そういう施策というのは人権問題ということも
あって、非常に難しい。何か印をつけ
てくださいというような、それは
ある意味では人権問題にもなるという、非常に難しい問題
があります。障がいにかかわらず、歩行者の安全な通行を確保することは全国的な課題で
あり、先ほども申し上げました、現在、
国土交通省、国、県などの
道路管理者、警察庁など
がその対策を講じ
ているというところで
あります。
国土交通省は、高齢者、
障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆる
バリアフリー法に基づい
て、道路管理者に対しては
円滑化基準、歩道の幅員の確保とか、一定の基準をつくっ
て、それに適合するように、これは努力義務で
ありますけども、課し
ておりまし
て、それに基づい
て必要に応じ
て実施してると。なかなか先ほど言いましたようなことで進まないという点も
あります。 また、新型車の対
歩行者衝突被害軽減ブレーキの高度化、普及促進など、今後も車両側の安全性はより推進され
ていくということになると思います。ただ、なかなか急発進の制御もまだまだだなと思いますのは、私、前にも市議会で申し上げたかもしれません
が、つけ
ておりますけども、急発進じゃないんですけども、ぱっと早く出ようとしたときに、きゅっと踏むと、かえって空というか、作動し
て出ないと。むしろ、はっと思うとき
があります。ここの庁舎の裏の駐車場から、いずみ橋のところに出ようとすると、なかなか車
が多いんで、割とさっと出たほう
がいいと、ちょっと坂ですし、こちらから行くと、踏むと空で、はっとして、その怖さも
あります。 一方、警察庁は、
シルバーゾーンの設置や、高齢者や障
がい者
が利用する青信号の時間
が延長される
高齢者等感応式の信号機等の設置も進め
ていると。 市としては、
公安委員会や
道路管理者等に対して、横断歩道や歩道の新設、拡幅など、障
がい者も含めた歩行者全体の安全対策として、現状に即し
てしっかり要求し
てまいります。どうしても交通量の多いところ、つまり都市部にこういう歩行者安全の施設整備を優先するという傾向
がある、これも
ある意味では交通量と人口等の関係でやむを得ない一面も
ありますけども、農山村は農山村で高齢者も多いとかということも
ありますから、そういう整備もしっかりし
てもらいたいと思っ
てます。 また、
交通安全週間を中心に行っ
ている反射材等の配布や意識啓発を継続的に行っ
て、高齢者、子ども、自転車も含めた交通弱者に配慮した、人優先の
交通安全意識をさらに高められるよう警察とも連携しながら
交通安全対策を進め
てまいります。 昔に比べ
て、道路
が車優先じゃなく
て、人優先で
あるというふうに大分変わっ
てきたと思いますけどね。横断鉄橋といいますか、それも本当に必要の
あるところはすればいいですけども、一々こう上がらなきゃならない。高齢者にとっても、一般の人にとっても、かなり苦痛で
あります。それよりもフラットの横断歩道
があって、歩行者優先で車
が止まるというほう
が本来だなというふうに思います。旧
遷喬小学校の前の横断の鉄橋を取ったのも、そういう思想から、もちろん老朽化し
てましたけども、ということで
あります。 2点目の未就学児の発達障
がい児の
早期発見等についてで
あります
が、4年3月市議会においても質問をいただい
ております。 まず、生涯にわたる支援になりづらい課題への対応についてということです
が、議員御指摘のとおりで
ありまし
て、発達障がいの
ある子どもについては早期発見、そして発達段階に応じ
て途切れなく一貫した支援をし
ていくというの
が一番大切なことで
あります。 真庭市では、乳幼児に限らず、学齢期、成人期まで必要な支援
がつながるように
ライフステージを通じた切れ目のない支援を総合的に行うという、そういう位置づけで4月に
発達発育支援センターを開所したところで
あります。 今、センターでは、
発達支援コーディネーターをはじめ、専任の
臨床心理士を配置するとともに、保健師、保育教諭、
療育保育士等が常駐し
て、家族の方とか
関係機関からの相談に応じてるということで、4月開所から11月末までですけども、相談
が延べ787件、
ケース会議97件、巡回訪問103件ということで、私としてはつくっ
てよかったというか、機能を十分してるということで、通所、そういう相談も行っ
ております
が、通所支援だとか、家族支援ということで
あります。
教育委員会との関係云々というのも御質問いただい
ておりました
が、真庭市のようなところだと一元化し
て行うというの
が一番現実的だということを答弁させ
てもらったと思います。
教育委員会をはじめ、母子保健・福祉、それからこども園、保育所とか、幼稚園とか、学校とか、
医療機関等の
関係機関と連携し
て、ライフステージの移行期で
ある就園や就学時などには
関係機関で支援会議を行っ
ておりまし
て、情報を共有し
て引き継いでいくと。子どもの情報を引き継いでいく
共通支援シートを作っ
ておりまし
て、切れ目のない支援に取り組んでおります。今後とも継続し
てトータルライフ支援を進め
てまいります。 小さい2点目の
コーディネーターの園や保育所における
支援内容や体制についてどうかということで
あります
が、4月から11月末までに受けた、保育園、こども園の保護者や職員からの相談は、延べ301件となっ
ておりまし
て、相談内容に応じ
て適切な専門職
が対応し
ております。そのうち、
発達支援コーディネーターが受けた相談件数は延べ80件で
ありまし
て、そのほかにも園を訪問するの
が46回、
ケース会議4回ということで活動をし
ております。園の訪問等、現場に行くことを積極的に行っ
て、実際に子どもに関わっ
ている園の保育士さんと情報を共有し
て、子どもへの対応の仕方とか環境整備の助言を行っ
ておりますし、支援者の困り事を共有し
て、親子の支援も一緒に考えるというようなことをし
ております。 保育の担当者の研修という御質問で
ありますけども、こども園などの現場で
子どもたちと接する保育士の
専門的知識の習得、これは本当に重要なことで
あります。現場での経験も大事で
ありますけども、その経験を持ちながら、やはり専門的な知識
があると、より適切な対応
ができるということは言うまでも
ありません。これまでも外部から講師を招いたり、既存の研修を受講するなど、様々な機会を捉まえ
て、発達支援に関する理解を深めるということで保育士さんにも頑張っ
てもらっ
てます。今後もこういう取組を継続し
て、より専門的な知識を身につけ
ていただくように、こちらとし
ても頑張っ
てまいります。 4点目に、未就学児を対象とした個別指導を実施する教室の設置ということについてで
あります
が、乳幼児期は言葉をはじめ、対人関係や社会性の発達、生活習慣の獲得の時期で
ありまし
て、そのことは集団生活、社会参加の基盤となるため、発達に何らかの課題
がある場合、早期からの支援
が重要で
あります。センターでは、未就学児を対象とした通所支援として、
子どもたちの発達特性に合わせた小集団でのグループ活動と個別活動を実施し
ております。 議員御質問の個別指導を実施する教室の機能を担うものとして、現在実施し
ている個別活動というのは、発音など言葉の課題や対人の苦手さなど、社会性に課題を持つ子どもを対象に、集団活動と併用し
て月3回、そういうことを開催してるということで
あります。 言葉についての個別指導は、言語聴覚士に依頼し
て実施し
ていることばの相談や旭川荘に委託し
て実施し
ている総合検診で言語聴覚士からの指示を受け
てやっ
ています。言葉やコミュニケーションなどに対する個別指導を希望する保護者の相談もし
ておりますけども、その中で言語聴覚士や
臨床心理士、
医療機関等と連携し
て、その子に合う支援をアセスメントし
て、さらに今後ニーズに合った活動内容や体制を吟味し
て充実し
てまいります。 そういうことで、4月にオープンし
て需要
が相当
あるという、そういうことも十分私どもも把握し
ておりますし、現場でも頑張っ
ております。今のような活動を通じながら、より
関係機関との連携も取り合う中で機能を充実し
ていくということに努め
てまいります。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。
◎教育長(三ツ宗宏君) それでは、森田議員からいただいた歩行者の交通安全についてということでお答えをいたします。 まず、1点目です
が、季節ごとの登下校時に合わせた点検の必要性についてということで
あります。 子どもの通学の安全確保、これは学校教育を支える上で非常に大事なことだというふうに認識をし
ております。その上で、議員もおっしゃったように、現在、通学路点検を実施をし
て危険箇所の把握をし、
関係機関と連携し
て、できる対応を行っ
ているという状況で
あります。あわせ
て、その点検結果を踏まえ
て各学校では、これ
が一番の目的になりますけども、児童・生徒に対して危険回避のための安全教育、安全指導を行っ
ているというところで
あります。また、地域の方々
が登下校の見守りをし
てくださっ
ています。そうやっ
て地域全体で安全を支え
てくださっ
ていることに、この場を借り
て感謝を申し上げます。 それに関してです
が、まず基本認識として、登下校の対応っていうものは誰
が担うのかっていうことも考え
ていかなきゃいけないと思っ
ております。文部科学省の中教審答申では、登下校に関する対応は、基本的には学校以外
が担うべき業務なんだっていうこと
が示され
ています。それの周知を図るっていうの
が行政の仕事でも
あるというふうに言われ
ております。 登下校の安全確保につきまし
ては、学校の役割は学校保健安全法というもので規定され
ています。その中で、交通安全の指導で
ありますとか、あるいは交通安全に関わる保護者、警察、
関係機関との連携、こういったものは学校
が担う仕事だということになっ
ております。したがって、子どもの登下校の安全は、これは社会全体の願いで
あろうと思います。学校、保護者、関係者
がそれぞれの役割を果たす中で確保し
ていくこと
が求められるというふうに思います。 点検についてなんですけども、緊急時や状況変化
がある場合には、現在も通学路の点検を行っ
ております。それに基づい
て、場合によっては通学路の変更で
ありますとか、安全指導で
