一宮市議会 > 2022-09-12 >
09月12日-04号

  • 雨水貯留管(/)
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  1. 一宮市議会 2022-09-12
    09月12日-04号


    取得元: 一宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 4年  9月 定例会               議事日程(第4号)                   9月12日(月曜日)午前9時30分 開議 1 一般質問について 2 報告第16号 専決処分の報告について 3 報告第17号 令和3年度愛知県一宮市水道事業会計継続費精算報告について 4 報告第18号 令和3年度愛知県一宮市病院事業会計継続費精算報告について 5 報告第19号 令和3年度愛知県一宮市水道事業会計決算に係る資金不足比率の報告について 6 報告第20号 令和3年度愛知県一宮市下水道事業会計決算に係る資金不足比率の報告について 7 報告第21号 令和3年度愛知県一宮市病院事業会計決算に係る資金不足比率の報告について 8 議案第61号 令和4年度愛知県一宮市一般会計補正予算 9 議案第62号 令和4年度愛知県一宮市国民健康保険事業特別会計補正予算10 議案第63号 令和4年度愛知県一宮市後期高齢者医療事業特別会計補正予算11 議案第64号 令和4年度愛知県一宮市介護保険事業特別会計補正予算12 議案第65号 令和4年度愛知県一宮市公共駐車場事業特別会計補正予算13 議案第66号 令和4年度愛知県一宮市病院事業会計補正予算14 議案第67号 令和4年度愛知県一宮市水道事業会計補正予算15 議案第68号 令和4年度愛知県一宮市下水道事業会計補正予算16 議案第69号 一宮市の議会議員及び長の選挙における選挙運動用自動車の使用及び選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例及び一宮市の議会議員及び長の選挙におけるビラの作成の公費負担に関する条例の一部改正について17 議案第70号 地方公務員法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理について18 議案第71号 一宮市職員の育児休業等に関する条例の一部改正について19 議案第72号 一宮市手数料条例の一部改正について20 議案第73号 一宮市地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正について21 議案第74号 水槽付消防ポンプ自動車売買契約の締結について22 議案第75号 電子黒板の売買契約の締結について23 議案第76号 損害賠償の額の決定について24 認定第1号 令和3年度愛知県一宮市水道事業会計決算の認定について25 認定第2号 令和3年度愛知県一宮市下水道事業会計決算の認定について26 認定第3号 令和3年度愛知県一宮市病院事業会計決算の認定について27 請願書(第23号、第24号)について出席議員(38名) 1番  木村健太   2番  尾関さとる  3番  本山廣次 4番  東渕正人   5番  大津乃里予  6番  鵜飼和司 7番  市川智明   8番  小林けいめい 9番  後藤美由紀 10番  宇山祥子   11番  渡部晃久   12番  島津秀典 13番  長谷川八十  14番  井上文男   15番  森 ひとみ 16番  河村弘保   17番  水谷千恵子  18番  中村かずひと 19番  高橋 一   20番  彦坂和子   21番  八木丈之 22番  竹山 聡   23番  岡本将嗣   24番  森 利明 25番  則竹安郎   26番  柴田雄二   27番  平松邦江 28番  西脇保廣   29番  高木宏昌   30番  伊藤裕通 31番  花谷昌章   32番  横井忠史   33番  渡辺之良 34番  浅井俊彦   35番  京極扶美子  36番  太田文人 37番  松井哲朗   38番  服部修寛欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定により出席した者   市長        中野正康   副市長       福井 斉   副市長       山田芳久   総合政策部長    皆元洋司   総合政策部参事危機管理監)   総務部長      長谷川伸二             堀 尚志   財務部長      善治正直   市民健康部長    河岸勝己   保健所長      子安春樹   福祉部長      橋本宜季   子ども家庭部長   野村雅昭   環境部長      岸 哲宜   活力創造部長    服部宙史   まちづくり部長   中川哲也   建築部長      勝野直樹   建設部長      佐藤知久   会計管理者     川瀬裕司   教育長       高橋信哉   教育部長      野中裕介   水道事業等管理者  小塚重男   上下水道部長    多和田雅也  病院事業部長    平松幹啓   消防長       後藤誠二事務局職員出席者   議会事務局長    神谷真吾   議会事務局次長(兼庶務課長)                              中村高規   議事調査課長    白木伸幸   議事調査課専任課長 加藤正樹   議事調査課課長補佐 中野栄治   議事調査課課長補佐 岩田直仁   議事調査課主査   鈴木章平   議事調査課主任   牧 健太---------------------------------------                             午前9時29分 開議 ○議長(八木丈之君) 出席議員が定足数に達しておりますので、ただいまより、本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付したとおりでありますので、これをもって御報告に代えます。 これより日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 通告順により、順次発言を許します。 32番、横井忠史君。     (32番 横井忠史君 登壇 拍手) ◆32番(横井忠史君) おはようございます。議長のお許しをいただき一般質問を、5年ぶりになりますが、させていただきます。 新型コロナウイルス感染症の陽性者も少し減少しております。日常の生活に戻れるように、皆さんに努力をしていただいたと思います。 一般質問に入ります。 今年の夏、梅雨は早めに明けた後、不安定な天候が続き、各地で豪雨による河川の氾濫や浸水被害が発生しております。一宮市の中でも、二級河川光堂川流域の最下流である萩原町東部及びその周辺地域は、過去から浸水被害に見舞われており、地域の住民の皆さんも雨が降るたびに非常に不安な思いを抱いており、私も含めて、一刻も早く対策を講じる必要性を日々感じているところであります。 そのような中にも、地域でもありがたいことに一宮駅から大和町南西部経由萩原町東南部公共交通であるi-バス大和町・萩原町コース、愛称ニコニコふれあいバスが運行されております。地元の熱い思いの下、平成19年から現在15年目になりますが、市と運行事業者の方の御努力とともに、交通協議会の皆様の御尽力並びに沿線団体各社の御理解と御協賛をいただいて存続しております。感謝申し上げます。 本日も、そのバスを利用して9月議会の傍聴にお出かけいただいております。 このi-バスについて、台風や突発的な豪雨などで浸水が起こった場合、運行の判断はどうなるのでしょうか。その場合、利用者への周知の仕方もお尋ねいたします。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 運行する上で危険と判断される場合は、運行事業者と協議の上、中止とすることとなります。この場合、運休情報につきましては、ウェブサイトにて御案内をいたします。 ◆32番(横井忠史君) 昨今、テレビ等の緊急速報で、大雨の影響により鉄道等の運転を見合わせているとの情報をよく目にいたします。地域の足として重要な役割を果たしているi-バスの運行が、浸水被害により運行が中止されることのないよう、切に願うところであります。 ただ、台風が接近しているような時でも、バスで出かけなければならないケースはまれにあろうかと思います。ゲリラ豪雨や突発的な要因での運休には注意をして利用していただきたいと存じます。 それでは、地区計画についてお尋ねいたします。 現在、東海北陸自動車道一宮稲沢北インターチェンジの南西部において、地区計画による開発で都市計画決定の手続がなされ、田んぼが埋め立てられ、企業誘致のための整備が進められています。 この地区計画に基づく施設整備の進捗状況について教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 一宮稲沢北インターチェンジ西部地区計画については、令和3年4月1日に都市計画決定をさせていただきました。現在は、開発事業者により地区計画の区域内における道路及び水路については整備が済んでおり、予定どおり進んでいると聞いております。 ◆32番(横井忠史君) 順調に進んでいるようで安心いたしました。周辺町内会とも連絡を常に取りつつ進めていただくようお願いいたします。 9月以降のこの時期は台風の発生が多く、ゲリラ豪雨も心配され、浸水被害がより大きくなることも懸念されます。何事もなければそれに越したことはないのですが、この地区計画における雨水対策の方針について教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 雨水対策の方針については、市街化調整区域内地区計画運用指針に示されており、それに基づき、地区施設である雨水調整施設については、排水先の河川管理者である愛知県と協議し、必要な対策を適切に行うこととなっております。 ◆32番(横井忠史君) 排水先の光堂川の河川管理者である愛知県及び市と事業者との3者で十分な対策を運用指針の下で行っていただいていると理解いたしました。 では、具体的な雨水の対策としてどのような対策が講じられているのでしょうか。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 地区計画などの開発行為については、雨水が地中に浸透するのを妨げる行為である雨水浸透阻害行為と位置づけられ、これに伴う愛知県による流出抑制対策の技術基準に基づき、対策を実施しています。 具体的には、3年に1回程度の降雨におけるピーク時に放流先の河川があふれないよう、また、30年に1回程度の降雨におけるピーク時に開発前より多く雨水が流れ出さないよう、地下貯留槽や透水性舗装などを整備するものです。 ◆32番(横井忠史君) 基準に基づき地下貯留槽や透水性舗装などが整備され、適正な雨水流出抑制対策が講じられていることがわかりました。 浸水対策ハード対策として重要なのは、河川の改修に尽きると思います。 それでは、河川整備などの現状について教えてください。 ◎建設部長佐藤知久君) 河川整備などの現状について、御説明いたします。 平成22年に愛知県にて日光川の洪水の一部を木曽川に排水する放水路の整備が完了し、供用開始がされ12年になります。この放水路は、明地地内から広口池を経由して西中野排水機関から排水され、日光川の水位を下げて流域の水害を防ぐ重要な施設でございます。 通常は、日光川が規定の水位になると木曽川への排水が行われる仕組みでございますが、市内で浸水被害が発生している場合など、既定の水位に達しなくても特例的に放水路を稼働していただけるよう、市から県へ要請しております。 また、天気予報、特に台風情報や雨雲レーダーなどにより豪雨と予想された場合には、事前に建設部職員にて浸水被害が想定される地域などにある樋門について、下流に水が流れやすいよう操作するなど、豪雨に備えております。 ◆32番(横井忠史君) 日頃から雨雲レーダー等を注視するとともに水路の樋門などの操作等をしていただき、浸水被害が減少するよう活動されているとのこと、感謝いたします。 光堂川の最下流は本格改修が大変難しい中、新堀川が光堂川から日光川へ排水のショートカットの役割を果たしつつ、夏場においては農業用利水も兼ねており、一定の水位を確保しながらの操作となります。