ありますとかというような対応をし
ているわけですけども、この点検回数を機械的に増やし
ていく、それによって教員の業務
が大きくなるということではなく
て、通学に関する安全の情報を関係者
が共有する中で、それぞれ
がどんな役割を果たし
ていけるのかっていうことを協議をし
て進め
ていきたいと思っ
ております。 2点目の雪や霧、そういった場合で、そういった場所を登下校する児童を早く認知できる施策についてということで
あります。 先ほど申し上げました
が、通学路に危険
があれば、社会全体で問題を捉え
て、関係者
がそれぞれの役割を担うということ
が大切だと思っ
ております。学校は安全指導ということで、その中核を担っ
ております
が、全てを担うことはやっぱり難しいところも
あると感じ
ております。目的そのものは、未来を担う
子どもたちの安全です。それを支えるのは、関係者みんなで支えるということ
が大事だと思っ
ております。 役割を整理しますと、道路環境の改善とかガードレールの設置等は、これは
道路管理者が行います。地域の交通安全を推進するのは、これは警察
が中心に行います。日常的な通学中の安全については、保護者
がその役割の中心を担います。また、道路状況等
が悪い場合、歩行者優先を徹底をし
ていただくということは、運転者の方にお願いしなければいけないことだと思っ
ております。さきにも述べました
が、学校は安全指導として、濃霧とか降雪時の登下校についての注意喚起、あるいは目立ちやすい服装で
ありますとか、反射材の効果で
ありますとか、そういったことについての指導を行っ
ております。関係者と連携し
て、必要な安全対策を協議し
て指導を進め
ていきたいと思っ
ております。 繰り返しになりますけども、学校と保護者、地域関係者
が力を合わせ
て子どもの安全を支え
ていきたいと思っ
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) まず、障
がい者の方の歩行の危険回避についてです
が、今、日本で交通事故の死亡事故で30%超
が歩行者という統計
が出
ております。私
がこの質問をしたのは、市民の方から、白杖、白いつえを持った方
が、ちょうど体と白杖
が重なっ
て、気
がつかずにもう少しではねるとこだったので、何とかならないだろうかということで、お話をいただきました。 道路交通法を見
ても、歩行者、障
がい者
が横断歩道を渡るときなどは、要請
があったとき、警察官
がいらした場所は横断
ができるように努めたり、車両
が気をつけるという一般的なことしか道交法には載っ
ておりません。国交省
が定めた
ハイブリッド車等の静音に関する対策でも、運転者教育、安全管理を徹底するという、
ありきたりといえばちょっと問題
があるのかもしれませんけど、そういうことしか載っ
ておりません。その他の啓発をしてるとこでは、障がいの
ある方に対して字幕入りのビデオの活用や参加体験、実践の交通安全教室等を行ってるということを書い
ております
が、実際、具体的なこと
がなかなか載っ
ておりません。障
がい者の方だけでなく、そういう需要の
ある方に、夜行たすきは反射材で夜はいいんです
が、昼間はあまり目立ちませんので、一番目立つ色としてバーミリオン系、朱色、オレンジ系統のたすきを要望者に渡すような施策はできないものでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) たすきという件ですけれども、反射材とかそういったものに加えまし
て、ちょっと趣旨は違うかもしれませんけれども、いわゆるヘルプマークと呼ばれるもの、赤字に白のタグのようなものというのは、こちらは県から配布され
て、市の福祉課の窓口でも配布をし
ております。そういったもの
がありますと、歩行時に限りませんけれども、そういった助け
が必要だという方についての目印にもなったりします。もちろん先ほど市長の答弁にも
ありましたとおり、強制はできないところも
ありますので、御本人
がそういう支援を必要だということで
あれば、そういったマークをつけ
ていただくというのも一つ
あるかなというふうに思っ
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 基本は、もうあくまで運転手
が注意するというの
が基本で
あることは間違いないと思います。今、部長
が言われたようなもの
があるんなら、もう少し広報し
て、希望する人に配れるような設置をし
ていただきたいと思います。 児童の登下校に関してなんです
が、
危険箇所点検をし
ている人のメンバーっていうのは、今どうなっ
てますか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。
◎教育長(三ツ宗宏君) これ、全ての学校
が共通はし
ていませんけども、合同点検で行う場合には、学校関係者、学校職員ですね、それからPTA、学校によってはこれに児童・生徒
が参加し
ているところ
があります。合同点検につきまし
ては、
道路管理者とか警察とかも一緒に行っ
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 先ほど申しました木
が伸びたりっていうのは、もう個別の話なんで、ここで聞こうとは思いません
が、霧
が出たとかっていう話は、警察の方に聞い
てみますと、狭い、通行量の多い真っすぐな道で、約10メートルしか視界
ができないと。そこでかなりのスピードで通っ
て、今、まにわくんもまた通り出し
て、大型車も通るんで、非常に危険だという話を警察官もし
ておりましたし、つい
て回っ
ているボランティアの方も本当に怖い思いをし
ているということで、夏になると夏草
が伸びたり、いろいろ状況
が変わると思うんで、その辺を先ほど教育長の答弁では、行政は周知するという話でした
が、危険を避ける方法をできるだけ行政
がするべきだと思うんです
が、どうでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。
◎教育長(三ツ宗宏君) おっしゃられるように、通学路の危険箇所っていうのは霧の場合も
ありますし、川の横を通ってる場合も
ありますし、豪雪というか、雪の多い地域も
あるので、状況に応じ
て学校のほうも、先ほど申し上げました
が、必要なときに点検を行ったり、場合によっては通学路の変更で対応したりすることも
あります。そういったことを学校、
教育委員会、それから関係者
が連携しながら、安全確保に努め
てまいりたいと思います。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 通学路の変更なんです
が、私の地区もいろいろ危ないとこは
あるんです
が、話をし
てみますと、今の時代、交通安全よりは不審者のほう
が怖いという傾向
がかなり強く
て、通学路変更
がなかなかできないというような状況になっ
ているんです
が、その辺の考えはどうでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。
◎教育長(三ツ宗宏君) おっしゃられるように、通学の危険っていうのは非常に多岐に及びます。ですから、通学路の設定も基本的には地域、登校班ですね、子どもでいえば。そこの保護者の方と学校との相談の中で設定するっていう形になっ
ておりますので、そこは総合的に判断するというような対応を今はし
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) この件に関して、ちょっと1つだけ要望したいんです
が、霧
が多いようなとこを通ってる生徒のランドセルか、そういうものにちょっと点滅し
て、ドライバー
が認知しやすいような施策をし
ていただければありがたいと思うんです
が、どうでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。
◎教育長(三ツ宗宏君) 点滅するっていったら、発光するLEDとかっていうのは既に販売はされ
ているようです
が、これも一律に配布ということではなく、そういう情報については各家庭にも伝え
ていきたいというふうに思います。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) ありがとうございます。 次に、未就学児の発達障がいについての質問をさせ
ていただきます。 今、市長からも答弁で、4月に
発達発育支援センターが開設され
て、利用者等の数もお伺いしたんです
が、開設し
てみ
て何か新しい課題とかというようなもの
が見え
てきたら、ちょっとお答え願いたいんです
が。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) いろいろ新しく設置をしたことで、相談件数自体も倍どころか、3倍ぐらいに増え
ております。もちろん先ほど述べた、延べ件数ですので、お一人の方
が複数回御相談されるというケースも
ありますし、成人期も含め
て支援しますということで周知をした結果、成人期の御相談も幾つか最近はお受けするようになっ
てき
ています。 年代別にいきますと、小さいお子様については、やはり支援者ですね、周りの方のほう
が参っ
ていたり、それは保護者の方もそうですし、園の先生方とか、そういったところも
あるというところも
ありますので、個別の
ケース会議とか、巡回訪問とか、あと最近は保護者同士での交流とか、そういったもののプログラムも増やし
ておりますので、そういったところで今対応をし
ているというところも
あります。 成人期については、なかなか就労とか、そこまでいきなり行くのは難しいような方もいらっしゃいますし、いわゆる大人のひきこもりとか、そういったところとも関連し
てきます。こういうのって、やはりセンターだけで解決できる問題では
ありませんので、より
関係機関との連携を密にする必要性というのをひしひしと感じ
ているというところですので、連携に努め
ていきたいというふうに思っ
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 先日もちょっと同僚議員の少子化に対する質問で、真庭市の年間出生数
が大体220人っていうお答えをいただい
ていたんです
が、大体発症率
が6%ということで、真庭市内に同学年で約13人前後の未就学児