柔軟な対応が必要不可欠で、操作の連携が地元といかにうまくいくかにかかっておりますので、引き続き万全の態勢でお願いいたします。 河川整備などの今後の計画についてはいかがでしょうか。 ◎建設部長佐藤知久君) 河川整備の今後の計画について御説明いたします。 愛知県の建設局で事業が2件ございます。 まず、1件目が木曽川町地内でございますが、日光川の中流部の水位を低下させることを目的として、野府川から木曽川に排水する日光川2号放水路の整備に着手しております。 2件目は光堂川でございますが、今年度も引き続き川の流下能力を向上させるための工事を行う予定と聞いております。 さらに、県の農林基盤局の事業では、光堂川用悪水路の水を新堀川へ流すバイパス水路を設置する事業が計画されており、愛知県とともに、関係する町内に事業の説明を行っています。事業を早期着工できるよう、引き続き調整を進めてまいります。 ◆32番(横井忠史君) 近年の雨の降り方は特に異常で、行政のハード対策のみでは限界があると考えられます。広報紙9月号の4ページ目には風水害への備えについて掲載されており、被害を少しでも軽減するために、こういったことを日頃から準備することも重要であると思います。 下段には洪水ハザードマップについての記載があり、以前、令和3年4月に市内全戸配布いただいておりますが、こういった、議長のお許しをいただいて差し込ませていただきました。こちらが表で、こちらが裏面になります。非常に大きくて、自分の地域がどうなっているか、ちょこっと心配であります。 この洪水ハザードマップを今回改めて見直しますと、例えば萩原いきいきセンター、昔の老人福祉センターと呼ばれていたところでありますが、この付近を確認しますと、濃いピンクと薄いピンク色が混在しています。洪水ハザードマップをどのように見ればよいのか、簡単に説明をお願いいたします。 ◎建設部長佐藤知久君) 洪水ハザードマップは、堤防の決壊や河川の氾濫などにより浸水が想定される範囲と緊急避難場所などの施設を示したものでございます。各河川全体に想定し得る最大規模の降雨、いわゆる1000年に1回程度の大雨が降るとした想定でシミュレーションしたものになります。 濃いピンクが浸水深3メートルから5メートル、薄いピンクが0.5メートルから3メートルでございます。この水深は、現況地盤の高さからの水深でございます。例えば、現在地での浸水深を仮に2.5メートルとしますと、薄いピンク色となります。その周囲に水田が位置し高低差が1メートルあるとすると、水田の浸水深は3.5メートルとなり、濃いピンク色になります。すなわち、近隣の水位が同じであっても、現況地盤の高さによって水深に差が出るということであります。 なお、洪水ハザードマップの見方につきましては、一宮市のウェブサイト上で説明動画を令和4年6月から公開しておりますので、ぜひ御覧いただければと思います。 ◎総合政策部参事危機管理監](堀尚志君) 洪水ハザードマップには、水深と共に避難所も掲載されております。日頃から、避難所がどこにあるか、あるいは防災情報の入手の方法や持ち出し品について事前に確認し御家族で話し合うなど、いざというときに備えていただくようお願いいたします。 また、既に道路冠水が生じているときなどは、外へ出ること自体が危険な場合がございますので、自宅の2階以上へ避難することも有効となります。 ◆32番(横井忠史君) 洪水ハザードマップについて、表面は想定最大規模の降雨、または堤防の決壊による洪水時の水深を表していることが分かりました。裏面は、洪水や内水による浸水の説明もあり、想定最大規模以外の浸水想定区域図も記載されております。 1つは木曽川浸水想定区域図で、100年から200年に1回程度の大雨による洪水によるもので、もう1つが日光川・新川浸水想定区域図、100年に1回程度の大雨による洪水や内水氾濫による浸水想定も明示されております。 これに対する対策はどのようになっているのか、お尋ねいたします。 ◎建設部長佐藤知久君) 平成25年に策定した一宮市総合治水計画に基づき、順次対策を講じてまいります。それに加え、あらゆる関係者が共に対策に取り組む、流域全体で行う流域治水を推進していく必要がございます。 ◆32番(横井忠史君) 総合治水計画が改訂されてから約10年ということで、洪水のみならず内水に対しての認識と今後の対応策をよろしくお願いいたします。 また、光堂川用悪水路の水を新堀川へ流すバイパス水路には貯留機能もあり、とても重要な対策だと思いますので、ぜひこちらも進めていただきたいと存じます。 最近の大雨の状況から、常日頃から災害に関し家族で話し合い、準備をすることが必要だと強く感じました。洪水ハザードマップなどを参考に、備えること以外に市民レベルでできる対策として、貸出し土のうの活用や雨水タンクなどの設置があると思います。雨水タンクの設置については、ホームセンターでも販売されており、流行のDIYで簡単に家庭に設置することができます。この雨水タンクなどの設置について、市は補助していただいておりますが、状況はいかがでしょうか。
    建設部長佐藤知久君) 浸水対策施設の設置につきましての補助制度が始まった平成14年から令和3年度末までで、約1,400立方メートルの雨水を市民の皆様に貯留していただいております。雨水タンクにおきましては、より多く設置していただけるよう、令和3年から補助率を75%から90%へ引き上げております。 市民の皆様のお力もお借りしながら、流域全体での対策が必要でございます。 ◆32番(横井忠史君) 約1,400立方メートルの貯留量ということ、50メートルプールが1,125立方メートルですので、今後設置普及に努めていただき、雨水の出し入れができれば、洪水、浸水の軽減策の一助となります。民間での治水対策としてのためる対策、備える対策も有効であることが分かりました。 近年の自然災害の被害は、時に事前の予測とはかけ離れており、しばしば各地で甚大な被害をもたらしています。天から降る雨は止めようがないので、自治体からの情報供給を地域で生かし、被害軽減につなげればと願っております。 しかし、何よりハード対策である抜本的な河川の改修が必須だと考えております。 光堂川の早期改修、新堀川へのバイパスの整備等、市も愛知県と一体となって事業の推進に努めていただき、市民の皆様の安心、安全につなげていただきますようお願いし、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(八木丈之君) 一般質問を続けます。 14番、井上文男君。     (14番 井上文男君 登壇 拍手) ◆14番(井上文男君) 議長のお許しをいただきましたので、横井議員に引き続き一般質問をさせていただきます。 私が住む萩原町は、古くは美濃路街道の宿場町として栄え、今、萬葉公園等もあり、歴史、文化に恵まれ、古くから多くの方が住むまちです。名鉄尾西線は約15分おきに走り、国道155号、西尾張中央道も通っており、名神高速道路へのアクセスも一宮西インターチェンジ東海北陸自動車道へのアクセスも一宮稲沢北インターチェンジがあり、とても住みやすい環境であります。交通の便のいい環境であります。 また、この先も新濃尾大橋の開通、北尾張道路の開通も控えており、未来に向け、多くの方が住み続けることができる環境であると思っております。 また、工業団地、大手食品会社も数社あり、最近では大手物流倉庫もできており、多くの方が働くことができるまちでございます。 ただ1つ残念なことは、市街化調整区域であるということであります。未来の一宮市を考えたときに、この萩原町をより住みやすい、住みたいまちにしていかなければなりません。 本日は、萩原町交通協議会の皆様も横井議員一般質問、そして続く私の一般質問を傍聴に来ていただいておりますので、今日は地域交通からの目線で質問をさせていただきます。 さて、萩原町におきまして、今、述べさせていただきましたけれども、萩原町連区交通協議会を設け、どうしたら地域の交通を守れるか、どうしたらもっとニコニコふれあいバスに乗っていただけるかを話し合い、また、イベントなども開催していただいております。 最近では、8月23日にここの場所で小学生を対象に、市議会を身近に感じてもらう一宮市議会体験ツアーを企画し、その交通手段としてニコニコふれあいバスを利用してもらいました。子供たちには、市議会やバスに関心を持ってもらえたと思っております。 また、10月30日には萩原町連区交通協議会の15周年記念感謝デーを開催し、地域交通の大切さや今後の発展に関わる企画を開催する予定と聞いております。 このように、地域ではバス路線を維持するため、バスのよさを知ってもらい、利用者を増やす活動を行っております。これからも萩原町を発展させ、萩原町の人口を増やすことで、バス利用者も増えていくような取組をしていきたいと考えております。 そのために、取組の1つとして、公共交通の充実が考えられます。 初めに、萩原町の現在の公共交通事情について、教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 萩原町には、名鉄尾西線が通っており、萩原駅と二子駅があります。市で運行していますi-バスにつきましては、2つのルートが通っていますが、1つは主に尾西地区を運行する尾西南コースであり、萩原駅の西口に接続しております。もう1つは、議員からお話がございましたニコニコふれあいバスと呼ばれている大和町・萩原町コースでございまして、一宮駅から萩原町への東部を回るルートとなっております。そのほか、i-バスミニの運行をしております。 ◆14番(井上文男君) ただいまお答えいただきましたとおり、ニコニコふれあいバスは、一宮駅から萩原町東部までの路線となっております。萩原町北西部については、萩原駅及び一宮駅へ向かうバスがありません。 公共交通の充実として、ニコニコふれあいバスの萩原駅への接続が必要と考えておりますが、接続させる上での問題点を教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 萩原連区交通協議会におかれましては、地域の交通について熱心にお考えをいただいており、また、i-バス運営に御支援をいただき、大変ありがたく感じております。 萩原駅にi-バスのニコニコふれあいバスを接続させるためには、地域の合意形成が必要となります。また、バスの停車スペースの確保の検討、さらに、萩原駅の利便性の向上を図るためには、萩原駅の東側に改札口が必要になると考えております。 ◆14番(井上文男君) それでは、名鉄萩原駅東口改札口を設けるにはについてに移らせていただきます。 私自身は、この萩原町を発展させるには、萩原駅の東側に改札口を設けることが必要不可欠と考えておりますが、いかがでしょうか。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 電車とバスの乗り継ぎの利便性を考えると、駅改札口付近までバスでアクセスできることが望ましいと考えております。 議員のお考えの萩原駅の東側に改札口を設置するには、萩原駅の東側にバスの停車スペースを確保するとともに、駅の東側から乗り降りなどできるように、駅の改築の検討が必要と考えております。そのためには、鉄道事業者である名古屋鉄道株式会社の協力が必要不可欠となります。 ◆14番(井上文男君) 私自身は、名鉄の協力を得るには、萩原駅の東側の駅前開発が必須と考えております。駅前を開発する手法としましては、地区計画制度を活用することが有効な手段の1つであると考えています。 そこで、地区計画についてお伺いしたいと思いますが、その前に、まず萩原町のまちづくりにおいて市はどのように考えているのか、お聞かせください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 萩原町のまちづくりについては、土地利用・市街地整備の方針として、鉄道駅周辺地区において、地区計画制度を活用した良好な居住環境の形成を推進することとしております。また、萩原町出張所周辺地区については、市の都市計画マスタープランに地域生活拠点として位置づけており、地区計画制度などの活用により、地域の交流・憩いの場として、都市機能の維持・充実を図ることとしております。そして、既存集落においては、ゆとりある居住環境の形成に向け、一団のまとまりある農地を保全するとともに、地区計画制度の活用による良好な居住環境と景観の保全を図る方針としております。 ◆14番(井上文男君) 鉄道駅周辺地区において、地区計画制度を活用した良好な居住環境の形成を推進するとの答弁がありました。 地区計画制度は、公共施設の面的整備を計画的に行えるため、萩原駅周辺地域にも適用できれば、萩原町全体の発展につながり、よりよい整備手法と考えています。 それでは、市街化調整区域における住居系の地区計画制度について教えてください。また、あわせてその基準、要件についても教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 市街化調整区域地区計画制度においては、秩序ある土地利用の観点から、地区計画を策定するための基本的な事項及び一宮市の特性を考慮した類型別の基準、類型には住居系、工業系、地域振興系とございますが、これら類型別の基準を示した市街化調整区域内地区計画運用指針を定めております。なお、住居系地区計画の場合、鉄道駅周辺型、地域拠点型、既存集落保全型の3つのタイプがございます。 運用基準には、いずれも面積1ヘクタール以上20ヘクタール未満のおおむね整形な区域、接続先道路幅員6.5メートル以上、地区内道路幅員6.0メートル以上などの基準が示されており、地区内の土地所有者の同意などを要件としております。 ◆14番(井上文男君) ここで、先ほど萩原駅の東側にバスの停車するスペースの確保が必要との答弁がありましたが、萩原駅の東側には駅前広場が都市計画決定されております。この概要について教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 萩原駅の東側から国道155号に向かう都市計画道路萩原駅前線の一部として、面積約700平方メートルの駅前広場が昭和46年に都市計画決定されております。 ◆14番(井上文男君) この駅前広場の整備を地区計画と一体で行うことで、バスが停車するスペースの確保につなげることはできないのでしょうか、お尋ねします。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 地区計画の制度を活用するには、都市計画決定されております駅前広場の計画と整合を図る必要がありますし、地権者の合意形成も必要となります。また、駅前広場の整備における名古屋鉄道株式会社の協力のほか、萩原駅の改築などが必要と考えられるため、その整備手法については研究をしていきたいと考えております。 ◆14番(井上文男君) 私なりにこれまでのお話をまとめますと、萩原駅の東側にバス停を設けるには、萩原駅の東側に改札が必要であり、その協力を名鉄から得るには、地区計画制度を活用した萩原駅の東側の開発が必須となります。そして、この開発に併せ駅前広場を整備すれば、バスの停車するスペースが確保できるかもしれません。 萩原町を地域生活拠点の1つとして維持・充実を図るには、地区計画による駅前開発と改札口の設置、そしてバス路線の接続、バスの停車スペースの確保と一体となって取り組んでいく必要があることになります。 それでは、最後の項目に移ります。今後どうしていけばいいのかについて質問をいたします。 地区計画による駅前開発、改札口の設置、バスの停車するスペースの確保など、これから取組を一体で進めるのがよいことが分かりましたが、私たち萩原町の住民は今後どうしていけばいいのか、お尋ねをいたします。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 萩原町の住民の皆様におかれましては、地区計画による駅前開発に向けた合意形成のほか、駅前広場の整備や駅の改築については鉄道事業者の協力が必要不可欠となりますので、鉄道事業者にも地元の声を届けていただければと考えております。そのためには、住民自らが地域を支える活動を行っていただき、その機運、そして、まちづくりへの熱意を高めていただくことが必要ではないかというふうに考えております。 ◆14番(井上文男君) 萩原町の住民の皆様の地域を支える活動及びその機運、そしてまちづくりへの熱意が必要ということですが、市として、萩原町連区交通協議会や住民の皆様に対するサポート、支援等をしていただき、萩原町が発展するように導いていただきたいと思います。 それでは、最後に、市がこれから向かっていく公共交通の方向性を示した第3次一宮市公共交通計画について質問をいたします。 現在策定作業中と思いますが、現在の状況を教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 公共交通計画の策定についてですが、公共交通の課題を検討する組織である地域公共交通会議に、市は計画の策定の依頼をしております。この会議と名古屋大学が策定支援業務の契約を締結し、現在、策定に向け検討しているところでございます。 また、8月上旬に全町会長宛てにアンケート調査を送付させていただき、地域の御意見をお聞きしているところでございます。 今後は、名古屋大学とアンケート調査結果を分析しながら、必要に応じて地域の実情をお聞きする機会を設けたいと考えております。 萩原連区交通協議会におかれましては、地域の交通課題について活発に議論されておられますので、ぜひ御意見を伺いにまいりたいと考えております。 ◆14番(井上文男君) 今の問題、課題を改善することも当然必要ですが、未来を見据え、今後何が必要か、どうしていかなければいけないのかということをしっかり議論していくことが必要です。そして、その地域をよく知っているその地域に住む人が自分たちの地域の未来をしっかり考えていくことが必要であると思います。 これからもしっかり議論をして行政に提案をさせていただきますので、ぜひ耳を傾けていただくことをお願いいたしまして、これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(八木丈之君) 暫時、休憩いたします。                            午前10時6分 休憩                            午前10時15分 再開 ○議長(八木丈之君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 20番、彦坂和子さん。     (20番 彦坂和子君 登壇 拍手) ◆20番(彦坂和子君) では、通告に従いまして、私の一般質問を行わせていただきます。よろしくお願いします。 まず、1項目め、インボイス制度導入とシルバー人材センターについて。 政府は、2023年10月から消費税のインボイス制度を実施しようとしていますが、インボイス制度の問題点を市民の皆さんと考えたいと思っています。 最初の(1)インボイス制度導入と地域経済への影響についてです。 インボイス制度は、適格請求書等保存方式といいます。インボイスとは、税務署の登録番号がついた領収書や請求書のことです。これがないと、仕入れや経費の消費税が引けなくなるため、取引先は下請業者にインボイスの発行を求めているのです。税を抜いた年間売上額が1,000万円以下の事業者は、消費税の納税の免除を受けることができます。これを免税事業者と言います。今後、免税事業者は、インボイス適格請求書を交付することができなくなります。 消費税は、売上から仕入れや経費を差し引いた付加価値、いわゆる利益に課税されます。仕入れや経費に含まれる消費税を差し引くことを仕入税額控除と言います。インボイスがなければ、仕入税額控除が認められないため、免税業者と取引をする課税業者の消費税負担が増えることになり、登録業者以外とは取引しない業者も出てくる可能性が十分にあります。 また、インボイス制度導入に伴う事務などの負担増も大きな懸念材料となっています。 インボイス制度の内容はとても複雑ですので、その一部分について少しスライドで紹介をしたいと思います。 スライドをお願いします。 まず最初は、現在インボイス制度導入前ですが、例えば、建築業を営む免税事業者が取引先の課税事業者、真ん中にあります課税事業者から800万円プラス80万円の消費税で取引をして、消費者に3,000万円プラス300万円の消費税で売り上げますと、300万円から80万円を差し引いた220万円が税務署への消費税納入額です。 これは、インボイス制度導入がされるとどうなるのか。同じ免税事業者が取引先の課税事業者から800万円で取引をしますと、免税事業者は消費税を取ることができなくなり、消費税納入額は300万円となります。また、課税事業者も消費税納入額を減らすことはできなくなります。 スライド、ありがとうございます。 免税事業は、課税事業者と取引ができなくなる可能性があり、免税事業者が排除されないために、消費税額が記載された領収書があれば仕入税額控除を受けることができます。しかし、年収1,000万円どころか100万円、数十万円の人に課税事業者になって消費税の申告や納税をして発行の事務も負担をしてと言っても、とても無理なことです。 しかし、インボイスがなければ取引先の消費税納税額が増えてしまうので、消費税分だけ報酬を減らすこととなり、収入が10%減額になる懸念もあります。 そこで、質問をさせていただきます。 インボイス制度導入により、多くの事業所、事業主、市民が様々な影響を受けることが想像できます。個人事業主及びその取引相手にとっては、新たな消費税負担や事務作業の負担が増えることになり、個人事業主の中には廃業を検討していらっしゃるという方も聞いています。 インボイス制度導入は、地域経済にどのような影響があると考えてみえるのでしょうか、お聞かせください。 ◎活力創造部長(服部宙史君) 消費税の適格請求書等保存方式、インボイス制度と呼ばさせていただきますが、これは議員御説明のとおり、制度導入に伴い、消費税の課税業者は、仕入税額控除の手続に消費税率が何パーセントか明示した適格請求書が必要なってまいります。課税売上高が1,000万円未満の中小企業者や個人事業主の方はインボイス制度の対象外のため、本来は対応は不要でございますが、課税事業者と商取引していた場合、当該課税事業者から適格請求書を発行していないので仕入税額控除ができないといって取引相手を替えられてしまうということが心配されます。その対応として、新たに課税事業者として登録することは可能でございますが、その場合は、御説明のとおり消費税を負担しなければならなくなるというようなことでございます。 このように、インボイス制度は、課税事業者だけではなく、対象外となる中小企業者の皆さんにも大きく影響を及ぼすが懸念され、市としてはその動向を注視する必要があるというふうに考えているところでございます。 ◆20番(彦坂和子君) では、続きまして、2つ目のインボイス制度導入と一宮市シルバー人材センターについてお伺いいたします。 一宮市シルバー人材センターの法的な位置づけと目的、また一宮市と一宮市シルバー人材センターの関係について教えてください。 ◎福祉部長(橋本宜季君) 一宮市シルバー人材センターは、公益社団法人でございます。同センターの目的は、定年退職後等において、臨時的かつ短期的な就業を通じて自己の労働能力を活用し、自らの生きがいの充実や、社会参加を希望する高齢者の就業機会の増大と福祉の増進を図るとともに、高齢者の能力を生かした活力ある地域社会づくりに寄与することでございます。 また、同センターは市の外郭団体ですが、独立した法人でございます。 ◆20番(彦坂和子君) 1月20日、シルバー人材センターから一宮市議会に提出されましたシルバー人材センターに対する支援を求める陳情書の中に、「インボイス制度が導入されると、免税事業者であるセンターの会員はインボイスを発行することができないことから、センターは仕入税額控除ができなくなり、新たに預かり消費税分を納税する必要があります。しかし、公益法人であるセンターの運営は収支相償が原則であり、新たな税負担の財源はありません」と書かれています。 インボイス制度導入で、シルバー人材センターや約1,000人と言われます会員にどのような影響があるか、考えてみえますでしょうか。 ◎福祉部長(橋本宜季君) 制度導入により、一宮市シルバー人材センターは、新たな税負担の確保のため受託事業の料金の値上げ、またはシルバー会員の配分金の引下げなどについて、関係者への影響を考慮して検討されることと存じます。 ◆20番(彦坂和子君) 一宮市シルバー人材センターによると、インボイス制度導入によるシルバー人材センターの新たな負担の試算は、年額で約3,200万円と言われています。シルバー人材センターは公益社団法人で、利益を上げる団体ではありません。 