がいるんじゃないかなあと。ということは、学校へ行ってない未就学児
が約80人前後
いるんじゃないかなあという推測
が成り立ちます。
臨床心理士会の調査によると、乳幼児健診で判定
が要観察等
が出るの
が1歳6か月健診で11%、3歳児健診で10%、また早期発見に取り組んで
いる自治体
が8割超
あるんです
が、実際にプログラムを実施し
ているとこは25%にとどまっ
ているという調査
が出
ております
が、真庭市としてはその辺はどう取り組んでいらっしゃいますか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) 真庭市のほうでは、乳幼児健診の際にですけれども、1歳6か月の健診の際に、言葉
が出る前の社会性の発達、指さしをし
て興味を示すかとか、反応するかとか、そういういろいろ項目
があるんですけれども、こういったものに焦点を当て
て、アセスメントツール、M-CHATと呼ばれるものですね、こちら
があります
が、これ平成27年から導入をし
ております。早期発見、
早期支援につなげるということで、発達の道筋を見通し
が持てるように保護者の方の心理教育としても活用をし
ているところでございます。 また、健診と同時に
臨床心理士との相談を受けるという体制も取っ
ておりますので、丁寧にサポートをしながらタイムリーに支援の引継ぎを行っ
ているところです。ちなみに、1歳6か月健診のときに発達の関係ですけども、令和3年度の段階では3人ほどという形で出
ておりますし、3歳児健診にも経過は見
ておりますけれども、大体令和3年度は8人ということになります。 なかなか先ほど議員の御質問にも
あったとおり、小さい頃だと確定診断
が出ないような部分も
ありますので、グレーゾーンの方というのもこの前後には含まれ
ているというふうに思っ
ていますので、そういったところは丁寧に拾い上げ
ていければというふうに思っ
ています。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 今、部長
がおっしゃられたような母子保健法による1歳、3歳児健診というのは、お医者さんや保健師さん
が関わった非常に重要な機会だと思っ
ております。厚労省による調査結果でも令和元年、1歳児は95.7%、3歳児健診では94.6%と非常に高い健診率
があるということで
あります
が、今おっしゃられた発達障がいに関する検査項目
がどのようになっ
ているか、それからまた国立研究開発法人国立成育医療研究センターによる改定版乳幼児健康診査身体診察マニュアルには、序文に、マニュアルに記し
ている検査項目を基準に各自治体
が独自の工夫を凝らし
てやっ
てもらいたいということを書い
てあるんです
が、真庭市において独自のそういう調査項目等
があれば教え
ていただきたいと思います。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) 先ほど申し上げたとおり、M-CHATというものを活用をし
て基本的には行っ
ております。M-CHATは全体をやろうとすると23項目ほど
あるんですけれども、結構量も多いですし、確認するのも保護者の方にとっても負担
が大きいので、その中でも重要項目、一番確認をしなければならない重要項目というの
が幾つか
あって、そこをピックアップし
て観察するということを行っ
ております。 独自のということなんですけれども、検査項目そのものに何か独自項目を今入れ込んで
いるかと言われると、そういうことはし
ていませんけれども、乳幼児健診、高い受診率はいまだに誇っ
ておりますので、そういったところで機会を捉え
て、しっかりと保健師、
臨床心理士などの専門職
が共有をし
ているというところも
あります。 あと、先ほど市長の答弁にも
ありましたとおり、総合検診とか、言語、ことばの相談とか、そういった機会も別に設け
ておりますので、そういった機会で専門職のほうから少し別のベクトルで発達の部分をこうかなというアドバイスをいただいたりとか、そういったところで補完をし
ているところでございます。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 早期発見、早期療育っていうのは、本当に両輪で、片方
が欠ければ、もう全く意味
がないようなことになっ
てくると思うんです。早期発見っていうのは、大体どういうパターン
があるとお考えでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) 非常に様々なケース
があるんですけれども、もちろん乳幼児健診の段階で気づくことも
ありますし、むしろ保護者の方
が気づくということも
あります。あとは、なかなか見えづらいようなお子さんもたまにいらっしゃいまし
て、1歳6か月健診とかではそれほど、ちょっと支援し
てあげれば大丈夫かなというお子さんでも、少し大人になっ
てから2次障がいという形
が出
てきたことによって、もしかしたら背景にそういった発達障がいのようなもの
があるかもしれないということ
が分かるケースも
あります。様々です。なので、なるべく早期発見をするということ
が、三つ子の魂百までじゃないですけれども、3歳までに見つけるということって非常に大事で、そのお子さんの2次障がいの可能性をなるべく減らし
てあげ
て、小学校、中学校に上がっ
ていっ
ても社会生活
が送れるように環境を整え
てあげるという意味での早めの介入というのは非常に大事なことですので、そういった様々な機会で確認するということです。御相談も、保護者の方からいただくことも
あれば、支援者の方、それから医師などの専門職から逆にいただくということ、非常に様々だというふうに思っ
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 乳幼児健診等で見つかると、医療的ケア
がしやすいという、それから保護者の方
がちょっと違和感を感じたり、おじいちゃん、おばあちゃんあたり
が自分の子を育てたときとちょっと違うなとかっていうことで早期発見
があるということ
があるんです
が、なかなかそこから行政につないだり、医療につないだりすること
が、ちょっとハードル
があるんではないかと思います
が、その辺についてはどうお考えでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) 御指摘のとおりでし
て、特に保護者の方だと、やはりお子さんに対しての心配というところで、そのまま御相談いただくケースも多いんですけれども、中にはそれを認めたくないという気持ちも
あったり、非常に不安な思いも持っ
ておられ
て、なかなか御相談に踏み込めないという方もいらっしゃるかと思います。そういう意味では、乳幼児健診などというのは、ほとんどの方
が来られるっていうことも
あって、我々とし
ても積極的にアプローチしやすい場面でも
あるので、そういう段階を捉え
ているところも
ありますし。ただ、センターを開所しまし
て、相談件数
がこれだけ増えたということは、やはり今までどこに相談したらいいのか分からないという方
が非常に多かったということの示唆でも
あるのかなと思っ
ています。そういう意味では、非常に広報の部分も
関係機関にも御協力をいただい
て、かなりパンフレット等も通じ
ていろいろやらせ
ていただきましたので、一定程度、今まで相談につながれなかった方
が相談につながりやすくなったのかなというふうには思っ
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 支援センター
ができ
て、非常にいい機能を果たし
ていると今お話を聞い
て思っ
ております。 保護者に伝えることにおいて、私は3つの必要なこと
があると思うんです。 1つは、保護者の方と行政、医療、その他の信頼関係を築い
ていかないと、本当に相談につながっ
ていかないと思います。それとタイミングですね、信頼関係
ができたときのタイミングで伝え
ていっ
て、もう一つ、戦略といいますか、行政のほう
がこういう支援
がありますよ、こういう医療と結びつけられますよというような、そういういっぱい支援に対するツールを伝え
ていくこと
が大事だと思います
が、どうでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) まさに御指摘のとおりだと思います。 保護者の方との信頼関係っていうのは非常に大事で、伝えにくいことも相談し
ていただけるように、こちらも信頼関係をつくる努力はし
ていきたいと思っ
てます。 あと、タイミングというお話も
ありました。これも重要で、先日も発達障がいの関係の研修なども受け
ていますと、いきなり相談にもしかしたらつながらないかもしれないけれども、つながるようにいろんな機会で種をまい
ておくということ
が大事で、どこかでふと気づいたときに相談
ができるような体制を取っ
ておくの
が非常に大事ですよというようなアドバイスもいただきましたので、そういったところに努めたいと思いますし、支援ツールの部分、先ほど申し上げたとおり、センターだけで全ての発達障がいの方を見るということではなく
て、様々な
関係機関が様々な場面で接するときに、それぞれ
が連携をし
て対応するということ
が非常に大事ですので、様々な支援ツール、我々のほうで情報は集約しつつ、いろんなところに適切につないでいっ
て、一貫したトータルライフの支援
ができるようにし
ていきたいと思っ
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君)
コーディネーターによる保育園等の支援についてです
が、まず厚労省の児童福祉施設の設置基準において、保育園の保育士の人数っていうのは法律的に決まってると思うんです
が、保育施設の質の向上とか、保育士の負担軽減に関して、もう少し保育士の数を多くし
ている自治体も
あるように聞い
ております
が、真庭市ではどのようになっ
ているでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) 園の保育士ということでよろしいですか。 (9番森田敏久君「
コーディネーター」と呼ぶ)
コーディネーターの配置についてですけれども、国のほうで今、基準は
ありません。予算の項目の中にそういうもの