また、シルバー人材センターの受託事業のうち約4割が一宮市の発注、例えば公園や駐車場、自転車置き場の管理などです。このことで言えば、一宮市はシルバー人材センターの運営を支えているとも考えます。 今後、作業料金等が値上がりすることもあるかと思いますが、この点について市はどのようにお考えでしょうか。 ◎福祉部長(橋本宜季君) 従来から、地方自治法施行令の規程に基づき、シルバー人材センターとは随意契約によることができるため、必要に応じ発注等を奨励してまいりました。 今後も同様に運営を支えるべく、シルバー人材センターとの契約を奨励していきたいと考えています。 ◆20番(彦坂和子君) シルバー人材センターの安定的な事業運営のために、引き続きの対応をよろしくお願いいたします。 日本共産党はインボイス制度導入について反対の立場ですが、影響を受ける事業者、また多くの経営者団体などからも、中止や延期を求める声が広がっています。 活力創造部長の先ほどの答弁、インボイス導入は対象の課税事業者だけでなく、中小企業等にも影響を及ぼすと懸念しますということでした。ぜひ一宮市からも国に対して中止や延期をしてほしいとの声を上げてほしいと思います。 また、制度の内容が分かりづらく、市民の中には知らない人も多いのではないでしょうか。インボイス制度について市の広報で周知をする、また市民からの相談窓口を庁内に設置することや相談先を周知するなど、ぜひ求めさせていただきます。よろしくお願いいたします。 続きまして、2項目め、第3次一宮市公共交通計画策定について。 これまで多くの議員が公共交通について質問をされてきました。本日も私の前の2人の議員がその内容について取り上げられてみえました。私は、今回、第3次一宮市公共交通計画策定の新たな動きについて取上げをさせていただきます。 まず、私の地元、葉栗地域の声を紹介させていただきます。 名鉄バスについては、光明寺線をJR木曽川駅まで延ばしてほしい。路線の存続をしてほしい。また、i-バス運行については、木曽川・北方コースが一部走っているけれども、一方通行なので利用しにくい。往復運行にしてほしい。i-バスミニについては、停留所はありますが使いづらく、利用者がいません。葉栗はスーパーがなく買物が不便なので、直接スーパーに行けるようにしてほしい。葉栗は木曽川町に隣接しており、木曽川市民病院、木曽川体育館、地域包括支援センター、北保健センターに行けるようにしてほしいという声があります。 そして、免許証返納後に改めて公共交通の大切さを感じる高齢者も多く、市内の各地域で公共交通の拡充を求める声があると考えます。 そこで、まず質問をさせていただきます。 初めに、市の公共交通の現状としまして、市内のバスの路線数及びⅰ-バスミニの停留所の箇所数を教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) i-バスが6コース、名鉄バスが16路線、i-バスの支線的な役割であるi-バスミニの停留所は45か所ございます。 ◆20番(彦坂和子君) では、市内で多くの路線が整備されているということですが、この公共交通網の整備は、一宮市公共交通計画に基づいて進められてきたものだと考えています。 この一宮市公共交通計画のこれまでの変遷について教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 一宮市公共交通計画の変遷についてですが、鉄道やバスなどの公共交通が都市を支える生活基盤として整備され、利用者にとって体系的な公共交通ネットワークを構築されることを目的として、平成24年3月に第1次公共交通計画を策定しております。その後、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく地域公共交通総合連携計画として位置づけるため、平成25年8月に計画の改訂を行っております。 さらに、当該法律の改正に基づく地域公共交通網形成計画として位置づけるため、平成28年2月、再度計画の改訂を行っております。 平成30年度から5か年計画の第2次公共交通計画では、第1次計画で整備した市内の公共交通ネットワークを基本としながら、バスではカバーできない、路線から離れた交通不便地域の移動手段を確保するため、予約制の乗合タクシーをⅰ-バスミニとして本格運行を始めました。 そして、現在、第3次公共交通計画の策定に向け、検討を進めているところでございます。 ◆20番(彦坂和子君) 先ほどの井上議員の質問にもありましたけれども、第3次公共交通計画の策定作業がされている中で、8月上旬に市内の各町会長宛てにアンケート調査を実施されておりますけれども、アンケート調査の目的と発送数、調査結果の活用方法について教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) まず、アンケート調査の目的でございますが、地域にとって望ましい公共交通を検討するため、現状の公共交通の利用状況や地域のニーズ、将来にわたる課題を把握することを目的としております。 町会長宛てに発送したアンケート調査数につきましては、815通になります。 また、調査結果の使い方につきましては、地域の特性などを把握し、計画策定の参考とさせていただくものでございます。 ◆20番(彦坂和子君) 今回のアンケート調査は、市内の各町会長宛てになっていました。何か別の方法でも、例えば地域のニーズや市民の声を聞く機会をつくってほしいと思いますが、その予定はあるのでしょうか。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 地域のニーズや課題の調査については、今回のアンケート調査とは別に実施する予定でございます。今後、アンケート調査を分析し、調査方法や御意見を伺う機会を検討してまいりたいと考えております。 ◆20番(彦坂和子君) それでは、来年度からの5年間の第3次公共交通計画の策定の進め方について、改めて教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 第3次公共交通計画については、現在、アンケート調査を実施し、策定に向け検討しているところでございます。 今後、必要に応じて地域の実情をお聞きする機会を設けるとともに、交通事業者や関係官庁と協議を行う予定でございます。 その協議結果を踏まえた第3次公共交通計画の素案を策定いたします。この素案については、パブリックコメントを実施し、広く市民の皆さまより御意見をいただく予定でございます。その後、いただいた御意見を地域公共交通会議で協議検討していただき、最終的な第3次公共交通計画を策定する予定でございます。 ◆20番(彦坂和子君) 今後さらに高齢化が進み、免許証返納者も増え、地域公共交通の重要さが増していきます。住民が買物や病院に安全に移動することは、健康で文化的な生活を営む上で欠かせないものです。バス停まで移動することが大変で、自宅まで迎えに来てほしいとの声もあります。i-バスミニの拡充なども含めて、福祉課や高年福祉課なども交えて、高齢期も安心して暮らせるまちづくり、障害のある方など交通弱者も安心して暮らせるまちづくりを進める立場で、ぜひ今回の第3次公共交通計画の策定の検討をよろしくお願いいたします。 では、続きまして、令和4年度第1回一宮市学校給食審議会を傍聴してに移ります。 これまで学校給食審議会が開催されるたびに傍聴をしてまいりました。発育盛りの子供たちにとって、学校給食の果たす役割が大きいと考えるからです。 では、最初の質問。 8月30日に開催されました今回の学校給食審議会の議題と審議内容を教えてください。 ◎教育部長(野中裕介君) 8月30日の学校給食審議会の議題は、学校給食費の改定についてでございました。 学校給食費につきましては、ここ数年、学校給食審議会において議題となっておりましたが、令和4年7月、昨今の食料品価格の急騰を受け、教育委員会から審議会に対し、給食費の改定についての諮問がありました。これを受けまして、今回の審議会では、前回給食費の改定があった平成27年度以降の食材価格の変動について、関係資料等を用いて話し合われ、諮問に対する答申案が確定いたしました。 また、その他の議題としましては、事務局から、新たな共同調理場の整備の進捗状況の報告がなされたところです。 ◆20番(彦坂和子君) 昨年の審議会で既に給食費の引上げについての審議があり、今年度、この2022年度の引上げは行わないとのことでした。審議会委員は13人ですが、今回の諮問について、全員が給食費改定の諮問を了承されたということだと思います。 では、給食費につきましては、2023年、来年の4月1日から、現在、小学校、中学校でそれぞれ250円、285円の保護者負担を、小学校で35円増額の285円に、中学校で40円増額の325円といった内容でした。 この給食審議会の開催以降の給食費改定のスケジュールを教えてください。 ◎教育部長(野中裕介君) 給食審議会で決定した意見は、教育委員会へ報告されます。教育委員会においては、報告を受けた後、慎重に審議をしてまいります。 そして、教育委員会で来年4月からの値上げが決まりましたなら、適切な時期に議員の皆様をはじめ保護者の皆様、関係者などへお知らせしてまいります。 ◆20番(彦坂和子君) 値上げが決まったらお知らせするとのことですが、教育委員会で給食費が議論されるその前に、保護者や市民から直接意見を聞く機会はないのでしょうか。事前に保護者や市民を対象とした説明会の開催を求めます。 成長期の適切な栄養摂取や健康の保持増進など、学校給食の目的を共有し、食材費や物流費高騰の価格動向など、引上げの根拠とする資料も示して説明責任を果たすべきと考えますが、いかがでしょうか。 ◎教育部長(野中裕介君) 給食費につきましては、子供たちに必要な栄養価等を考慮した上で、それらを満たすために食材購入費用は一体幾らが適切なのかといった観点で議論され、決定されます。 学校給食審議会には、保護者の代表者をはじめ給食主任の先生や栄養教諭等も委員として参加していただいております。そういった視点から、適切な給食費が幾らかを十分検討いただいたと認識しております。 ◆20番(彦坂和子君) 仮に事前に説明会が開かれなかった場合でも、値上げが決まった後ででも説明会を開催していただきたいと思っています。私は、開かれた行政、行政の責任として、この何らか給食費改定の説明会を開催すべきと考えます。 また、値上げが決まったら保護者へお知らせするとありましたけれども、どのようにお知らせをされるのでしょうか。 ◎教育部長(野中裕介君) 対象となる保護者へのお知らせといたしましては、学校を通じて配布する文書等を活用して御説明させていただくことを考えております。 ◆20番(彦坂和子君) 最後の質問になりますけれども、このとおりの値上げとなりますと、例えば月に20回の給食があった場合、小学生は35円×20日で700円、中学生で40円×20日で800円の新たな引上げとなります。2人で1,500円の負担増になります。 また、年間190回の給食があった場合では、年間で小学生で6,650円、中学生で7,600円、14%増の大幅負担増となります。子育て世代への支援のため、せめて今回の値上げ額、物価高騰分を公費で補助していただきたいと私は考えていますが、いかがでしょうか。 ◎教育部長(野中裕介君) 学校給食法第11条の規定では、学校給食に要する経費のうち、食材費につきましては保護者の負担とするとなっております。 また、従前より、経済的な理由により給食費の支払いが困難な家庭には、就学援助制度の利用を勧めているところでございます。 いずれにいたしましても、給食費の改定につきましては、審議会において答申案が決まっただけでございますので、教育委員会で議論する前でございますので、答弁は控えさせていただきます。 ◆20番(彦坂和子君) 私は、6月議会で、給食費の無償化、一部補助を求めさせていただきました。そして、今回、保護者の負担軽減対策として、小・中学校の給食費を2か月間無償とする予算が9月議会に提案されています。一宮市は、保護者の負担軽減について理解を示されているものと考えます。 2023年4月からの引上げとなれば、少なくともその値上げ額について前向きに検討をしていただいて、公費負担の検討をされるものと期待しています。よろしくお願いいたします。 続きまして、最後の質問に移ります。 子供医療費18歳年度末まで無料に。 