があって、それを活用させ
ていただい
ているところです。 今現在は、元養護教諭の方で
あるとか、支援学校のほうで校長先生をやられてた方に今おつきいただい
ていますけれども、もともとセンターには保育士、発達支援の療育を専門にし
ている保育士も
いますので、そういったとこと連携をしながら対応をし
ております。研修なども実際には行っ
ていますので、そういったところでカバーし
ていると。 なお、
コーディネーターを2人配置し
ている自治体って意外と少なく
て、県内でも大きな市は違いますけれども、割と1人の配置という自治体
が多いと思っ
てます。ただ、うちは少し手厚くしたいということで2名体制を今取っ
ているというところでございます。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 2名の
コーディネーターの方
が本当によくやってると思います。これ以上、仕事を押しつけるのもちょっと考えるとこは
あるんですけど、本当にこれで足り
ているのかなあという疑問は私に
あります。よく要観察とかっ
てやっ
てしまうと、本当に保護者の方
が疲れをみ
て、もういいかなということにならないようなこと
が必要だと思うんです
が、どうお考えですか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) 確かに
コーディネーターの先生方も含め、センターは非常に今フル稼働状態になっ
ていますので、そういった意味で初年度ということも
あって、割と相談も多かったというのも
あるかとは思いますけれども、やはりニーズも
ありますので、しっかり対応し
ていきたいと思います。 それから、御質問の件についても、研究を少し深め
ていくということは大事なことかなと思っ
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 保育士の研修についての質問を続けます。 障がいを正しく理解し、適切な支援を行うことは、保育士の大切な仕事だと思っ
ております。保育士は多かれ少なかれ、発達障がいを持つ幼児と関わること
が多いと思います。 先ほど市長の答弁でも、研修等をやっ
ているということです
が、民間の資格では
あるんです
が、児童発達支援士とか、発達障害コミュニケーションサポーターという資格
がございます。どちらも大体30時間前後の学習で習得でき、費用も4万円前後要るということなんです
が、保育士のスキルアップを目指すような保育士さんのために、その辺の補助を考え
てはどうでしょうか。見解をお伺いします。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) 研修についてですけれども、もともと研修は様々行っ
ております。園だけではなく
て、園、小・中学校、それから保健師も交えたような研修も年に何回か行っ
てますし、市だけではなく
て、県の研修なども行っ
て、そういったところで専門的な知識とか対応というのを日々学んで
いるというところもございます。 議員御指摘の児童発達支援士などについては、完全な民間資格になりますので、個人で資格を取得し
ていただくのはもちろんあれなんですけれども、どの程度実際の業務に落とし込めるのかっていうの
が、我々もちょっと分からないところも
ありますので、そういったところは少し見極めの必要
があるかなというふうには思っ
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 私
がいろいろ関係者から聞きますと、未就学児の個別教室の要望
が非常に高いんです
が、今、市長から肯定的な答弁をいただけなかったんですけど、もう一度お伺いします
が、どうでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口
健康福祉部長。
◎
健康福祉部長(江口祥彦君) 個別教室って、確かに設置し
ている自治体も幾つかですけれども
あります
が、先ほども申し上げたとおり、現在、発達支援センターのほうで行っ
ている個別教室、今年からまさに始めましたので、そういったところでは言葉の話も含め
てやっ
ております。言葉の発達っていうのは、言葉だけを学ぶっていうだけでは駄目でし
て、結局、発音
ができる、ここの口の周りの筋肉っていうところも
ありますし、あとはそもそも会話をし
て相手に気持ちを伝えたいという気持ち
がないと発話
が出
てこないとか、これは氷山モデルといいますけれども、実際に発語
が出てる部分というのはほんの一部で、実は下に隠れ
ている部分っていうのをどれだけ引き出し
てあげるかというの
が必要です。そういった意味では、言葉ももちろん大事なんですけれども、言葉
が出るための発達の支援というのを併せ
て行うということ
が非常に重要です。もちろん特化した施設
が造れるっていうのは理想では
あるんですけれども、先ほども申し上げたとおり、年間、実際に診断を受ける子の人数とかも考えますと、現在個別支援を行っ
ている教室で何とか対応でき
ているのかなというふうには思います。今後、その辺は動向をよく見たいというふうに思っ
ております。
○議長(小田康文君) 9番森田議員。
◆9番(森田敏久君) 最後、市長に答弁をお願いしたいんです
が、少子化に対する子育て支援
が今回の議会でもいろいろ無料化等
が出
ております
が、経済的支援だけでなく、悩み、不安を抱え
ている保護者に対する支援体制をつくるの
が本当の少子化支援ではないかと思うんです
が、市長、どう思われますか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。
◎市長(太田昇君) 同感です。経済的なものだけじゃなく
て、やはり不安を抱え
て子育てをされるケース
が多い。3世代で、おじいちゃん、おばあちゃんの経験
が生きないような核家族ですね、それも実際には多いし、それからおじいちゃん、おばあちゃん──私も含め
てですけども──に失礼かもしれませんけども、過去の経験でやるの
がいいかどうかという、それも
ありますからですね。 そういう意味では、子どもの発達についての相談
が受けられるというような機会というか、対応は充実し
ていかなきゃならないと思います
が、ただこれも答弁いたしましたけども、今度勝山にもつくります
が、子どもを持つ親同士、本当は母親だけじゃ駄目なんですけどね、そういう親同士
がいろんな意見を交換しながら自分たちも成長し
ていくと、そういうことも大事だろうと思っ
ております。ですから、個別相談
ができるとともに、保護者というか、親、親権者、親そのもの
が子育ての中で成長し
ていく、これは母親に限らず、父親も含め
て、そういうふうになっ
ていけばというふうに思います。 行政に頼っ
ていただけるというのはありがたいですけども、
ある意味では通学路問題もそうなんです
が、自分たちの力でできることは何なのかという、そういう主体性というのも、主体性なしには、私は全てうまくいかない。ただ、そこまでの自覚
がないような親
が現実には結構いらっしゃる、何でも行政みたいなですね、自分はどうなんだということを抜きに。またそれを強調し過ぎますと、それも問題だということも十分分かっ
てますけど。そういうことで子育てしやすい環境づくりを、地域と、そしてその親、家族、そして私たち行政、それ
が本当にうまい関係になるような、そういうふうになっ
ていけばというふうに思っ
ております。 (9番森田敏久君「終わります」と呼ぶ)
○議長(小田康文君) これで9番
森田敏久議員の質問を終わります。 次に、議席番号5番吉原啓介議員の登壇、発言を許可いたします。 5番吉原啓介議員。
◆5番(吉原啓介君) 議席番号5番吉原啓介でございます。 発言の許可をいただきましたので、事前に通告させ
ていただいたとおり、2つの項目につき、市長にお尋ねいたします。一年納めの12月議会、
一般質問、千秋楽結びの一番でございますので、よろしくお願いいたします。 まず最初に、以前から私、ずっと気になってたことでは
あるんです
が、市職員の方の長距離通勤についてです。 真庭市は市域
が広く、職員の居所も広範囲で
あり、一方で振興局などの拠点も分散し
ているので、職員の大多数
が自家用車通勤、かつある程度の距離となっ
てしまうのはやむを得ません。道路事情
がいいことも
あって、市内端から端まででも通勤可能なのも事実です
が、現状、必要以上の長距離通勤となっ
ている職員も少なからず存在するのではないでしょうか。例えば、蒜山振興局の所属職員は任期付職員、会計年度任用職員を含め
て31名、そのうち市の南部から、落合、久世のほうから通勤し
ている職員さん
が約3割、9人
います。本庁舎を基準に考えると、蒜山振興局までは約42キロ、フルマラソンの距離です。都市部等ではこの通勤距離は珍しくも
ありません
が、そちらはほぼ全て電車通勤者。事故のリスクも少なければ、電車の通勤は情報インプットその他、時間
がある程度有効に活用できます。一方で真庭の場合には、自家用車通勤のため、通勤時間は運転に集中しなきゃなりません。また、車の運転は常に事故と隣り合わせです。加害者にも被害者にもなり得る状況
が毎日続くわけです。私も1度ぶつけられ
て、えらい目に遭ったこと
があります。毎日のことで慣れ
てしまうかもしれません
が、知らず知らずのうちに長距離運転に伴う精神面のストレスと体力面の疲労
が蓄積することは避けられず、電車なんかだったら居眠りもできるんですけども、通勤による職員の疲労は、住民サービスの質の低下にもつながりかねません。さらにCO2の問題も
あります。ガソリン1リットル当たりの二酸化炭素発生量は約2.32キロ。久世から蒜山まで毎日通勤し
ていれば、それだけで大量のCO2
が排出されます。 真庭市は、2020年3月17日、ゼロカーボンシティまにわ宣言を出し、市民、事業者一体で脱炭素のまちづくりを加速し、2050年二酸化炭素排出実質ゼロ都市の実現を目指そうとし
ています。さらに、今春には脱炭素先行地域に指定されたことに伴い、これは民生部門、電力の脱炭素化を取組中心としてるものですけども、市役所の取組としても2030年までに全公用車、普通自動車の次世代自動車化も標榜し
ています。なのに、なぜ通勤車の排出CO2は問題視されないのでしょうか。公共交通機関による通勤はほぼ不可能にし
ても、せめて長距離通勤者をできるだけ減少させるという方針
があってもいいのではないでしょうか。 合併当初で
あれば、地域間の交流、融合という観点からも、ある程度エリアを大きくまたいだ人事配置も施策的には必要だったかもしれません
が、来春には合併から満18年となります。本庁舎、各振興局、それぞれの要員数と職員の居住地のバランス等も
あるので、完全にゼロにすることは不可能でしょう
が、事故のリスク、環境への配慮、何より職員の心身両面の健康の観点から、遠隔地への配置は極力少なくし
ていく配置も必要と考えます
が、市としての考えをお伺いいたします。 次に、2点目、地域の稼ぐ力向上に向けた施策についてです。 地域経済の活性化には、地域の稼ぐ力を高めること
が重要となります。政府は第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略において、日本の各地域に存在する地域資源、農産品、工芸品、文化、歴史等について磨き上げ、消費者への訴求力を高めることで販路開拓を進め、地域に付加価値をもたらすこと
が重要で
あるとし、その担い手として地域商社を上げ
ています。 地域商社の役割において、とりわけ重要なのは、様々な事業の集積、コーディネートする力だと思います。一般的に地方においては多様な地元事業者
が存在してるものの、その多くは中小事業者で
あり、ポテンシャルを秘め
ていても、生産ロット
が小規模では単独での安定的な供給確保
が難しいところ
があり、これ
がすなわちビジネス上の機会損失に直結することになります。地域商社
が小規模事業者の小ロットを束ね、規模を確保することによって、最少ロットの制約により今までアクセスできなかった市場に挑戦できる。このコーディネートにより、新しい挑戦とその集積による効果
が期待できるのではないでしょうか。 真庭市について考え
てみると、銘柄米や銀沫など、特定の作物の栽培から販売までを取りまとめる生産者の組合組織は数多く存在します
が、おおむね生産を行う農業者などの団体で
あって、果たして販売やプロモーション
が有効に行われてると言える状況でしょうか。市内での集荷、直売所間の流通から市外への出荷といった流通ルートを担う組織も
あります。地域産品を売るための直売施設も
あります
が、物産の販売、ブランド化等の付加価値増進を図るためには、想定ターゲット、つまり需要層、消費者層のニーズの的確な把握とそれに向けた戦略策定と売れる仕組みづくり、つまりマーケティング
が大変重要となるのです
が、真庭市においてはその機能を有する組織
が存在しないのではないでしょうか。 先日、産業建設
常任委員会から提出された直売施設の連携とプロモーションの一元化に関する政策提言において、プロモーション機能強化、事業効果の最大化を目指すとともに、資金、労力面では負担を最小化するためにマーケティングやプロモーションの高いノウハウを有する民間事業者との連携、委託等も検討すべきとし
ているが、ここに位置する事業者こそ
が地域商社と考えます。 もちろん、補助金、助成金ありきで存続するような地域商社をつくっ
てもしよう
がありませんけども、一方でこの役割を果たすべき事業主体は公益的かつ長期的視点での事業活動を継続すること
が必要で
あり、そのためには立ち上げから軌道に乗るまでの自治体の関与、伴走支援も必要となります。 真庭市の地域の稼ぐ力を推進し
ていく上での課題をどう捉え
ているのか、その解決に向けた今後の取組をどう進め
ていくのか、また、その役割を担うべき地域商社の必要性について、市の考えをお伺いいたします。 念のため申し上げ
ておきます
が、市
が直接何らかの組織を創設し
て自前でやるのかっていう質問ではないので、その点、誤解なきよう答弁いただければと思います。 この場からの質問は以上です。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。
◎市長(太田昇君) ●●原議員の御質問にお答えいたします。 まず、遠距離通勤の職員の関係で
あります
が、これ、広域合併するときからもう分かってた話で
ありまし
て、私はプラス面とマイナス面と両方
あると思っ
ております。市の広さとか公共交通
がなかなか難しいという観点、事情から、自家用車での長距離通勤
が発生しやすいというのは御指摘のとおりで
あります。 ただ、これをどう見るかですけども、データで正職員の通勤届を分析し
てみますと、通勤距離10キロ未満の職員
が53%、20キロ未満
が67%、20キロを超える職員
が33%ということで、先ほども言いましたようにこれをどう見るかですけども、中山間の地域として見ると長距離通勤
が長いという職員
が多いとまでは言い切れないかなと。現実に結婚し
て岡山で働いてる女性の方と結婚し
て岡山から通うとか、いろんな事情の長距離通勤の人もいらっしゃいます。個々の家庭の事情も
ありますから、それ
がどうのというようなことは、私は言うべきではないというふうに思っ
てます。 一方、人材育成という観点からいきますと、広域合併してるわけですから、私は理想からいうとできる限り職員は真庭市全体を見る視野を持っ
てほしい。例えば、私もそうですけど、久世、落合、あるいは北房の平地に住んでる方は、雪の障害というの
がほとんど分からない。蒜山とか、落合、北房でも500メートルのところに集落
がありますから、そこの方は一定分かるかもしれませんけども。そういう意味では、お互いにそれぞれの地域を知っ
て、それなりに共通認識を持つような、そういう職員でないと私は駄目だと思っ
てます。そういう意味では、落合の人に蒜山の経験もし
てほしい。真庭市全体の視野を持っ
て行政をし
ていく。振興局においても、そこの振興局の仕事をするんですけども、頭の中には真庭市全体
が分かってるということは、私は必要なことなのかなというふうに思っ
ております。人材育成の観点からもそういう本庁と振興局、そしてまた出身を離れたところのそういう場所で勤務するというようなこと、それは
ある意味では大事なことだと。ただ、長時間通勤の問題もそれは
あるということも押さえながらですね。 もう一つ、考えなきゃならないのは、災害とかの緊急時の機動力の問題です。これも難しい問題です
が、ただ大都市のほう
がむしろ難しい場合
があります。例えば、私の過去の経験でいいますと、京都府職員、結構幹部
が滋賀県に住んでますね。なかなか給与で京都市内の土地に、京都市内に住めない。滋賀県のほう
が通常の鉄路では便利だということですね。しかし、鉄路
が途絶えたときにどうするんだと、滋賀県庁に集合するんかというような、そういう議論までしたこと
がありますけども。幹部職員は一定程度、その市に在住ということもしなきゃならないかもしれませんけども、そういう大都市でも
ある意味では同じような問題
が起こるということで
あります。 それから、CO2の問題ですけども、CO2だけじゃなく
て、自家用車通勤というのはもう職場に行っ
て、それから家に帰るみたいな、そういう中でなかなか職員同士の交流
が難しくなるような点も
あります。むしろ電車通勤の多い場合のほう
が今晩ちょっと行こうかとか、そういうことも含め
てですね。だから、真庭市の職員は案外、日常の交流
がないという、その辺もどうカバーし
ていくのか。 それぞれの地域によって、そういうことで通勤事情
が違うと。ですから、それぞれのところで職員の疲労を軽減するようなことだとか、あるいはCO2にし
ても、自家用車では無理だけども公用車で移動するとか。そういう長所の部分は伸ばし
て、短所の部分をどう工夫し
てカバーするかということしかないと私は思っ
ております。 CO2の関係でいえば、私用車についてまで強制はできません
が、できれば環境に優しい車にし
てほしいですけども、それはこれだけいろいろなことを真庭市は取り組んでるから、職員も一定は分かってると思います
が、少なくとも公用車を環境に優しいものに替えるとかということもし
ておりますし、公共交通機関も時には利用し
て意識を高めるという意味でのノーマイカーデーもしてるとか、それから出張時に高速バスを利用するだとか、ウェブ会議の推進とか、そういうことも含め
てやっ
ております。 それから、もう過去のことですけども、かつて岡山市に出張するに当たって、岡山道の利用は半分までしか公費を出さないということをしてたんで、すぐやめろということで、業務効率あるいは安全性とかということで、高速道路の公用出張を認めるとかというようなこともやっ
ております。さらに最近では、先ほども申し上げましたようにテレワークもそうですし、それから一定の時間帯の早出と遅出出勤をするとかもやっ
ております。 今後、フリーアドレスとかも含め
て、それ
が負担軽減につながるんで
あれば、そういうこととか、とにかく今のような真庭市の現状を十分把握した上で、また個別の職員の状況もできる限り把握した上で、働きやすい就労環境にし
ていくということしか私はないと思っ
ております。 異動はどんどんかけます。よく市民の方から3年ぐらいでという、機械的にはしません。だけど、私は公務員の仕事というのは、トータルにその人を見る。ですから、確かに専門職、先ほども
発達発育支援センターの関係で
ありましたけど、そういう専門職も必要ですけども、特に一般行政職の場合にはトータルで見ようと思えば、いろんな仕事をした上で視野を広げ
ていかないと、私はいい仕事はできないと思っ
てます。大体、仕事は1年で覚えるものです。1年もかかったら駄目です、正直言いまし
て。 その辺、またちょっと余談になりますけども、過去のいろんな仕事をきちっと引き継げるような仕組みに真庭市の場合、なかなかなってないみたいなところ
があるんで、その辺の改善をしながら、数か月で一人前になるというのは当たり前です。そんな5年も何年もかかっ
て一人前なんてなってたら、もう退職を迎えます。そういう意味で、私は職員にプロの職員になっ
てもらう厳しさを求めます。そういうことで異動もかけ
てまいります。 それから、2番目の地域の稼ぐ力につい
てで
あります
が、課題をどう考えるかということです、1問目は。 地域の稼ぐ力とは、多分議員と同じ認識だと思います
が、地域の自然資本、人的資本、物的資本などを活用し
て、付加価値を生み出す力だと。一般的にいうと、過疎化
が進み、高齢化
が進んで人口減少になると、稼ぐ力
が縮小するということで
あります。 そういう問題意識の下で、令和2年に総務省の過疎問題懇談会
が今後の過疎対策についてのまとめをし