実は、中学生の子供を持つ子育てママから、子供の医療費の無料化の内容は住んでいる地域で違うのですか、一宮市も18歳まで無料にしてほしいとの声が寄せられましたので、取上げさせていただきます。 実は、子ども医療費助成については、今年の3月議会で森利明議員、そしてこの9月議会には河村弘保議員が取り上げてみえます。重複する部分があるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。 最初の質問です。 一宮市の子ども医療費助成制度では、通院や入院とも中学校卒業まで無料になっていますけれども、県と市の財源の負担割合を教えてください。 ◎市民健康部長(河岸勝己君) 県は福祉医療費支給事業として、通院に係る医療につきましては、6歳になった日以後の最初の3月31日まで、入院に係る医療につきましては、15歳になった日以後の最初の3月31日までの医療保険自己負担額の2分の1を補助金として市町村に交付しています。市は、この県の補助を除く部分を負担しております。 ◆20番(彦坂和子君) 今の答弁で、県の補助については、通院は義務教育終了前まで、入院は中学卒業までという2分の1の実施をされているということで、残りの予算については市で負担をされているということだと思います。 では、直近の受給者数と数年間の推移もぜひ教えてください。 ◎市民健康部長(河岸勝己君) 令和4年7月末現在の受給者数を申し上げますと、未就学児が1万7,748人、小・中学生が2万8,522人、合計で4万6,270人となっております。 5年前の平成30年7月末では、未就学児が1万9,725人、小・中学生が2万9,831人、合計で4万9,556人でございましたので、この5年間で約6.6%減少しているという状況でございます。 ◆20番(彦坂和子君) では、全国の中核市の子ども医療費の助成状況を教えてください。 ◎市民健康部長(河岸勝己君) 中核市62市ありますけれども、そのうち、当市と同じように中学校卒業まで医療費を助成しているのは36市でございます。 当市よりも拡大しているのは20市で、入院・通院ともに18歳の年度末までとしているのが16市、入院のみ24歳の年度末までとしているのが1市、それから入院のみ18歳の年度末までとしているのが3市でございます。一方、入院・通院のどちらか一方または両方を小学校卒業までとしているのは6市でございます。 また、助成の内容といたしまして、全額助成をしているのが30市、一部自己負担が必要なのが32市となっております。 ◆20番(彦坂和子君) 今、答弁がありましたけれども、中核市62市の中で一宮市より拡大をしているのが20市など、医療費助成が進んでいるということがよく分かりました。 私は、ここで、中核市である兵庫県明石市の子育て支援の手厚さがマスコミで話題となっているので、少し紹介をさせていただきます。子供を核としたまちづくりの中心を担うのが子育て支援の5つの無料化、例えば高校3年生まで医療費の無料化、中学校の給食費無料化などです。子育てに係る経済的な負担の軽減は人口増加につながり、税収がアップ、経済も潤い、さらに住みやすいまちへの整備が行われ、移住者増加の好循環になっているなど、一宮市にとっても参考になるのではないかと思い、紹介をさせていただきました。 ここで質問をさせていただきます。 一宮市では人口が9年連続減少、出生者数3年連続減少が進む中、18歳年度末まで医療費を無料にすることを市の施策として検討してほしいと私は思っていますが、当局の考えをお聞かせください。 ◎市民健康部長(河岸勝己君) 子ども医療費助成を18歳の年度末まで拡大することは、大変重要なテーマであるというふうに受け止めております。 市の財政力と世代間の負担の公平性に鑑みまして、慎重かつ総合的に判断してまいりたいと考えております。 ○議長(八木丈之君) 彦坂議員に申し上げます。 発言時間が残り少なくなってきましたので、議事の進行上、まとめに入ってください。 ◆20番(彦坂和子君) 先ほど中核市の状況の報告がありました。県下の18歳年度末までの助成実施の内容について、54自治体、予定も含めますが、入院が45の自治体で83%、うち入院、通院とも20の自治体で37%、県内でも大きく広がっているところでございます。 ぜひ、今回取上げをさせていただきました子ども医療費を18歳年度末まで無料にするということについて、ぜひ検討をお願いしたいと思います。 私は、今回4つの質問を取り上げさせていただきました。どの内容も市民にとって、そして子育て世代にとっては大きな課題であり、要望事項でもあります。ぜひ前向きに検討されることを願いまして、本日の私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(八木丈之君) 暫時、休憩いたします。                            午前10時54分 休憩                            午前11時3分 再開 ○議長(八木丈之君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 7番、市川智明君。     (7番 市川智明君 登壇 拍手) ◆7番(市川智明君) 議長のお許しをいただきましたので、私から通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 先日、以前、私が教員をしていたときお世話になった同僚の先生と会う機会がありました。その話の中で、私が教員をしていた十数年前と今とでは、発達障害やグレーゾーンの子供たちがとても増えており、当時とは全然状況が違うとの話がありました。報道や研修等でそのような話は聞いていましたが、現場の感覚としても間違いなく増えている現状があるんだと改めて感じました。 幼少期では判断が難しい発達障害、グレーゾーンの子供たちが健やかに成長し、2次障害などを起こさないためには、間違いなく早期発見、早期支援が鍵となります。 そこで、質問していきたいと思います。 一宮市では、発達障害児の早期発見・支援体制を保健・福祉・教育関係者で協議される機関はありますか。 ◎福祉部長(橋本宜季君) 一宮市では、障害者自立支援協議会の中に子ども部会がございます。保健、医療、福祉、保育、教育の関係者が毎月集まり、発達障害児を含む障害の疑われる子供の支援体制について協議したり、関係機関の連携を深めて、様々な取組をしています。具体的には、支援が必要な子供のサービスマップの作成や、関係者向けの研修会の開催などでございます。 ◆7番(市川智明君) 東郷町では、発達障害支援指導者や臨床心理士を中心としたスタッフが保育園を巡回し、相談を実施しているようですが、一宮市でも行っていますか、また、巡回相談の1園当たりの頻度はどれくらいでしょうか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 一宮市では、児童発達支援センターいずみ学園、児童発達支援センターまーぶるの森、療育サポートプラザチャイブの相談員が療育相談に対応するとともに、市内の公私立の保育園、幼稚園、小学校のうち希望する施設において、対応に苦慮するお子さんに対して、1施設当たり年1回、巡回訪問支援を行っております。 ◆7番(市川智明君) 巡回相談は年1回とのことですが、回数に不足はないのでしょうか。現場からもっと回数を増やしてほしいとの声はないのでしょうか。保育園では巡回して相談に乗った後、次の支援にはどのようにつなげ、生かしていますか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 発達に遅れのある子供、対応の難しい子供の増加に伴い、巡回訪問支援の回数や対象とする子供の数を増やしてほしいというニーズは確かに高まっております。職員の確保など課題はありますが、機能の充実については研究してまいりたいと存じます。 保育園等の巡回訪問支援は、子供の発達段階や行動についての問題点、これまでの支援の経過などについて、相談員が観察した上で課題を整理し、支援方法について助言をいたします。助言した支援方法を実践してどうだったか、その後の様子を伺い、評価をいたします。それでも問題の解決が難しい場合などは再度訪問し、支援の方法について再度助言をしております。必要があれば療育相談につなげ、継続的な相談支援を行っていきます。 ◆7番(市川智明君) ぜひとも巡回訪問支援についての拡充をお願いしたいと思います。 小・中学校においても巡回相談は行われていますでしょうか。また、行われている場合は、令和3年度における実施回数とその後の支援への生かし方について教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) 学校における巡回相談は、市が医師や臨床発達心理士などに依頼して行っているものと、県が特別支援学校や聾学校、盲学校に依頼して行っているものがございます。令和3年度は、市の巡回相談が88回、県の巡回相談が25回、合わせまして113回実施をいたしました。 巡回相談では、支援を必要とする子供の様子を見ていただき、学校での支援の在り方、家庭での子供への接し方について指導や助言を受け、その内容を校内で共有し、個に応じた支援に当たるようにいたしております。また、担任から保護者に指導内容を伝えるようなこともございまして、学校と家庭が連携して、よりよい支援につなげていけるようにもいたしております。 ◆7番(市川智明君) 小・中学校の巡回相談は113回行われているとのことですが、市内小・中学校は61校ですので、1校当たり2回程度ということでしょうか。巡回相談は、保育園のように全校を均等に回るのでしょうか。それとも要望があった学校を回るのでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 市の相談につきましては学期ごとに、県の巡回相談につきましては年度の始めに希望調査を行い、実施をいたしております。回数は、対象となる児童・生徒数により違いますので、市と県の相談を合わせますと、多い学校で5回ほど、少ない学校で1回ということになります。 ◆7番(市川智明君) 小学校の教員の方から、発達障害のある児童の保育園在園中の詳しい情報があると児童と関わりやすいといった意見を聞きますが、一宮市では、保育園から小学校との情報の連携をどのように行っているのか、教えてください。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 発達障害のある子供に限らず、保育園に在園する全ての園児について、国の定める保育所保育指針に基づき、健康状態や言葉、表現など在園中の様子や配慮すべき内容を保育要録としてとりまとめまして、小学校に情報として伝えております。 このほか、保育園では、障害児保育を受けている子供に関して個別支援計画を作成しておりますが、これについては、保護者の同意を得た上で、この内容を小学校に伝えております。 ◆7番(市川智明君) 就学に当たり特別支援学級や通級指導教室を考えている保護者の相談はどのように行われているのか、教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) 今、御質問にございました通級教室ということでございますが、通級教室というのは、通常学級に在籍をしながら、障害に応じて一部の指導を別室に行って特別に指導を受ける教室のことを通級教室と言うわけでございます。 就学前の相談といたしましては、県が行います早期教育相談と、市が行う就学教育相談がございます。医師や特別支援学校の教員、市内で特別支援教育を担当している校長、教頭などが相談員を務めることになっております。 このほか、学校教育課や各小学校におきましても就学に関する相談を随時行い、就学に関する保護者の不安に寄り添った相談やアドバイスをするようにいたしております。 ◆7番(市川智明君) 発達障害については、早期発見、早期支援が重要と言われておりますが、見過ごされて、小学校に入学してから障害が発覚するケースもあると聞きます。積極的な発見、支援につなげる手だてとして、東郷町では5歳児スクリーニングを実施しています。町内の年中児、町内保育園・幼稚園に通う年中児を対象に、その保護者へアンケート調査を行い、発達特性のある児童の行動観察を行い、必要な児童には発達相談を実施するというものです。