て、それ
が今の新過疎法に生きてるわけです
が、私もその委員をし
ておりまし
て、その中でいろんなことを主張いたしました
が、その報告書の中で、過疎地域においては企業誘致や大規模な観光開発事業だけでなく、地域資源の特徴を生かしたスモールビジネスを推進し
ていくの
が重要だというようなことも出
ております。つまり、私
がずっと強調し
てますように、付加価値をどうつけ
ていくか、これ
が地域を豊かにし
ていくことなんだということで、当時、小田切先生なんかと一緒にそういうことを主張し
て、そういうこと
が採用され
てます。 もう少し具体的に申しますと、地域資源を活用した新たな商品や、サービスの開発や、新たな販路の開拓、6次産業化や農泊などの経営を複合的に推進するとともに、作業の効率化、省力化による生産性向上のためのスマート化の取組をすること
が重要だということで、頑張るだけじゃなしに、最新技術とか最新のシステムとか、そういうものは徹底し
て取り入れることだということも強調し
ております。 真庭市においては、地域資源の活用ということで、真庭市場もそうですし、バイオマス発電所もそうです。真庭市場のことは、この議会でも申し上げました
が、行政も支援し
ておりますけども、政策として、また農業という産業という観点から成り立ってるというふうに、まだまだ改善の余地は
ありますけども、思っ
ております。このバイオマス発電についても、これも何回も申し上げ
ておりますけども、売上げは23億円ぐらいだけど、産業連関表分析をすると、エネルギーのところで53億円ぐらいな数字
が出るということで
あります。 また、GREENable HIRUZENの取組で、観光分野においても新しい流れ
が出
てき
ております。私は真庭市内の資本を重視しますけども、真庭資本の資本ではできないこと
がいっぱい
ある。そういうときには、もう外部資本を入れるのは仕方
がないというか、むしろ外部資本ウエルカムで
あります。そういうことで投資
が進んでおって、新しい取組
ができ
てき
ておりますし、観光局も今まで補助金を、極端な言い方ですけども、補助金を配るの
が自分たちの仕事だという観光局から生まれ変わっ
て、観光局そのもの
がDMOとして稼いでると。そして、民間資本と連携し
て様々な取組をし
ております。 一昨日もあぐりガーデンでSDGsツリーの点灯式
がありましたけども、SDGsのモニターツアーということで、岡山南部からの客
がそこに参加し
ているというようなことも
ありました。まにわ発酵'sと観光局
が連携し
て商品開発を行い、また阪急とも連携し
て販路拡大、真庭だけの市場だけでは狭過ぎます、シュリンクします。大阪市場を狙う、それも阪急という関西で一番の、百貨店業界においては一番のブランドを使っ
ていくということで
あります。
ある酒店は今、海外への販売を伸ばし
ております。みそ屋さんは都市部に、東京にまで出
ておりますし、みそ屋さんも今、海外に出
ていきつつ
あります。そしてまた、チーズやワインやビール等は様々な賞を受賞してるというような、そういう個々の分野では本当に今頑張ってるなというところ
が出
ております
が、真庭全体としては小規模事業者
が多く
て、その事業者だけで幾ら努力し
てもやるわけにはいかない。その事業者の主体的な努力とともに、それをコーディネートする人材とか組織
が不足してるということで、真庭市も入りまし
て様々な団体、海外に行くんならジェトロも含めた、そういう支援を求め
ております。 人材というのは、常に課題で
あります。それじゃあ、そういう人を高いお金を出し
て公募し
てスカウトすればいいのかというと、それでうまくいってるとこばっかりじゃ
ありません。隠岐で成功してるのは、もともと地域づくりをやっ
て魅力
があったからでしょうけども、そこに賛同した人物
が入っ
てき
て、もともとトヨタのシステムエンジニアですけども、非常にすばらしい基本的な思想を持ちながら、地域の活性化に取り組んでき
て、今のような成果を上げ
ております
が、そういう人材も外からも中からも育てる、外からもできたら来
てほしいというような、そういうことで
コーディネーター、コーディネートする人材
が必要だと思っ
てます。真庭にも、中の人材も頑張っ
ております
が、外からもいろんな人材
が今、入っ
てくれてるということで、そこをうまく結びつけ
ていけばということで行政としても頑張っ
ております。産業振興センターあたりを充実し
ていくというのも、その一環で
あります。 それから、2点目に今後の取組をどう進め
ていくのかということです
が、市内事業者と都市部の事業者をマッチングさせる産業人材確保事業だとか、企業支援だとか、帰農スクールだとかなどによる農業分野の人材も含む産業人材の確保や育成、さらには来年春にオープン予定の蒜山サテライトオフィスへの隈事務所をはじめとするクリエーティブ産業分野への企業の誘致などによって、産業人材を確保し
ていくとかというようなことも目指し
ております。しかし、すぐにそれじゃあ人材を確保し
て何かできるかというほど簡単なものでは
ありません。絶えず努力を怠らないようにしながら、関係団体とか事業者の皆さんの意見やニーズをお聞きし
て、事業成果を毎年検証しながら改善し
てやっ
ていく必要
があると思っ
ております。 先ほどから申し上げ
てますように、民間の事業者も自立性、それを高め
て日々努力すること
が必要で
あります。事業というのは、当たり前ですけども、最後に本人なり、その会社
が責任を持っ
て進めるもので、他力本願というか、行政依存も含め
てですけども、それで成功するはず
ありません。私もたくさんの事業者の方、中小企業で頑張ってる方、あるいは世界的企業になっ
ている創業者とかも親しくさせ
ていただきました。過日も稲盛和夫さんのお別れの会にも行きましたけども、本当に誠実で自立した、そういう方で
ありました。1つだけ紹介させ
てもらいますと、海外に初めて進出したときに超一流のトランスレーターを雇ったと。幾ら金
がなく
ても、海外に出るときにはいい通訳者、それを雇わないと駄目なんだということを言われたことを思い出しました。そして、一方では社会貢献もするという、そういう方で
ありました。 私どもも実はパソナと、報道され
ておりますけどもパソナと、それからパソナの関連法人と協定を結びました。農業分野をまず中心にと思っ
ておりますけども、パソナは御存じのとおり南部さん
がつくった人材派遣会社から出発し
ております。そして、今、淡路島に本社機能の一部を移転するということで、1,000人の従業員を淡路、南部さんの出身地ですけども、淡路島へ移し
てます。そういうことで、パソナと協定に基づい
ていろんな事業を展開し
ていきたいと思っ
てます。向こうも民間事業者で
ありますから、こちら
が依頼し
て、はい、はいというような、そんなもんじゃないと思います。パソナの顧問をしてる人
が2人ほど、非常に親しい方なんで、その人とも接触しながらそういうところともつながっ
ていきますし、日本生命とも協定を結んでおります。近々、日本生命の幹部とも、顧問を含め
て幹部とも会っ
て、何
ができるのか、もっと相談をし
ていきたいと思っ
てます。そういう人脈も生かしながら、外部ともつながっ
ていこうということで
あります。 地域商社の必要性についてです
が、2020年時点で地方創生交付金の支援を受けた地域商社
が全国で146自治体に156団体
あります。そういう統計調査でそういうことです
が、その地域商社とは何かというと、なかなか難しいというか、いろんな形態
があると思います。民間
が主体となっ
ているものだとか、あるいは行政と金融資本
が連携したものだとか、あるいは銀行
が中心となっ
て地域商社というふうに言ってるものとか
あります。当然です
が、失敗してるところも
あれば、成功してるところも
あるということで
ありますし、その分野も農業とか、林業とか、観光とか、商業とかいろいろで
あります。 私は、議員も御指摘のように、行政
が補助金を出し
てつくっ
て、それで成功するとは思っ
ておりません。行政中心のものは大体失敗します。それは無理です。毎月、定期的に安定した給料
が入っ
てくる人で、そういう商社機能を担うというのは、私は無理というのは言い過ぎかもしれません
が、なかなか難しいと思っ
てます。やはり自分
が稼がなければ1円も入っ
てこないんだという危機感というか、緊張感というか、そこで必死に考える、そして行動する、そういう人材でないと、私はこの厳しい中で商社機能を持っ
て成功するとは思っ
ておりません。そういうことで、真庭市として今後そういう商社機能を持つようなところも育て
ていきます
が、でも考え
てみますと、今、議会で特定の名前は上げませんけども、民間でそういう機能を持っ
てやっ
ていただいてるところ
が幾つか
ありますし、実は高槻と守山の市場を経営してる会社も、議会の御了解を得
て真庭市も資本出資してるという意味では、限られた分野ですけども、地域商社だと思っ
ております。 そういうことで、商工会をはじめ、関係するとことも相談しながら、先ほど言いました
が、真庭市の産業サポートセンターの見直しだとか、地域産業振興センターの活用だとかということも含め
て、もっともっといろんな意味でいわゆる地域商社、それを育て
ていくということを行っ
ていきたいと思いますし、今頑張ってるところの機能もより拡大するような形で行っ
てまいります。
○議長(小田康文君) 5番●●原議員。
◆5番(吉原啓介君) それでは、幾つか再質問のほうをさせ
ていただきます。 まず、長距離通勤のほうの件なんですけども、人材育成の観点からということと、広い視野を持っ
て働く職員を育てるためというところにつきまし
ては、十分に理解はできました。さはさりながら、地域をよく知ることと、そこに移動しなきゃならないっていうこととは必ずしもリンクしないのではないかというふうには考え
ております。 執行部の皆さんの中にも日々結構な長距離通勤をされてる方
がいらっしゃると思います。正直、疲れ
てどうしようもなく眠くなったりとか、ひやっとしたりとか、はっとしたりしたこと、皆さんそういう経験はないでしょうか。これは、ちょっと大変個別には答えづらいと思いますので答弁は求めませんけども、無駄な疲労っていうのはメンタル面のほうにも影響しますし、結局は住民サービスの低下のほうの直結するような形になります。適材適所というのは必要な人を配置っていうんで
あれば分かるんですけども、それはもう使う側の視点
がかなり大きなところ
があると思います。先ほど市長
がコミュニケーションということをおっしゃいましたけども、人事配置に際して面談、形式的なものだけじゃなく
て、本人の希望ですとか、それ
ができるかできないかというふうなところも含め
て、必要十分なコミュニケーションっていうのは取れ
ているんでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 金谷総務部長。
◎総務部長(金谷健君) 職員とのコミュニケーション、人事配置のことの御質問です
が、真庭市の場合は個別に何か問題
がありました場合は、総務課の人事グループのほう
が、課長なり担当なり
が面談をし
てお話を聞くこともし
ておりますし、あと全職員に異動の自己申告書という申告を毎年出し
てもらっ
ておりまし
て、その中にはいろんな家庭の事情とか、子育てのこととか、いろいろ問題を抱え
ておられる方もいらっしゃいますので、その辺の異動の希望でどこの地域とか、どういった仕事
ができるかとか、そういったことも聞い
て、させ
ていただい
ております。 それから、育児とか介護とかそういう面で時間の早出遅出勤務、このようなことも周知をしまし
て、できるだけ働きやすく、無理をしないでというようなことも考え
て人事のほうを進め
ております。 以上です。
○議長(小田康文君) 5番●●原議員。
◆5番(吉原啓介君) 人事の話ですとか、人材育成方針の話になっ
てしまいますので、これ以上はこれに関して突っ込んだ質問は遠慮させ
ていただきますけども、とにかく職員の皆さんの働きやすさ、それからやりがい、モチベーションですね、それの維持を何よりも大事にし
ていただければというふうに思っ
ております。 先ほど、ゼネラリストの視点というもの
がやはり一番重要だというふうにおっしゃられましたけども、それはもう私も同感です。ただ、ゼネラリストだけじゃなく
て、特定の分野にもう秀でたスペシャリストを、これもこれからの世の中、やはり必要になっ
てくる人材だと思います。組織のレジリエンスの強化のためにも、そういった複合的な人材育成のやり方、これも検討し
ていただければというふうに思っ
ております。 続きまし
て、地域の稼ぐ力についての再質問です。
一般質問1日目の同僚議員からの質問に対する答弁の中で、市長は産業間連携の重要性にも言及されました。先ほどの答弁の中にも
ありましたスモールビジネスの件、これについても大変重要だと思いますし、それからあとは事業者自身、その事業を行う人自身
が自分たちの主体性と向上心を持っ
てやらなければ、これはもう幾らおせっかいを焼いたって前に進まないのは、これはもう当たり前だと思います。 とかく地域商社というと、農産物や加工品の販売機能ばっかりに目
がいくんですけども、そういった異なるカテゴリーの事業をコーディネートすることを通じて新たな事業や雇用を創出すること、これを求めるのも非常に大事だと思いますし、そのために重要なのは地域に根差した広い情報と、それから発想、交渉、調整力、こういったところだと思います。例えばコーディネートっていうことで
あれば、ある程度ブリッジ役としての機能
があるかもしれないんですけども、マーケティングの視点、これとあと柔軟な発想と機動性を持っ
て行動しなければ、その役割は果たせないと思います。例えば、落合のようかんなんかも名物として
ありますけども、これなんかも都市部に行くと1箱だと多過ぎ
てなかなか売れないんですけども、小分けのパッケージにしたら結構売れます。売る場所にし
ても期間限定店舗ですとか、それからターミナル駅の通路なんかだったら少々高めの価格設定でも手に取っ
てもらえます。何でそういうふうになるかっていうのは、この場では一々説明はしませんけども、買う側の都合やそれから心理、こういったものを考えればすぐ分かることです。細かいところで言えば、こういうマーケット視点からのアプローチをどうするかっていうところまで考え
て実行に移すの
が、地域商社的な役割を担う組織の仕事だと思います。 先ほども答弁の中で出たんで
あれなんですけども、今回、議案で上程され
ている真庭市地域産業振興センターのほうですね、これは議案で出てるんで、ここでいろいろと質問するわけにいかないとは思うんですけども、その条例案の第1条で、設置目的として地域資源を活用した新たな地域価値を創造する拠点を整備することにより、新たな産業の創出及び交流の促進による共生の地域づくりの推進を図り、もっ
て地域経済の活性化による地域の産業振興に寄与するとし
ています。ボディーだけ造っ
ても、中にエンジンを積まなきゃ動かないわけで
あって、入れ物だけでなくパワーユニットをどうするかっていう点も重要になっ
てくるかと思います。 そういった点から、真庭市地域産業振興センターを具体的にどのように活用し運営し
ていくのか、また市内の既存組織との連携強化に向けた施策、これをどうするのか、お答えいただければと思います。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 木村
産業観光部長。
◎
産業観光部長(木村辰生君) ●●原議員の今の地域産業振興センターについてですけれども、真庭市はこれまでたくさん商品開発で
あったりとか、それから特産品の販路拡大とか、いろいろ事業をやっ
てまいりました。そういった中で、物をつくることに大変力を注いで
いたわけですけれども、一番難しいの
が、やはり議員おっしゃるとおりマーケティング、出口をどう、いかにつくっ
ていくか、そういった部分になるかと思っ
ております。 そういった中で、ここで新しく地域産業振興センターということで条例を議会に上げさせ
ていただい
てますけれども、これ対象の施設としては、勝山の旧保健所の跡、それから蒜山のサテライトオフィス、この2施設を産業振興センターという位置づけで今後活用し
ていこうということで考え
ております。勝山につきましては、もう既に食品関連で
あったりとか、ドローン、それからイベント企画とか、そういったいろんな事業者さん
が既に入居され
ております。そういった中での今後はつながりをつくっ
ていく、そういったこと
が非常に重要になっ
てくるんじゃないかなと思っ
ておりますし、蒜山のサテライトオフィスにしまし
ても、市長も申しましたとおり、隈事務所をはじめとしてクリエーティブ産業の誘致を図っ
ていきたいというふうに考え
ております。そういった中で、新しいケミストリーといいますか、化学反応を起こし
て、そこで真庭地域、こういった地域商社とまでは言いませんけれども、そういったあたりをしっかりコーディネートできる人材、そういったものを育んでいきたいというふうに考え
ております。 関連した事業で、今年度の当初予算からずっとたくさん事業を上げさせ
ていただい
ております。価値創造型の伴走支援事業で
あったりとか、先ほど答弁に
ありました人材確保の事業、それから阪急さんにも入っ
ていただい
ているGREENableのブランドコンテンツの創造事業で
あったりとか、そういったあたりを複合的に施設とともに活用し
て、今後の人材育成、そういった地域産業の全体をコーディネートできるような人材、そういった方を育成できたらというふうに考え
ております。
○議長(小田康文君) 5番●●原議員。
◆5番(吉原啓介君) 今の部長からの答弁にも
ありましたけども、再三出てるとおり、最終的には人材というところに行き着くんではないかと思います。今のセンターの機能につきまし
ても、そこでどうのこうのするっていうための大きな組織を最初から立ち上げる必要はなく
て、それをコーディネートできる、核となる人材
が本当に少数精鋭の部隊でいいと思ってるんです。 そういった中で、やっぱり一番必要なのはマネジメント能力、これを持った人材ではないかというふうに考え
ております。マネジメント能力っていうのは、管理することじゃなく
て、人の適性を見極め
て、適正な人を適正な場所に配置し
て、正しく評価することで、その人のモチベーションを高め
て、持つ能力を最大限引き出すこと
ができる能力、そういったところだと思います。もっ
て、組織の目的を達成するというところへ向け
て動ける人だと思います。さらに、商売のプロで、事業を組み立てる能力
があるっていうの
がこの場合、必須だと思います。 当然、民間人材
が公務員よりも優秀だなんていうことは思いませんけども、さはさりながら、何かにたけてるっていうところについては、見極めは重要だと思うんですね。もともとそういったビジネスの志向
が強い人は、そもそも公務員になっ
ていないと思います。民間事業のほうで経営を目指し
てやってる人たち
が多いと思いますので、そういった能力を持った人をいかに引っ張っ
てくるか、これはもう本当に重要だと思っ
てます。例えば、そういった人を採用するのに総務省のほう
が出してる地域プロジェクトマネージャー制度ですとか、それから地域活性化起業人、企業人材派遣制度ですね、そういったものの活用というものも考え
てみ
てもいいのではないかというふうに考えるんです
が、特に地域プロジェクトマネージャー制度は、地域、民間、行政をつないでプロジェクトをマネジメントできるブリッジ人材を任用する制度です。枠は市町村に1人だけなんですけども、こういうことにこそ使っ
てみ
てもいいのではと思います
が、その点どのようにお考えでしょうか。
○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。
◎市長(太田昇君) 私も民間の人のほう
が優秀なんて全く思っ
ておりません。こんな言い方は失礼かもしれませんけども、行政で首長もそうです
が、幹部職員というのは、まさにマネジメントをやってる経営者で
あります。私自身
が言うのもちょっと恐縮ですけども、
ある面じゃ行政でやった人間のほう
が、先ほども言っ
てますようにトータルに物を見る力
がついてると思っ
てます。ただ、マーケティングとか、その辺の弱さは
あると思います。要するところ、完璧な人間は誰も
いないわけで、
ある人をスカウトし
ても駄目な場合も
ありますし、またその人
がさらに予想以上の成長をするとかということも
あります。 そういうことで、総務省の制度を今も真庭市はいろんなところで使っ
ております
が、例えば阪急の社員
が今来ていたり、具体的に申し上げますと両備の職員も来