一宮市の公立保育園でもこのような積極的な支援の手だては何か行っているのでしょうか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 当市の保育園では、御紹介のあったような保護者に対して発達障害のアンケート調査といったことは行っておりませんが、各園の保育士は日頃から園児の様子を観察し、保護者との連絡を密にする中で、支援を必要とする子供の保護者に対し助言や相談窓口の紹介などを行っております。また、児童発達支援センターいずみ学園や児童発達支援センターまーぶるの森、療育サポートプラザチャイブの相談員と連携した巡回相談や、保育所等訪問支援事業の活用などにより、支援を必要とする子供や保護者への支援に努めているところでございます。 ◆7番(市川智明君) また、東郷町では、就学前学校訪問として発達特性のある児童と保護者が入学先の学校に訪問し、こども課職員も同席をして教員と懇談の場を設けています。また、幼保小連絡会として、支援の必要な1年生の児童の様子を教師が伝え、幼稚園教諭、保育士と共有し、支援を確認するなどしています。 一宮市では、このような幼稚園、保育園と小学校の連携はあるのでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 東郷町と同じように、幼稚園、保育園と小学校との連携については、就学前に園との連絡会を行い、その中で必要な配慮や支援を確認するようにいたしております。 また、保護者の要望に応じて、園児と保護者に来校していただき、通常学級への入学が適するのか、特別支援学級への入学が適するのか、入学後の生活がどうなるかなどの相談を受けるようなこともいたしております。 ◆7番(市川智明君) 学校の特別支援教育の中心的な役割を担う特別支援教育コーディネーターがありますが、一宮市では特別支援教育コーディネーターの配置は全小・中学校にされていますでしょうか。配置されている場合は、どのような方がコーディネーターになるのでしょうか。また、コーディネーター対象の研修があるかどうか、ある場合は、その内容についても併せて教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) 全ての学校に特別支援教育コーディネーターが1名ずつ配置されております。今年度は、61校中58校については校務主任が、他の3校は教務主任、特別支援学級の担任、先ほどお話ししました別室で特別に指導を受ける、通級指導教室の担当教諭が兼任をいたしております。 また、コーディネーターに対する研修については、年間3回行うようにいたしております。内容としましては、臨床発達心理士や児童発達支援センターの職員などの専門家から、児童・生徒への支援の方法や、保護者や専門機関との連携についての講義を受けたり、各校の事例を取り上げて、よりよい支援の在り方について協議をしたりするなど、コーディネーターの力量向上につながるよう工夫をして実施しているところでございます。 ◆7番(市川智明君) 保育園にも特別支援教育コーディネーターは配置をされているのでしょうか。学校同様にどのような方がなるのでしょうか。各園に専任の方が配置をされているのでしょうか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 保育園には特別支援教育コーディネーターを配置しておりませんが、保育士が障害児保育を受けている子供の個別支援計画を作成し、保護者との相談窓口の役割を担うとともに、児童発達支援センターいずみ学園、児童発達支援センターまーぶるの森、療育サポートプラザチャイブといった相談機関や教育機関との連絡、調整を行っているところでございます。 ◆7番(市川智明君) 小・中学校でも、特別支援教育コーディネーターの役割として個別の支援計画の作成があるかと思いますが、作成状況はどのようになっていますでしょうか。作成の対象となる児童・生徒には条件があるのでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 個別の教育支援計画は、支援を必要とする全ての児童・生徒を対象に、保護者の協力を得ながら、コーディネーターの助言の下、担任が作成をしております。具体的には、視覚障害、聴覚障害、知的障害のある児童・生徒、肢体不自由、病弱・身体虚弱のある児童・生徒、言語障害、情緒障害、発達障害のある児童・生徒など、支援を必要とする全ての児童・生徒を対象といたしております。 ◆7番(市川智明君) 次に、一宮市の通常学級における特別な支援が必要な児童・生徒についての状況を教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) 例年5月に実態調査を行っております。この調査は、まず、文字や行をとばして読んだり文末を勝手に変えて読んだりする、あるいは、何度注意をしてもすぐに同じ間違いを繰り返すなど9項目のチェックリストにより、発達障害の疑いのある児童・生徒をスクリーニング、ふるいにかけるということをしております。そして、スクリーニングによりまして抜き出しました児童・生徒を、全般的な知的発達の遅れがないか、失敗をしないように注意しながら課題に取り組むことができるかどうかなど約80項目のチェックリストにより、さらに対象となる児童・生徒を絞るようにします。 その調査によりますと、特別な支援を要する児童・生徒数は、小学生は約2万100人在籍しますが、そのうち約4.5%に当たる900人ほど、中学生は在籍が約1万500人のうち2.9%に当たる300人ほどというのが対象となっております。 ◆7番(市川智明君) 特別支援学級の設置状況と在籍数、通級指導教室の設置状況と利用人数について教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) 特別支援学級は全ての小・中学校に設置されており、現在187学級ございます。在籍児童・生徒数は、5月1日現在で622人でございます。 通級指導教室、先ほどもお話ししましたが、通常学級に在籍している児童・生徒が、障害に応じて一部の指導を別室で特別に受ける指導教室ということでございますが、その通級指導教室は小学校11校、中学校2校に設置されており、その教室に通っている児童・生徒数は、5月1日現在で166人でございます。 ◆7番(市川智明君) 全国的に通級指導教室の不足が言われています。一宮市は小・中学校61校あるうちの13校に設置をされているということですが、支援が必要な児童・生徒に対し、入級は166人と少ないように感じます。通級指導教室の数に不足はないのでしょうか。 また、通級指導教室の設置がない学校で通級指導が必要だと思われる児童・生徒に対しては、どのような工夫をされていますか。 ◎教育長(高橋信哉君) 特別な支援を必要とする児童・生徒数に対して、通級指導教室の数は不足しているというのが現状でございます。 そのため、設置されていない学校の児童・生徒は、保護者の送迎により通級指導教室のある学校に行って指導を受ける他校通級ということを行ったり、設置校の通級指導担当教諭が支援を必要とする学校へ出向いていく巡回通級という形を取ながら、障害種にあった支援が受けられるようにしております。 今後も他校通級、巡回通級を充実させ、より多くの児童・生徒が支援を受けられるよう努めてまいりたいと思います。 ◆7番(市川智明君) 先日の一般質問で後藤議員から、公立保育園での障害児保育の実施状況について質問がありました。令和4年8月1日現在で51園で障害児保育を実施しており、225人の子供が通園しているとのことでした。 実際には、どういった状態の子供が通園をしているのでしょうか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 対象となる児童は、通園可能な中・軽程度の心身に障害のある3歳以上の幼児で、現状では自閉症や多動性障害など発達障害のある子供が多くなってきております。 ◆7番(市川智明君) いずみ学園の定員についても、先日、後藤議員より質問がありましたが、いずみ学園に通園させたくても定員の上限があり、入れない状況が続いている、床面積の問題で、これ以上いずみ学園の定員を増やすことは難しいとのことでした。 では、入園が難しい場合、ほかにどのような手だてがありますか。現場では実際にどのように対応をしていますか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) いずみ学園に入園希望の児童に対しては、いずみ学園の職員が、現在そのお子さんが通っている園、あるいは親子通園施設を訪問し、発達の度合いや行動の特性などを観察し、支援の必要性を総合的に検討した上で、優先度の高い児童から入園決定をしております。いずみ学園に入れなかった児童については、保育課と情報共有し、園生活にスムーズに移行していけるよう連携をしておるところでございます。 ◆7番(市川智明君) 障害者手帳がなく、グレーゾーンの幼児なども多いかと思いますが、障害児保育の認定はどのように決定をされるのでしょうか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 市で設置しております障害児保育審査会において、障害児保育の認定を行っております。
    ◆7番(市川智明君) 先日の後藤議員の質問でも、一宮市では障害児4人に対し保育士1人を配置しているとのことでした。 先日、大阪から引越しをされてきた障害児をお持ちのお母さんより、大阪では加配が2対1だったが、一宮市では4対1で、クラスをまたいで保育に当たっていることに驚きと不安を感じたと、現場の先生は大変だと思う、本当に必要なときに必要な介助が受けられる数では決してないとの声がありました。 実際に職員体制の不足はないのでしょうか。要望はあるが、保育士不足で対応できないということはないのでしょうか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 原則4対1の体制で保育士を配置しておりますが、子供1人1人の障害の内容や状態が異なることから、必要に応じて会計年度任用職員の保育士を追加で配置しております。 今後もできるだけ柔軟に保育士を配置するなど、障害児保育の体制充実に努めていきたいと考えております。 ◆7番(市川智明君) 私からも、大阪のように2対1とまではいかないまでも、まずは3対1を検討していただくことを要望させていただきます。 発達に特性のある子供たちの支援をする保育士や教員は、日々模索しながら支援をしていると聞いております。保育士、幼稚園教諭、教員、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスの職員を対象とした講演会や事例検討会など、現場の支援者の下支えやモチベーション向上のための取組はしていますでしょうか。 ◎福祉部長(橋本宜季君) 冒頭でお答えしました子ども部会では、毎年、発達障害についての理解啓発を目的として講演会を企画しています。令和3年度は、愛知県臨床心理士会理事の方を講師として、発達が気になるお子さんの家族や教育・保育関係者向けに講演会を開催し、52人の方が参加しています。放課後等デイサービスの支援者向けには、別に3回の研修会を兼ねた連絡会を開催しました。 また、障害児等療育支援事業を活用して、毎年市内の保育園、児童発達支援事業所等で、支援者向けに個別事例の検討や支援方法について助言を行っています。 ◆7番(市川智明君) 一宮市では発達障害の支援事業の中心となるいずみ学園がありますが、保育士や小学校教員がいずみ学園を訪問して連携を図っている事例はありますでしょうか。 また、いずみ学園と保育園、特別支援学校と小・中学校の子供たち同士が交流をする機会などはありますでしょうか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 53園の全ての公立保育園の園長、主査や障害児保育を担当する保育士が、いずみ学園長や専任課長から障害児保育担当者研修などを受け、障害児保育についての知識や理解を深めております。このほか、保育園の保育士が障害児保育に関する保育力を高めるため、いずみ学園、たけのこ園、すぎのこ教室を訪問する療育施設訪問を行っております。また、障害児等療育支援事業において、様々なテーマによる講演会、子供の問題行動に対するケース検討などを行い、支援力の向上、職員の交流、連携を図っております。 