ておったり、あるいはNTTの職員
が来
ておったり、全部そういう制度をうまく活用し
て、またそういう会社の十分な理解もいただい
てというような、そういうことでやっ
てますし、今後とも国の制度とかも活用しながら、いろんな人材
が必要ですから、真庭市に人材を入れ
ていくとともに、真庭市の中でそういう人材を育て
ていくという観点、それをうまく組合せし
て、最後は人です、そうした職員も含め
て。物を考える力、分析する力、そして実行する力、その根底に
ある意志というか、努力というか、完璧な人間は
いないんですけどね、そういう地域人材をつくっ
ていくこと
が最も大事だと思っ
ておりますので、産業分野においてもそういうことに心がけ
てまいります。
○議長(小田康文君) 5番●●原議員。
◆5番(吉原啓介君) 人材、本当に大事だと思います。公務員経験者ですね、もう行政の中でずっとマネジメント、いろんなものを広い視野で見たりし
てきた人たちの視点、それから外に出
て、マーケットにずっと携わりながら生き
てきた人たち、こういう人たちの本当に長所を生かし
て、いろんな発想でもっ
て市全体をよくし
ていくような、そんな動きをみんなで協力し
てやっ
ていければというふうに考え
ております。 先ほどの地域プロジェクトマネージャー制度、これなんかは非常に面白い制度だと思います。報酬上限をもう少し上げ
てやったほう
が、よりいい人材
が集まるとは思うんですけど、年間650万円だとちょっと厳しいかなというふうな、そんなふうには思っ
ております。ただ、これ使い方によっては非常に有効なものだと思います。 私も地域おこし協力隊を卒業するときに、この枠
が真庭市に
あるんだったら、ぜひやっ
てみたいというふうに思ったぐらいですので、こちらのほうも活用もぜひ前向きに検討し
てみ
ていただければというふうに思っ
ております。私を採用しろというふうに言ってるわけではございませんので、誤解なきよう。 時間も大分押し迫っ
てまいりました。市長
がいつも言われてるとおり、少子化対策、それから人口流出対策、全て根底として必要なのは経済施策だと思います。国の経済施策
が失敗で
あるというふうに市長はいつも度々とおっしゃられ
てますけども、国
が失敗してるんだったら、まず地方から、この真庭からモデルを示そうっていうぐらいの気概
があっても我々はいいんじゃないかというふうに思っ
ております。真庭は、ほかの地域ではコロナを理由にイベントなんかの自粛
が継続する中、今年夏の落合花火大会や今年秋の各地のお祭りなど、地域内のイベントもいち早く復活し
ております。その面では、地域に住まう人たちのつながりと心の豊かさ
が大きな財産だと思います。次は、地域の事業の活性化し
て、経済面での豊かさも実現すること、充実させること、これ
が重要だと思います。 先日、
一般質問のやり取りの中で、有元
総合政策部長もおっしゃっ
てましたけども、令和3年度の岡山県市町村別の1人当たり所得で、真庭市は県内27市町村の中で20位です。もっと上に行きましょう、豊かになりましょう、心も懐も。 以上で終わらせ
ていただきます。
○議長(小田康文君) これで5番吉原啓介議員の質問は終わります。 ここで換気のため休憩いたします。 再開は午前11時25分からとします。 午前11時16分 休憩 午前11時25分 再開
○議長(小田康文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、本日追加上程されました日程第2、議案第95号令和4年度(2022年度)真庭市
一般会計補正予算(第6号)についてを議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 太田市長。
◎市長(太田昇君) ただいま上程いただきました議案第95号令和4年度真庭市
一般会計補正予算(第6号)について、その概要を説明いたします。 このたびの
補正予算は、妊婦、子育て世帯に対し伴走型相談支援と経済的支援を一体的に実施する事業や、飼料価格高騰の影響を受け
ている畜産農家を緊急的に支援するための事業について
補正予算を計上するもので
あります。 一般会計で7,628万円を増額し、歳入歳出総額352億4,135万9,000円を計上し
ております。 以上です
が、詳細につきまし
て担当者から補足の説明をさせますので、御審議を賜り、適切な御議決をいただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(小田康文君) 市長の提案理由の説明
が終わりました。 補足説明を求めます。 金谷総務部長。
◎総務部長(金谷健君) 失礼します。 それでは、議案第95号令和4年度真庭市
一般会計補正予算(第6号)について補足説明をさせ
ていただきます。 予算資料のタブレット022です。令和4年度真庭市
補正予算概要説明書12月補正追加の2ページを御覧ください。 歳入では、国庫支出金及び県支出金で出産・子育て応援交付金を増額し
ています。 また、一般財源として財政調整基金繰入金を増額し
ています。 歳出では、衛生費において妊婦、子育て世帯に対する伴走型の相談体制を充実させるとともに、妊娠及び出生届出時に給付金を支給する出産・子育て応援はぐくみ給付金事業を増額し
ております。 また、農林水産業費では、国や県による支援の少ない粗飼料に関して市独自に支援を行う粗飼料価格高騰緊急対策支援事業を増額し
ております。 以上、議案第95号の補足説明とさせ
ていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(小田康文君) 補足説明
が終わりました。 それでは、これより質疑を行います
が、議案第87号から議案第95号までの令和4年度12月
補正予算9件の予算議案につきまし
ては、
予算審査特別委員会を設置しまし
て、そこで審査し
ていただく予定にし
ております。残りの議案18件につきまし
ては、各
常任委員会に付託される予定で
あります。 したがいまし
て、全ての議案について、本日は提案の理由などに対する総括的な質疑を行います。
一般質問、討論にならないようにお願いしたいと思っ
ておりますので、御協力をよろしくお願いいたします。 質疑は配信済みの日程順に原則1件ずつ行います
が、日程第22、議案第88号から日程第28、議案第94号までの特別会計及び企業会計の令和4年度12月
補正予算7件につきまし
ては一括質疑といたしますので、よろしくお願いをいたします。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) それではまず、日程第2、議案第95号令和4年度(2022年度)真庭市
一般会計補正予算(第6号)についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第95号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第3、議案第69号真庭市
個人情報保護法施行条例の制定についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第69号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第4、議案第70号真庭市職員の定年等に関する条例等の一部改正等についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第70号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第5、議案第71号真庭市
職員給与条例等の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第71号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第6、議案第72号真庭市
蒜山高原自然広場条例の制定についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第72号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第7、議案第73号真庭市
スポーツ施設条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第73号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第8、議案第74号真庭市
地域産業振興センター条例の制定についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第74号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第9、議案第75号真庭市コスモスの里特産品ふれあい
センター条例の廃止についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第75号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第10、議案第76号真庭市
三平山観光施設条例の廃止についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第76号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第11、議案第77号真庭市
農林漁業施設条例及び真庭市
中和地区農林漁業施設条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第77号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第12、議案第78号真庭市
都市公園条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第78号に対する質疑を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(小田康文君) 次に、日程第13、議案第79号真庭市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