保育園児といずみ学園児の交流については、地域交流のため、保護者同伴の下、各保育園の園児と一緒に遊ぶ親子交流や、たけのこ園、すぎのこ教室等から保育園へ円滑に就園するための連絡会等を開催しております。 ◎教育長(高橋信哉君) いずみ学園に通われているお子さんが市内の小学校へ就学される場合は、小学校の教員がいずみ学園へ行きまして、そのお子さんの様子や配慮事項を聞き取ったりしております。また、保護者に来校いただき、お子さんのことや気をつけることを直接伺うようにもいたしております。 小・中学校と特別支援学校との交流につきましては、コロナの影響を受けまして、現在は訪問というようなことは難しくなっておりますが、オンライン交流会や作品交流会など実施方法を工夫しながら、一部の学校ではあるものの、子供たち同士の交流を継続しております。 ◆7番(市川智明君) 保育園や幼稚園、小・中学校では、発達障害についての職員向けの研修会などは行われているのでしょうか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 公立、私立の保育園と認定こども園、幼稚園、小規模保育事業所、認可外保育施設に勤務する保育士などを対象に、講師を招いて発達障害をテーマにした講演を毎年1回開催しております。また、保育園に勤務する保育士が、いずみ学園や親子通園施設において発達障害の子供への支援がどのように行われているのかを学び、意見交換を行う機会を適宜設けているところでございます。 ◎教育長(高橋信哉君) 小・中学校におきましても、保育園、幼稚園と同様に、教員を対象に、毎年8月でございますが、臨床発達心理士や特別支援学校の教員を講師に、発達障害や具体的な支援に関する研修会を継続して行っております。 また、特別支援協力員を対象とした研修会につきましては、年間4回実施をいたしております。 ◆7番(市川智明君) いずみ学園には、希望者全員が入れない状況があります。しかし、現場では、発達障害やグレーゾーンの子供が増えているという状況もあります。 そこで、いずみ学園での知識、経験を他の保育園へ伝えていき、いずみ学園と同じようにとはいかないまでも、近いレベルで保育ができるよう、また、現場で対応に悩む保育士の方々のためにも、研修を充実させていく必要があります。 いずみ学園でそのような研修を行っていますか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) いずみ学園では、テーマを決めて園内研修をしたり、子供に対して具体的な支援方法を考え実践するためのケース検討を行っております。保育園の職員は、自分たちが関わっている子供の対応に苦慮している場合も見受けられますが、子供の行動について職員が正しく理解し、支援方法を考えられるようにすることが必要でございます。 今年度、いずみ学園では、学園の職員と保育園の職員が一緒に応用行動分析を学び、グループワークをするという勉強会を立ち上げております。公立保育園53園から保育士が1人ずつ参加をしております。 今後も継続して、この合同の勉強会を開催していきたいと考えております。 ◆7番(市川智明君) すばらしい取組だと思います。この研修をもっと拡充していっていただきたいと思います。 さらに、小・中学校の教員研修などにも発展させていっていただきたいとお願いをさせていただきます。 障害児を持つ保護者の支援について、続きまして質問をしていきたいと思います。 障害児を持つ保護者の負担は、精神的にも身体的にも非常に大きいものがあります。保護者の負担を少しでも軽減し、保護者の心が安定することは、子供への支援にもつながります。 障害児を持つ保護者の支援として、保育園で一時的に園児を預かる事業はないのでしょうか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) パート就労など女性の就労形態の多様化に伴い一時的に保育が必要な子供や、保護者の事情により保育できない子供を保育園でお預かりする一時保育がありますが、障害を持つ児童も利用することは可能でございます。 ◆7番(市川智明君) それでは、中央子育て支援センターの一時預かり事業を利用することは可能でしょうか。 ◎子ども家庭部長(野村雅昭君) 中央子育て支援センターの一時預かりの申込みのときに、職員が児童の様子、行動について聞き取りし、一時預かりの部屋でお子さんが安心して過ごせるのか保護者に確認した上で、御利用をいただいておるところでございます。 ◆7番(市川智明君) 障害を持つお子さんをお持ちになるお母さんにとって、保護者の方にとって、子供が保育園から帰ってくる時間からお父さんが仕事から帰ってくるまでの時間が一番つらく、精神的に不安定になるそうです。子育て支援センターの一時預かりについては、このような時間帯についても延長を検討していただきたいと要望させていただきます。 発達障害のお子さんの中には、多動、自傷行為や他に危害を加えるおそれがあるなどの特性から、普段の生活においても保護者の方が対応に苦慮することがあるとお聞きします。保護者の急病など、家庭で養育できず、祖父母などにも預けられないような緊急事態が発生した場合、一時的に預かってもらえるようなショートステイの御利用を考えられると思います。 しかし、特に低年齢の子供の場合、受入れ先についてなかなか見つからないという御相談も聞き及んでおりますが、そういった場合にはどういった対応をするとよいのでしょうか。 ◎福祉部長(橋本宜季君) 障害児を対象とした短期入所、いわゆるショートステイを行っている障害福祉サービス事業所は、令和4年8月現在、市内に16か所ございます。近隣市町も含めれば28か所と、お預かりすることのできる拠点としては相当数ございます。 ただし、市内には児童専用のショートステイを行っている事業所はなく、大人の障害者を中心に受け入れている施設が大半となります。 お子さんが低年齢の場合、短期入所を利用する機会は少ない傾向にあり、緊急時になって初めて受入れ先を探すこともあるようにお聞きしております。利用に慣れていないお子さんの場合、事業者としても受入れ態勢を整える必要があり、そういった部分でも緊急時の受入れを難しくする要因がございます。 日頃からお近くの事業所の見学に行かれるなど、事業所とのつながりを持っておくことも、備えになるかと存じます。 ◆7番(市川智明君) 先日、発達障害の子を持つ保護者の方から切実な声が届きました。保護者の方がコロナ陽性で自宅療養となってしまいました。幸い、障害をお持ちのお子さんは無症状でしたが、濃厚接触者や自宅療養ということは理解はできず、デイサービスに行けない、外出もできないため、パニックとなったそうです。朝から髪の毛をわしづかみにされ起こされ、殴る、蹴る、頭を壁に打ちつけられるというような状態でただ泣き叫ぶパニックのお子さんに対し、謝ることしかできず、何度も外出をしようとするため、熱があっても寝ていることもできないとのことでした。いろいろと対応先を探しましたが、春日井市の施設か千種区の病院しか受入れ先が見つからなかったそうです。そこも児童相談所を通してからの判断次第とのことでした。残念ながら、緊急時の預かり先は、中核都市である一宮市ではたどり着けないという現状があります。 障害児をお持ちの保護者の方の負担は、私たちの想像をはるかに越えるものです。自傷行為やパニック、他者へ危害を及ぼすおそれがある子供は対応がとても難しいです。理由があるときもあれば、フラッシュバック、感覚過敏で突然パニックが起こることもあります。気が抜けるときはありません。親は心身ともに疲れ、同時に様々な不安に襲われ、不安定になります。時には自暴自棄になることだってあります。そんなとき、数時間でもいいから独りになってクールダウンできる時間があればどれだけ救われることでしょうか。緊急性がある場面が現実としてあります。 それに加え、障害児の兄弟のケアの問題もあります。これは障害児だけでなく、定型発達の子供たちの家庭でも同様だと思います。子育ての中、精神的に追い詰められてしまった保護者にとって、いつでも安心して子供を預けることができ、気持ちをリセットできる場所は必要です。 一宮市には多くの障害児支援施設がありますが、さっきのショートステイ先のように、本当に支援が必要なときの受入れ先がないという現状を知っていただき、今後このような保護者の方、子供の支援について考えていただきたいとお願いをさせていただきます。 最後にもう1点、一宮東特別支援学校では学童保育があります。しかし、いなざわ特別支援学校には学童保育がないという問題があります。一宮市在住のお子さんでも、住んでいる場所によって、半数はいなざわ特別支援学校への通学になります。これは市をまたぐため非常に難しい問題ですが、このような態勢では、同じ一宮市在住の保護者の方でも、一宮東特別支援学校に通っている児童の保護者の方は、学童保育があるためフルタイムでの仕事も可能ですが、いなざわ特別支援学校の保護者の方は、フルタイムでの仕事は難しいという状況になります。 障害児の放課後デイサービスなどもありますが、預かりの時間が短く、フルタイムでの勤務は難しいそうです。このような実情にも目を向け、対応できる施設ができるよう、支援を検討いただきたいとお願いをし、私からの一般質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(八木丈之君) 質問も尽きたようでありますので、これをもって一般質問を終結いたします。 暫時、休憩いたします。                            午前11時42分 休憩                             午後0時57分 再開 ○議長(八木丈之君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2から日程第7まで、すなわち報告第16号から報告第21号までを一括議題といたします。 ただいま議題といたしました各議案については、去る2日の本会議において、既に報告の説明がなされておりますので、これより質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありませんので、これをもって報告を終わります。 日程第8から日程第26まで、すなわち議案第61号から議案第76号まで及び認定第1号から認定第3号までを一括議題といたします。 ただいま議題といたしました各議案については、去る2日の本会議において、既に提案理由の説明がなされておりますので、これより質疑に入ります。 通告により発言を許します。 20番、彦坂和子さん。     (20番 彦坂和子君 登壇) ◆20番(彦坂和子君) では、議案質疑を行わさせていただきます。よろしくお願いします。 まず、議案第61号、令和4年度愛知県一宮市一般会計補正予算について、よろしくお願いいたします。 歳入から入ります。 この冊子1の令和4年度愛知県一宮市各会計補正予算書(案)及び補正予算説明書の12、13ページをお願いいたします。 最下段にあります15款2項1目総務費国庫補助金、1節総務管理費補助金の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金について、お尋ねをします。 6月補正でも8億6,201万6,000円の予算計上がありましたが、現在、国から示されている交付限度額に対して、9月補正予算成立後に活用可能な交付金の残額を教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 令和4年度に活用が可能な新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の交付限度額は、令和3年度からの繰越し分約12億3,000万円と、令和4年度に国庫補助分も含め示されました約11億4,000万円、これらを合わせた約23億7,000万円でございます。このうち、6月補正予算と今回の9月補正予算におきましてその全額を計上いたしましたので、9月補正予算成立後の残額はございません。 ◆20番(彦坂和子君) では、次に、歳出に移ります。 24、25ページの上段、2款1項16目災害対策費、14節工事請負費のスマート防災会議室映像音響システム更新工事請負費について伺います。 モニター更新及びアナログ映像システムのデジタル化と聞きましたけれども、何がどのように変わるのか、工事内容を教えてください。 ◎総合政策部参事危機管理監](堀尚志君) 故障しております103インチのプラズマ方式モニター1台とその周りに設置してございます50インチの同じくプラズマ方式のモニター4台をマルチスクリーン対応の55インチ液晶モニター8台に変更するとともに、アナログ映像システムからデジタル対応への変更も併せて行い、ウェブ会議にも対応できるようにするものでございます。 ◆20番(彦坂和子君) では、36、37ページ、左側一番上の6款1項1目農業委員会費、17節備品購入費の事業用備品購入費についてお尋ねをいたします。 農地利用の最適化活動に使用するため、タブレット9台を整備するとのことですが、どのような使用を想定しているのか、教えてください。 また、金額の内容や農業委員以外も使用するのかも教えてください。 ◎活力創造部長(服部宙史君) タブレット端末は、農業委員や農地利用最適化推進委員が遊休農地の現地調査を行う際、確認した内容を書き込むツールとして、あるいは農地の集積、集約化に係る会議などで委員の間の情報共有のツールとして活用させていただきます。 次に、金額内訳でございますが、この端末は、全国農業委員会ネットワーク機構が一括して調達し、1台当たり税込み約3万1,000円と設定されており、今回は台数分を予算計上したものでございます。 そして、この端末は、農業委員会などの委員や事務局職員のみの使用とさせていただきます。 ◆20番(彦坂和子君) では、40、41ページの上段、8款4項3目公園維持費、10節需用費の施設修繕料、9月補正予算(案)の概要で言いますと17ページの上になりますが、大野極楽寺公園管理棟の空調設備修繕について、お尋ねをいたします。 これは管理棟全体なのか、一部なのか、修繕の内容、規模を教えてください。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 大野極楽寺公園の管理棟には、事務室や研修室などに合計6台の空調設備がございます。そのうち、事務室以外の5台について改修するものでございます。 ◆20番(彦坂和子君) では、17ページ、すぐ下の公園便所の洋式化ですが、7つの公園名とこれをどのように選定されたのかを教えてください。 また、ほかにも整備対象となる公園があるのでしょうか。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 公園便所の洋式化の選定につきましては、和式便器が2つ以上あり、洋式便器が1つもない便所を対象としております。 具体的な公園名につきましては、五城公園のほか、浅井山公園、奥町公園、九品地公園、森本中央公園、萬葉公園、多加木緑道でございます。 なお、現時点で、ほかに整備対象となる公園はございません。 ◆20番(彦坂和子君) では、予算書に戻っていただきまして、先ほどの40、41ページの上段の表の一番下、8款4項8目交通事業推進費の18節負担金、補助及び交付金のタクシー事業者運行維持支援金についてですが、対象となる事業者は何社でしょうか。また、支援の期間はいつからいつまでになるのでしょうか。 ◎まちづくり部長中川哲也君) 愛知県タクシー協会一宮支部に所属する5事業者を対象とする予定です。 また、支援の対象期間は、令和4年10月から令和5年3月までの6か月分を予定しております。 ◆20番(彦坂和子君) では、42、43ページの下段、10款1項3目学校給食調理場費、18節負担金、補助及び交付金の一宮市学校給食費無償化補助金について、お尋ねをいたします。 小・中学校の給食費を2か月間無償とするため、食材購入事業者に対して食材費を購入するとありますが、無償となるのはいつの分の学校給食でしょうか。また、対象者は何人になるのか、教えてください。 ◎教育部長(野中裕介君) 無償の対象月は10月と11月です。また、対象者は、小学生2万100人、中学生1万600人の合計3万700人でございます。 ◆20番(彦坂和子君) では、同じく42ページの最下段、10款1項4目教育指定管理費、12節委託料の顔認証システム導入委託料について、お尋ねをいたします。 総合体育館トレーニングルームで顔認証システムを導入するとありますが、委託内容を簡単に教えてください。また、いつ頃から開始をされるのでしょうか。 ◎活力創造部長(服部宙史君) 総合体育館のトレーニングルームの年間会員約600人を対象に、入退室の受付を顔認証で行うシステム、それを構築し、顔認証用のタブレットやパソコン機器ほかの環境を整えます。そして、運用開始後は、適正管理のための現場サポートを行ってもらう予定で、一連の業務を委託するものでございます。 運用開始は12月中旬を予定してございます。 ◆20番(彦坂和子君) では、52、53ページ、12款4項4目財政調整基金費、24節積立金の財政調整基金積立金についてですが、これで現在高は幾らになるのか、教えてください。 ◎財務部長(善治正直君) 今回、22億円の積立てを計上しておりますが、補正予算成立後の令和4年度末における残高は、48億6,900万円余になる見込みでございます。 ◆20番(彦坂和子君) では、次に、単行議案をよろしくお願いいたします。 冊子2、単行議案の89ページ、議案第75号、電子黒板の売買契約の締結についてからお尋ねをいたします。 購入台数が339台となっていますが、各学校の配置台数の根拠について教えてください。また、小学校、中学校それぞれの配分数を教えてください。 ◎教育部長(野中裕介君) 国の補助金を活用して購入いたしますが、補助金の上限額が各学校の児童・生徒数によって決まっているため、各学校に配備する台数は異なります。児童・生徒数が300人以下の学校に3台、301人以上500人以下の学校に5台、そして501人以上の学校に7台配備をいたします。 小学校42校に232台、中学校19校に107台、配備をいたします。 ◆20番(彦坂和子君) では、購入台数が全教室に設置するには満たない台数だと思われますが、どのような使用方法になるのでしょうか。 ◎教育部長(野中裕介君) 議員御指摘のように、全ての教室に設置できないため、移動できるようキャスターつきスタンドも同時に調達をいたします。 ◆20番(彦坂和子君) では、契約方法が一般競争入札ではなく指名競争入札ですが、指名競争入札とした理由も教えていただけますでしょうか。 ◎教育部長(野中裕介君) 国の補助金を活用するため、令和4年度中の納品が必須となるため、情報機器の導入実績がある業者を複数社選定し、指名競争入札を行いました。 ◆20番(彦坂和子君) これで議案質疑を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(八木丈之君) 質疑も尽きたようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております各議案は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託いたします。 日程第27、請願書第23号及び請願書第24号を議題といたします。 お手元に配付してあります文書表のとおり請願書が提出されましたので、御報告いたします。 各請願書は、それぞれ所管の委員会に付託いたします。 委員会審査のため、明日から26日までは休会とし、27日午前9時30分から会議を開きます。 本日はこれをもって散会いたします。                             午後1時17分 散会---------------------------------------             令和4年9月定例会議案付託表◯総務委員会 議案第61号 令和4年度愛知県一宮市一般会計補正予算  第1表 歳入歳出予算補正    1款 議会費    2款 総務費(うち、1項14目、3項を除く)    9款 消防費   12款 諸支出金 …………………………………………関係歳入………………………………………………  第4表 地方債補正(関係分) 議案第69号 一宮市の議会議員及び長の選挙における選挙運動用自動車の使用及び選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例及び一宮市の議会議員及び長の選挙におけるビラの作成の公費負担に関する条例の一部改正について 議案第70号 地方公務員法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理について 議案第71号 一宮市職員の育児休業等に関する条例の一部改正について 議案第74号 水槽付消防ポンプ自動車売買契約の締結について◯福祉健康委員会 議案第61号 令和4年度愛知県一宮市一般会計補正予算  第1表 歳入歳出予算補正    2款 総務費     1項 総務管理費      14目 尾西庁舎費     3項 戸籍住民登録費    3款 民生費    4款 衛生費     1項 保健衛生費 …………………………………………関係歳入………………………………………………  第2表 繰越明許費(関係分) 議案第62号 令和4年度愛知県一宮市国民健康保険事業特別会計補正予算 議案第63号 令和4年度愛知県一宮市後期高齢者医療事業特別会計補正予算 議案第64号 令和4年度愛知県一宮市介護保険事業特別会計補正予算 議案第66号 令和4年度愛知県一宮市病院事業会計補正予算 議案第76号 損害賠償の額の決定について 認定第3号 令和3年度愛知県一宮市病院事業会計決算の認定について◯経済教育委員会 議案第61号 令和4年度愛知県一宮市一般会計補正予算  第1表 歳入歳出予算補正    4款 衛生費(うち、1項を除く)    6款 農林水産業費    7款 商工費   10款 教育費 …………………………………………関係歳入………………………………………………  第2表 繰越明許費(関係分) 議案第75号 電子黒板の売買契約の締結について◯建設水道委員会 議案第61号 令和4年度愛知県一宮市一般会計補正予算  第1表 歳入歳出予算補正    8款 土木費 …………………………………………関係歳入………………………………………………  第3表 債務負担行為補正  第4表 地方債補正(関係分) 議案第65号 令和4年度愛知県一宮市公共駐車場事業特別会計補正予算 議案第67号 令和4年度愛知県一宮市水道事業会計補正予算 議案第68号 令和4年度愛知県一宮市下水道事業会計補正予算 議案第72号 一宮市手数料条例の一部改正について 議案第73号 一宮市地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正について 認定第1号 令和3年度愛知県一宮市水道事業会計決算の認定について 認定第2号 令和3年度愛知県一宮市下水道事業会計決算の認定について---------------------------------------               請願文書表1 受理番号  第23号 (件名) 定数改善計画の早期策定・実施と義務教育費国庫負担制度の堅持及び拡充を求める件2 受理年月日   令和4年8月26日3 提出者住所氏名 一宮市大和町苅安賀字上東出八十番地          一宮市教職員組合           執行委員長 本田祐也  外1,203名4 紹介議員    宇山祥子,長谷川八十          森 ひとみ,河村弘保          中村かずひと,彦坂和子          高木宏昌,伊藤裕通          服部修寛5 要旨      以下の事項について、国に対し意見書を提出されたい。          1 少人数学級のさらなる拡充を含めた定数改善計画を早期に策定し、実施すること。          2 義務教育費国庫負担制度の堅持とともに、国庫負担率を2分の1へ復元すること。6 付託委員会   経済教育委員会---------------------------------------               請願文書表1 受理番号  第24号 (件名) 生涯学習バス運行の継続を求める件2 受理年月日   令和4年9月2日3 提出者住所氏名 一宮市千秋町町屋字東沼19-10          生涯学習バス存続を求める会           代表 高橋 浩  外1,162名4 紹介議     彦坂和子5 要旨      1 生涯学習バスの廃止について市民の意見を聞く場(説明会)を設けられたい。          2 生涯学習バスの廃止はしないようにされたい。6 付託委員会   経済教育委員会...